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インドの2つの教育制度

2015年9月24日

インド、バンガロール(ベンガルール)学生の授業風景

先日、英語の発音について地元インドの友人と議論になりました。その際、インドの興味深い英語教育制度について話を聞いたので、今日はそのことについてご紹介したいと思います。

インドの公用語について

インドには、国から認められている公用語が22種類もあります。日本の場合は日本語1つだけですので、最初に知ったときには軽いカルチャーショックを受けました。インドは17世紀以降、長きにわたりイギリスの支配下にありました。そのため、22の公用語の一つに英語もあり、政府が使用する公式な書類も英語で書かれているものが多くあります。

日本の英語教育

日本では、米国式のアルファベットの"つづり"(スペル)を初等教育の中で、教えています。しかし、「ドラゴンボールZ」など、本来ならば米国式にZ(ジー)と発音するべきところを英国式のZ(ゼット)と発音します。さらに、Scheduleは米国式の「スケジュール」と発音し、英国式の「セジュール」とは発音しません。また、なぜかDataは日本では「データ」と英国式に発音して米国式の発音「ダー(t)ラ」とは違います。米国式と発音と英国式発音が混ざっている文化なのかもしれません。

インドの2つの英語教育制度

上記のことをインドの友人に話してみると、インドでは英語教育に対し、2つの制度があるのだと興味深い話をしてくれました。インドでは、ステート・ワイズ(州政府)の学校とセントラル・ワイズ(中央政府)の学校教育と2つの教育制度があるそうで、ステート・ワイズ形式の場合、先生は発音も言い回しもすべて英国式の授業をするそうです。授業は、インドの各州で用意されたシラバスを使っているそうで、英語以外の授業では、その州の言語で授業をするそうです。それに対して、セントラル・ワイズでは米国式英語教育をしています。授業はすべて英語で統一されており、アメリカと同じシラバスを採用しているそうです。

英語の習熟度

友人の話では、ステート・ワイズよりもセントラル・ワイズの方が何倍も倍率が高く、入学が難しい上に授業の内容もより高度なのだそうです。私が生活するバンガロールに限らず、インド全土で英語の習熟度に差が驚くほどあることを不思議に思っていましたが、この2つの制度の違いが、英語の習熟度の差の一つの原因になっているのかもしれませんね。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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