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IEに代わる新ブラウザ「Microsoft Edge」が気になる

2015年5月11日

Microsoft Edge

今私が気になっているキーワードの1つが「Microsoft Edge」です。 Microsoft Edge(以下Edge)は、現在マイクロソフト社が開発中の新しいWebブラウザソフトの名前で、Windows 10に搭載される予定です。

「え!?マイクロソフトの新しいブラウザ!?」...と驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。 そう、マイクロソフトのWebブラウザと言えば、お馴染みなのは「Internet Explorer(IE)」です。 それでは簡単に、IEの歴史をご紹介しましょう。


今でも過半数のシェアを持つブラウザ、IE

IEは、Windows 95以降、Windowsファミリーに標準搭載されたWebブラウザとして、誕生以来圧倒的なユーザー数を持ち続けてきたのが特徴です。

ブラウザの市場シェア争奪戦は大変激しく、その様相から「ブラウザ戦争」と言われています。 インターネットの普及が始まったころの1990年代が第1次ブラウザ戦争の時期と定義されていますが、実はその中の一時期、IEは市場占有率が95%という寡占状態になっていたこともありました。

しかし、その"市場シェアが最大である"がゆえにセキュリティ攻撃の標的にされやすいという問題もあり、一時期は最大のセキュリティリスクと呼ばれたり、HTML5などの最新技術への対応が遅れたことなど、様々な課題が出てきたこともあって、少しずつ市場占有率は下がっています。
(ちなみにNet Applicationsが発表した2015年3月の全世界におけるデスクトップ・ブラウザのシェアは、IEのすべてのバージョンを総合すると56.54%と、それでも半分を超えるシェアを持っています) 参考:Market share by Net Applications


コードネームはSpartan(スパルタン)

現在IEの最新バージョンは11まであります。今後はIEに代わるブラウザとしてEdgeの開発がすすめられていくこととなりますが、Edgeが生まれたからと言って、IEのサービスを停止することはなく、Windows 10にもIE とEdgeの両方が搭載される予定という話も聞いています。 EdgeはSpartanというコードネームで開発が進められてきましたので、詳しい情報を得たいという方は、「Spartan」で検索をするとさまざまな情報を獲得することができますよ。

ちなみに、Edgeは、Webページへ手書きでメモ書きが出来たり、ブックマーク、パスワードなどの同期機能がついていたりするようです。

pic3_20150511.jpg

Edgeのロゴマークも既に公表されていますが、そのマークを見ると、EdgeだけでなくIEに対するマイクロソフトの想いが込められているようで、なんだかじーんときてしまいました。

Edgeの登場により、ブラウザシェアがどう変化するのか、そしてWeb制作現場にどのような影響がでるのか、それはまだまだ未知数なところです。 とはいえ、注目すべきプロダクトであることは間違いありませんので、ぜひ皆さんもEdgeに関するニュースをチェックしてみてください。

ちなみに、Edgeに興味があって試したい!という方は、Windows 10のテクニカルプレビュー「Introducing Project Spartan: The New Browser Built for Windows 10」で体験できます。 (Windows 10テクニカルプレビューのインストールが必要です。)

興味があればぜひ、試してみて下さいね!

本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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