TPAC2015のキーワードは「縦書きレイアウト」
2015年10月28日
私は今、札幌で開催されているW3Cの「TPAC2015」に参加しています。 TPACとはW3Cの年次総会にあたるイベントで、今年は10月26日から30日まで開催されています。
この総会は、世界中のW3Cメンバーが一同に集まり、 最新のWeb技術を紹介したり、次世代のWebの仕様のアイデアを出し合ったり、 具体的にどのように実装するかを決めていきます。
ちなみに、今回のTPAC参加者数は過去最高だそうです。 年々、Web技術とW3Cという組織に対し、世界中の企業や技術者の注目が集まってきているのですね。
ところで、 総務省をはじめ日本の産官学で連携して世界に向けて提言しているプロジェクトがあります。 それがWebにおける縦書きレイアウトです。
日本では古来より文字を縦書きにする文化があり、 新聞や小説・漫画など、国内で流通する書籍等に使用されるだけでなく、 日本独自の文化と作品を世界に紹介していく上でも、 テキストレイアウトをWebサイトやデジタルコンテンツ上で縦書きにする技術を開発し、 世界的に普及させていくことが急務と言われています。
2020年には日本でオリンピックが開催されるためにIT分野でも日本文化を広めようと 総務省や日本の学術機関、民間企業が一致団結して活動を行っているのです。 そして、インターネット・アカデミーもその活動に参画しています。
▽「縦書きレイアウトのWebコンテンツ実践セミナー」開催!
https://www.internetacademy.jp/info/201509151.html
そのため、今回のTPACでは、この縦書きレイアウトが様々なデバイスで展示されていました。 例えば、デジタルサイネージ(電子看板)。
デジタルサイネージというのは、屋外・店頭・公共空間・交通機関など、 あらゆる場所でネットワークに接続したディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムのことです。 デジタルサイネージにもブラウザが搭載され、縦書きでデザインが作られるようになります。
実際に今回のTPACでは、 日本文化を象徴するデザインで大々的に展示されていました。
2020年のオリンピックに向けて、 PCやスマートフォンはもちろん、デジタルサイネージやテレビ等、様々なデバイス上で 縦書きでWebコンテンツを作成するニーズが高まっていくように感じた一日でした。
TPACの活動報告は今後も継続してお伝えしていきます。
本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。