UXとは?成功したUXデザインの事例をご紹介!
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- 2024/03/21
「UXデザイン」という考え方が、近年ビジネスの中で重視されるようになってきています。アメリカの統計では、97%の企業がUXはビジネスの中で重要と考えているという調査結果も発表されています。このようにUXの重要性は叫ばれているものの、「UXデザイン」とは具体的にどのような考え方なのか具体的に分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、UXとは何なのかということを、ビジネスの活用事例と共にご紹介しています。「UXデザイン」を初めて聞いたという方も、聞いたことがあるという方も、本記事で「UXデザイン」について学び、今後のビジネスでぜひ役立ててください。
目次
UXデザインとは
UX(ユーエックス)は、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、日本語では「ユーザー体験」と訳されています。ユーザー体験とは、ユーザーが製品やサービスを利用することによって受ける印象のことを指します。そして、そのユーザー体験をデザインすることを「UXデザイン」と言います。主にUXデザインの考え方は、システムや製品などの開発で使われる考え方です。
UXを構成する要素として、UI(ユーザーインターフェース)があります。UIとは、製品が持つ形やフォルム、操作画面などを指し、UXはそれを利用した時にユーザーが抱く感覚や感情のことです。UIはUXを高めるための1つの要素になります。
身近なUXデザインの例
ここで、身近な例として、UXデザインを取り入れた企業の例を見てみましょう。
Airbnb
Airbnbは、世界中の人々が宿泊施設や体験を探したり提供したりできるオンラインプラットフォームです。
AirbnbのUXデザインは、ユーザーにとって使いやすく、信頼できるように設計されています。
例えば、目的地や日程などの検索条件を簡単に入力できる、宿泊施設や体験の概要ページには、写真やレビュー、ホストの紹介などを豊富に掲載するなど、ユーザーが安心できるような情報を積極的に提供しています。
また、チャット機能では、ユーザーとホストが直接やりとりできるよう、予約や滞在中のトラブル解決がスムーズにできるようにしています。
Amazon
Amazonは、世界最大級のオンラインショッピングサ-ビスです。
AmazonのUXデザインは、ユーザーに対して快適かつ円滑に購買体験を提供できるように設計されています。
例えば、商品名やカテゴリーなどの検索条件を簡単に入力できる、ユーザーの購買履歴や嗜好に合わせておすすめの商品やキャンペーン情報が表示される、といった機能があります。
商品詳細ページでは、商品名や価格、在庫状況などの基本情報だけでなく、商品説明やレビュー、関連商品などの付加情報も表示し、ユーザーがより安心して商品を購入できる情報を提供しています。
また「カートに入れる」や「ほしい物リストに追加」などの操作を簡単にできるのも特徴です。ユーザーが簡単に購買できるデザインにすることで、ユーザーの購買意欲の妨げになるものを排除し、ユーザーの商品購入を促しています。あすけん
出典:MOVE|あすけん
ダイエットの目標を設定し、一日の食事や運動を登録すると、AIの管理栄養士による食事アドバイスをしてくれるダイエットサポートアプリです。食事の画像解析はもちろん、市販の食品のカロリーや栄養成分なども、バーコードを読み込む、または商品名で検索するだけで食事記録に登録できます。
また、「みんなの日記」機能ではユーザー同士でダイエットの様子を共有できる他、「チャレンジ」機能では種類豊富な「チャレンジ」に参加し、達成すると賞品がもらえるといった、ユーザーが楽しくダイエットできる機能も備わっています。
さらに、「あすけん」アプリ海外版では登録時に性別を尋ねるのではなく『男性向け/女性向けどちらのアドバイスにしますか』という質問になっており、ダイバーシティへの対応も工夫されています。
2013年8月リリース時、会員数13万人だった「あすけん」は、ユーザーの要望にあわせてUI/UXの改善を重ね、現在では900万人以上が利用するアプリとなっています。
これほど普及が進んだ背景には、特に説明がなくとも、ユーザーが機能を理解して利用できるUIデザインと、多くの人が心地よく使えるUXを追及し続ける姿勢があると言えます。
LINE
スマートフォン用アプリの開発ビジネスでは、UXデザインを高める要素として、UI(ユーザーインタフェース)、機能、仕様、グラフィックデザインが一般的に挙げられます。例えば、スマートフォン用の無料メールアプリであるLINEでは、若者からお年寄りまで誰もが使いやすいようなUIの設計をしたことで、従来のメールアプリよりも気軽に相手と会話することができるというユーザー体験を提供しています。
具体的には、従来のメールアプリでは、自分の送ったメッセージや相手から受信したメッセージをそれぞれ受信フォルダや送信フォルダを開いて別々に確認する必要がありました。LINEでは、発言の順にメッセージが縦に並んで表示されていくので、会話の流れを一つの画面で確認することができます。また、スタンプや数人で会話をすることができるグループ機能により、言語に頼らない気軽なコミュニケーションを行うことができます。
このようなUXデザインの工夫により、2023年12月時点でLINEのユーザー数は9,600万人にのぼり、爆発的なヒットを記録しています。
ビジネスにおけるUXデザインの重要性
消費者やユーザーがプロダクトやサービスを通して得た体験は、企業や商品のイメージに直結します。よって、UXデザインをすることで、企業や商品に対する良いイメージをユーザーに抱かせることができれば、競合他社と自社を差別化することができます。そのため、ただ良い商品やサービスを作るということだけでなく、「どんなユーザー体験を提供できるか」を考えることが、ビジネスの成功を左右する重要なファクターになってきています。
おわりに
今回は、みなさんの身近にあるUXデザインの成功事例をご紹介しました。さまざまなサービスがWebやアプリとして提供されることが当たり前の時代に、今まで以上にユーザー視点に立って設計するUXデザインは、Web制作に必要不可欠なスキルです。
インターネット・アカデミーのUI/UX講座では、デザイン初心者の方も基礎から学べるので安心です。未経験からWebデザイナーやWebディレクターを目指している方、企業のWebマーケティング担当者やアプリ開発に携わる方などにおすすめの講座です。ご興味がある方は、ぜひ無料カウンセリングまで起こしください。
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