Linuxサーバーを構築する最初のポイント
2016年5月12日
プログラミングを学び、一人でプログラムを組めるようになった時、さらにもう一歩進んでチャレンジしたいのが、「サーバー全体を一人で構築する」ということです。
これができれば、技術的にもぐっとレベルアップしますし、自宅でサーバーを立ち上げて新規のWebサイトやコンテンツを公開することで、独立・企業を目指す人はもちろん、プログラマーとしての自信を付けたい方にとっても役立ちます!
サーバーにもたくさんの種類がありますが、本日は最もオーソドックスな種類である「Linuxサーバー」を構築するために、知っておきたい基本知識についてご紹介します。
Linuxとは
パソコンやスマートフォンといったハードウェアを操作する頭脳にあたるシステムが、OS(=Operating System オペレーティングシステム)です。
OSと言えばWindowsOSやMacOSがよく知られていますが、Linuxは無償でインストールすることができます。そのため、企業のWebサーバやアプリケーションサーバ、ファイルサーバはもちろん、自宅用サーバーなど幅広い用途で利用されているのが特徴です。
Linuxディストリビューション
最初にLinuxをインストールすると、必要最低限のソフトしか入っていません。 そのため動作が非常に軽いのですが、サーバー構築など、目的に合せて必要なソフトをインストールしていく必要があります。
しかし、慣れないうちは基本ソフト以外にどのソフトが必要か判断が難しく、ソフトを一つずつインストールする手間もかかってしまいますよね。
そこで、「ディストリビューション」という有志が作成したソフトウェアのパッケージが役立ちます。サーバー用、デスクトップ用、セキュリティ用など、様々な分野に対応したパッケージがインターネット上で配布されています。その目的に合ったディストリビューションをインストールするようにしましょう。
サーバー用のディストリビューション
無料のサーバー用ディストリビューションとして人気があるのは「CentOS」、「Scientific Linux」などがあります。 有償のものであれば、「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」があります。
32bitと64bit どちらのOSを選ぶべき?
ディストリビューションの種類が決まったら、次に何ビットのOSを入れるかが問題になります。 32bit OSと64bit OSの2種があり、それぞれのbit数は一度にやりとりできるデータの大きさ(=メモリの大きさ)を指しています。
64bitの指令を出せるパソコンでなければ64bitOSは動かせません。また、32ビットパソコンの認識できるメモリーの大きさは4GBに限られるといった制限があります。
Windowsの場合、32bitと64bitではソフトの互換性がありませんが、Linuxの場合、2006-2007年以降に購入したパソコンであれば互換性があり、Windowsのように2GBの壁や、メモリが4GBまでといった制限もありません。 そのため、Linuxの場合は32bitと64bit OSのどちらを選んでも大丈夫ですが、CPUが対応している場合は64bitを利用するようにしましょう。
LAMP環境を作ろう
Linuxでサーバー環境を整える際、LAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python)と称されるソフトが必要になります。
先程紹介したディストリビューションのパッケージに入っており、コマンド一つでインストールが可能ですが、ソフトウェアの最新バージョンを利用したい場合には、自分で1つつのソフトをインストールして環境を整えましょう。
パッケージ管理システム
必要なソフトを選択してインストールするという作業は煩雑で専門知識を必要としますが、 「パッケージ管理システム」を利用すれば、ソフトウェアやライブラリの依存関係を管理し、 インストール・アンインストール作業をすることができます。
まとめ
今回は基礎的な知識のみの紹介でしたが、インターネットアカデミーの「サーバー講座」では、Linuxの運用ノウハウから資格取得までを体系的に学習することができます。
また、Linuxの技術者認定資格で、「IT技術者が取得したい資格」に8年連続でNo.1に選ばれている「LPIC」の試験対策も行っています。 Linux技術者の技術力を認定する「LPI-Japan」のアカデミック認定校である当校で、Linuxについて学んでみませんか。
関連講座
本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。