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【OSS-DB技術者認定資格】効果的なデータベース活用をマスターしよう!

  • 2022/11/04
【OSS-DB技術者認定資格】効果的なデータベース活用をマスターしよう!

データベースのスペシャリストとしての資格を取得することができるOSS-DB(オープンソースデータベース)技術者認定資格をご存じでしょうか。OSS-DBはオンライン上での無償公開、かつ、自由に改変・再配布が可能でありながら、商用データベースに匹敵する基本機能や性能が搭載されています。そのため、効率的なデータ活用や自社データベースの強化を目指す企業にとって、OSS-DBのスキル習得が一層重要になっています。
それでは、OSS-DBの資格を取得するメリットとはどのようなものなのでしょうか。試験内容も交えてご紹介いたします。

有村先生

OSS-BDの資格を取得していると、様々な面で役立ちます。学習目安期間も決して長くないため、多忙な方にもおすすめです。そんなOSS-BDについて、早速一緒に学んでいきましょう。

目次

OSS-DB Silver/Goldとは

OSS-DB技術者認定試験とは、特定非営利活動法人LPI-Japanが認定するIT技術者認定資格のことです。この試験は、データベース管理やアプリケーションの設計や開発に関する資格をGoldとSilverの2つのレベルで認定しています。
Silverは、比較的小規模のデータベース開発・運用管理といった基本的なデータベースに関する知識が問われる一方、Goldは大規模データベースシステムの改善・運用管理・コンサルティングといった、応用的なOSS-DBについて出題されます。

どちらの資格の有効期限も、試験合格から5年間となっています。ただし、Goldに関しては、有効期限内のSilverの資格も同時に保有していなければなりません。

OSS-DBが注目される背景とは

OSS-DBが注目される背景とは

今日、ビッグデータとデータ分析、ディープラーニングなどが話題となっています。これらのテーマとOSS-DBのスキルは密接に関係しています。

多くの企業が自社事業の発展のためにビッグデータの効率的な活用方法を模索しています。それを実現するためには、膨大な量のデータを収集、解析、可視化するデータベースが必要になります。ところが、従来の表計算ソフトをはじめとするデータベース技術では、データ処理を行う上で膨大な時間がかかっていました。

近年では、こうした状況を踏まえ、ビッグデータの処理を想定した専門のソフトウェアが制作されるようになりました。また、こうしたソフトウェアはオープンソース(オンライン上にて無償で公開されており、自由に改良・再配布できる)にもかかわらず、商用データベースの基本機能や性能に引けを取らない品質を保持しています。
そのため、多くの企業やエンジニアがデータベース開発・運用にOSS-DBの活用を視野に入れるようになってきています。

OSS-DBのスキルと資格を取得してキャリアアップしよう!

OSS-DBのスキルの重要性とは

OSS-DBの普及により、利用するソフトウェアの選択肢が広がったため、企業のニーズに合わせた、適切なデータベースシステムを提案できる人材ニーズがより高まっています。

例えば、最近のオープンソースソフトウェアが台頭するまでは、多くの企業は商用データベースを使っていました。商用からOSS-DBに移行するとなると、データベースの互換性の問題が生じることも考えられます。別のソフトウェアに切り替えることになるため、データベースを構成するプログラムの一部の修正・変更が必要になるかもしれません。
あるいは、別のデータベースから新たにOSS-DBに移行した後の保守・運用の問題が生じる可能性もあります。商用データベースであれば、問題が生じてもベンダーのサポートを受けることができましたが、OSS-DBの場合、自社で解決する必要が出てきます。

効率的なデータ活用のため、商用データベースからOSS-DBへの移行を考える際に、OSS-DBの知見とスキルを有していることは、より自社に適したシステムを構築することにつながるでしょう。

OSS-DB資格を取得するメリットとは

OSS-DB資格を取得するメリットとは

経済産業省によると、2025年には約43万人のIT人材が不足するといわれています(2025年の崖)。

中でも、OSS-DBが関係する「ビックデータ」「情報セキュリティ」「クラウドコンピューティング」などの利用・拡大について、多くの企業が予想しています。同調査によると、日本企業のうち、約58%が「ビッグデータ」市場を、約56%が「情報セキュリティ」市場を、約62%が「クラウドコンピューティング」市場を、今後市場拡大の見込みがあると予測しています。

このように、OSS-DBの知識が必要な分野の人材が不足していることがうかがえます。 そのため、データベースエンジニアやシステムエンジニアへの就転職や、キャリアアップを考える際に、OSS-DBの資格を有していることは優位になります。

経済産業省「デジタル時代の人材政策に関する検討会」より

経済産業省「D X レポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~」

経済産業省「平成 30 年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT 人材等育成支援の ための調査分析事業)」

試験対策

試験対策に必要な学習期間は、GoldとSilverどちらも一般的に2週間から1か月ほどだと言われています。Silverの合格率は平均70%程度であり、比較的高い合格率であると言えます。一方Goldの合格率は非公開であるため正確な数字は発表されていませんが、およそ60%ほどだと推定されています。

出題構成と出題範囲をまとめると、Gold、Silverそれぞれ以下の通りになります。以下の表に沿って試験対策に臨むとよいでしょう。

Silverの出題構成

出題分野(出題割合) 詳細
一般知識(16%)
  • OSS-DBの一般的特徴
  • リレーショナルデータベースに関する一般知識
運用管理(52%)
  • PostgreSQLインストール方法
  • 標準付属ツールの使い方
  • 設定ファイル
  • バックアップ方法
  • 基本的な運用管理作業
開発/SQL(32%)
  • SQLコマンド
  • 組み込み関数
  • トランザクションの概念

Goldの出題範囲

出題分野(出題割合) 詳細
運用管理(30%)
  • データベースサーバー管理
  • 運用管理用コマンド全般
  • データベースの構造
  • ホット・スタンバイ運用
性能監視(30%)
  • アクセス統計情報
  • テーブル/カラム統計情報
  • クエリ実行計画
  • その他の性能監視
パフォーマンスチューニング(20%)
  • 性能に関係するパラメータ
  • チューニングの実施
障害対応(20%)
  • 起こりうる障害のパターン
  • 破損クラスタ復旧
  • ホット・スタンバイ復旧

また、OSS-DB資格試験のホームページでは、学習教材・教育機関の紹介だけではなく、サンプル問題/例題解説も掲載されています。受験を考える方は事前に例題を通じて試験の傾向をつかんでおくようにしましょう。

OSS-DB資格試験 公式HP

おわりに

今回はOSS-DBのニーズの高まりと資格の有用性についてご紹介しました。OSS-DBのように、大規模なデータベース構築や運用など、実践的スキルを学びたい方は、Web・IT専門スクールで学ぶ選択肢もあります。

Web・IT専門スクールであれば、実践で使えるスキルを学びつつ、資格対策にも活かせる学習が可能です。インターネット・アカデミーでは、これまでに30,000人の卒業生を輩出し、多くの企業に法人研修・ITコンサルティングを提供してきました。そのため、現場のニーズに沿ったスキルを短時間で効率よく習得することができます。 Web・ITスキル取得をお考えの方、更なる自社ビジネスの拡大をお考えの企業担当者様はぜひお気軽にお問い合わせください。

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