デジタル・インディア 2016
2015年12月24日

さて今年も残りわずかとなってきました。
みなさん、2016年へ向けての準備はできていますか?
インドの2015年は、
IT業界にとってのひとつのマイルストーンとなる年でした。
モディ首相率いる産官学連携の一大キャンペーン、
「デジタル・インディア」(Digital India)が開始されたためです。
公式サイト:
http://www.digitalindia.gov.in/
インド・情報技術省の公式資料:
http://deity.gov.in/sites/upload_files/dit/files/Digital%20India.pdf
インドを名実ともに世界最高のIT国家にすべく、
国から大企業まで総動員する、
国家規模のIT化運動に世界が注目しています。
インターネットがやってくる
たとえばGoogle社を例に挙げると、
同社のピチャイCEOがインド出身の方ということも相まってか、
インド市場への注力に勢いを感じます。
というのも
インドのインターネット利用者数は2015年末で推定4億人になると言われており、※
アメリカを抜いて、
中国の約7億人に次ぐ世界2位の規模になりつつあります。
※参考:http://www.india-bizportal.com/industry/communication/p20793/
しかし、4億人というのは、
約13億人いる総人口の30%程度に過ぎません。
9億人ものインターネット未利用者が、
インドの地方を中心にまだ存在しているのです。
つまり、
先進国で成熟しつつあるインターネット・サービスの潜在市場が、
まだまだインドには芽も生えない状態で残っているのです。
そこに目をつけたGoogle社は、
プロジェクトLoonという名の下、
Wi-Fi基地局を気球につけてインターネット未対応地域の上空に飛ばし、
どこよりも早く、この未開の市場を切り開こうとしています。
私の働いているバンガロール(ベンガルール)などの都会では、
すでにEコマースや電子決済が、
私の肌感覚ですが、
日本以上に普及してきていると感じています。
これまでインドのITといえば、
先進国向けアウトソーシング開発や優秀な技術者発掘が主要な目的だったわけですが、
これからは逆に、
世界トップレベルのコンシューマー(消費者)潜在市場として見られるようになってくるでしょう。
インド「国内」向けのITサービスやシステム開発に、需要が出てきているのです。
これは、インド進出を検討しているIT企業の方々にとって、
重要な変化と言えるでしょう。
世界のIT動向がインドを中心に動きつつあります。
この世界的な流れに置いていかれないよう、
2016年のインドのIT動向から目を離せません。
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