2016年インターネット広告市場予測 ~スマートフォン編~
2016年2月 2日
新聞・テレビ・雑誌・ラジオの広告費が減少するなか、順調に成長を続けるインターネット広告市場。 電通が毎年発表している「日本の広告費」によれば、2014年度のインターネット広告費は前年比12.1%増の1兆519億円にも上るそうです。
今回は、インターネット広告市場の中でも特に大幅な伸びを見せている、スマートフォン広告市場についてご紹介します。
スマートフォン広告市場の成長
スマートフォンが登場するまでは、インターネット広告といえばパソコン用のサイトに表示するウェブ広告と、ケータイ用のサイトに表示するモバイル広告の2種が一般的でした。 しかし近年、スマートフォンの急速な普及により、スマートフォン広告市場が急激に拡大しています。
株式会社CyberZと株式会社シード・プランニングが発表している「スマートフォン広告市場動向調査」の市場規模予測を見てみましょう。
これによると、2014年には日本国内のスマートフォン端末の普及率が過半数に達したことがわかります。 また、スマートフォンの特性を生かした広告媒体や広告フォーマットが登場したことにより、2014年のスマートフォン広告市場規模は、前年比で162%成長の3,008億円となりました。 また、2015年度全体の広告市場規模予測は前年比129%成長の3,903億円となっています。
2016年については、スマートフォン広告市場の成長率は緩やかになりながらも、継続的な成長を維持すると見込まれています。 ユーザーのインターネット上の消費行動がさらに高まり、またマーケティング・チャネル(メーカーが商品を消費者に届けるまでに作られた経路)としての重要性の高まりが予想されているためです。 この結果、スマートフォン広告市場の規模は2016年に4,737億円に達し、国内インターネット広告市場の過半数(55%)になると予想されています。
今後、スマートフォン広告市場はどうなるか
・タブレット端末の普及による広告への期待
iPadなどのタブレットの場合、画面が大きいため広告単価はスマートフォンの2、3倍になり、パソコン向けのWeb広告の価格に近付くことが予想されます。
・広告のリッチ化
スマートフォンでのインターネット回線の整備と、広告配信技術の進歩により、スマートフォン広告のリッチ化がさらに進むでしょう。 現在は40Kバイト以下の広告が主流ですが、今後は大容量で表現力の豊かな広告の増加が予想できます。
・HTML5を使った広告
Webページの記述などに用いるマークアップ言語であるHTMLの最新版、HTML5を用いれば、従来の広告に比べてはるかに自由で遊び心のある広告が作成可能です。 たとえば、従来のFlashアニメーションのような動きのある動画広告をiOS、AndroidといったOSに左右されることなく作成・配信ができます。 今急速にFlash広告で配信されていた広告がHTML5広告に成り代わり、各種広告団体もHTML5広告への変換を推奨しています。
まとめ
スマートフォン広告市場は2016年も成長を続け、広告の多様化や、新たな技術やアプローチによる広告が出現されると予想されています。 業界が注目している技術をいち早く取り入れて広告作成に生かすことが、Web・IT広告ビジネスに携わる人材には求められています。 既に知識がある方でも、HTML5や新しい広告手法など新しい技術が生まれるたびに情報収集や学習が必要になります。そんな時は、お気軽にインターネット・アカデミーにお問合せ下さい。
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