「バンガロール」が「ベンガルール」に改称されました。
2014年11月10日
私たちインターネット・アカデミーのバンガロール校があるインド南部のカルナータカ州の州都であるバンガロール(Bangalore)の名前が、このたび正式にベンガルール(Bengaluru)に変更されました。
インドの地名については、旧イギリス植民地時代につけられた名前から、もともとの現地の言語による名称に戻す動きが1990年代から盛んになっており、1995年改称のムンバイ(旧ボンベイ)や、1996年のチェンナイ(旧マドラス)、2001年のコルカタ(旧カルカッタ)などが主な事例です。
実はバンガロールもカルナータカ州政府の方針により2006年の時点ではすでにベンガルールへの改称が決定されていたのですが、インド政府から「英語表記が定着しており、混乱を招く」という理由で長年に渡り承認が遅れていたために、正式な改称には至っておりませんでした。
今年新たに発足したモディ政権による国内の言語を重視するという意向も働き、11月1日からインド政府の正式認可を受けて、カルナータカ州の12の都市の名称が変更されました。
ベンガルールという表記は、カルナータカ州の地元言語であるカンナダ語の表記です。
ムンバイ、デリーに次ぐ人口850万人を要するインド第3の都市バンガロールは多くの外資系企業が進出しており、インドのシリコンバレーとして世界的にも有名であるため、この名称変更には賛否両論があります。
当然ながら、多くの企業や商店がバンガロールという名称を使用していますので、それをすべて変更するとなると大変な混乱を招きます。
実際に大手の旅行予約サイトなどでは、以前からバンガロールとベンガルールを併記しているケースも多く見られます。
たとえば、バンガロールの有力地元紙であるバンガロールミラー(Bangalore Mirror)などは、今のところさすがに名称を変更する様子はありません。
実際にインドで生活をしていても、今のところ大きな混乱や、特段の変化は感じられません。
雄大なインドらしく、自然と調和していくかのごとく、ゆっくりと長い時間をかけて徐々に変化していくのではないかと思います。
インターネット・アカデミーのバンガロール校も、しばらくは今のままの名称でいきたいと思いますので、引き続きご愛顧いただけますよう、よろしくお願いいたします。
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