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UXとは?成功したUXデザインの事例をご紹介!

  • 2018/10/19
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「UXデザイン」という考え方が、近年ビジネスの中で重視されるようになってきています。アメリカの統計では、97%の企業がUXはビジネスの中で重要と考えているという調査結果も発表されています。このようにUXの重要性は叫ばれているものの、「UXデザイン」とは具体的にどのような考え方なのか具体的に分からないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、UXとは何なのかということを、ビジネスの活用事例と共にご紹介しています。「UXデザイン」を初めて聞いたという方も、聞いたことがあるという方も、本記事で「UXデザイン」について学び、今後のビジネスでぜひ役立ててください。

目次

UXデザインとは

UX(ユーエックス)は、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、日本語では「ユーザー体験」と訳されています。ユーザー体験とは、ユーザーが製品やサービスを利用することによって受ける印象のことを指します。そして、そのユーザー体験をデザインすることを「UXデザイン」と言います。主にUXデザインの考え方は、システムや製品などの開発で使われる考え方です。

UXを構成する要素として、UI(ユーザーインターフェース)があります。UIとは、製品が持つ形やフォルム、操作画面などを指し、UXはそれを利用した時にユーザーが抱く感覚や感情のことです。UIはUXを高めるための1つの要素になります。

身近なUXデザインの例

ここで、身近な例として、UXデザインを取り入れた企業の例を見てみましょう。

コカ・コーラのスマートフォン用アプリ「Coke ON」

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「Coke ON」HVは、スマホ自販機(Coke ON対応自販機)と接続して、ドリンクを購入するごとにスタンプを集めることができるスマートフォン用アプリです。15個スタンプをためると、スマホ自販機で好きなドリンク1本と無料で交換することができるドリンクチケットを獲得することができます。「Coke ON」は、なんとリリースからわずか1年で400万ダウンロードを突破する程人気を博しています。

このアプリを使用することで、ユーザーはスタンプを集めることが楽しい、スタンプを集めてドリンクをもらうことができて嬉しい、というポジティブな印象を抱きます。そのユーザー体験が最終的には、自動販売機で飲み物を買うこと、そしてコカ・コーラに対するイメージの向上につながり、顧客満足度の向上やブランディングに影響します。

つまり、アプリを通じ、良いユーザー体験を創出する=UXデザインを行うことで、コカ・コーラのブランディングと売り上げの増加を狙っているのです。

LINE

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スマートフォン用アプリの開発ビジネスでは、UXデザインを高める要素として、UI(ユーザーインタフェース)、機能、仕様、グラフィックデザインが一般的に挙げられます。例えば、スマートフォン用の無料メールアプリであるLINEでは、若者からお年寄りまで誰もが使いやすいようなUIの設計をしたことで、従来のメールアプリよりも気軽に相手と会話することができるというユーザー体験を提供しています。

具体的には、従来のメールアプリでは、自分の送ったメッセージや相手から受信したメッセージをそれぞれ受信フォルダや送信フォルダを開いて別々に確認する必要がありました。LINEでは、発言の順にメッセージが縦に並んで表示されていくので、会話の流れを一つの画面で確認することができます。また、スタンプや数人で会話をすることができるグループ機能により、言語に頼らない気軽なコミュニケーションを行うことができます。

このようなUXデザインの工夫により、2016年現在で国内では約70%の人々がLINEを使用しており、爆発的なヒットを記録しています。

クックパッド

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クックパッドのスマートフォン用アプリは、ユーザーが「またこのアプリを使いたい」という気持ちになるように設計されています。例えば、「料理きろく」という機能はスマホから料理写真だけを自動で抽出し、自動で毎日の料理記録を作成してくれます。ユーザーは料理記録を確認することにより、家族の栄養管理や献立の作成を以前よりも容易にすることができるようになり、クックパッドアプリに対して「便利でまた使いたい」という気持ちを抱くようになります。

「料理きろく」以外にも、たくさんの良質なユーザー体験を生む工夫を行い、クックパッドはほかの料理アプリとの差別化を図っています。その結果として、クックパッドのユーザー数は628万人であり、料理アプリの中でのユーザー数は断トツの1位となっています。

ビジネスにおけるUXデザインの重要性

消費者やユーザーがプロダクトやサービスを通して得た体験は、企業や商品のイメージに直結します。よって、UXデザインをすることで、企業や商品に対する良いイメージをユーザーに抱かせることができれば、競合他社と自社を差別化することができます。そのため、ただ良い商品やサービスを作るということだけでなく、「どんなユーザー体験を提供できるか」を考えることが、ビジネスの成功を左右する重要なファクターになってきています。

まとめ

近年ビジネスにおいて、業界やサービス、商品の内容にかかわらずUXデザインが欠かせないものになりつつあります。競合他社との差別化を図るためにも、優れたUXデザインを行い顧客満足度を高めていく必要があるでしょう。

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