Webデザイナー志望者必見!無料デザインツール、Canva(キャンバ)の活用法
- ツイート
-
- 2023/08/26
数多あるデザインツールの中で異彩を放っているCanva。その使いやすさから、一般の人にも知名度が高く、人気のツールとして知られています。今回はCanvaを使うメリット・デメリットと基本操作についてご紹介します。
目次
Canvaとは
「Canva(キャンバ)」とは、オーストラリア発のCanva Pty Ltdが開発したグラフィックデザインツールです。デザインの作成や編集など、Webブラウザで使用できます。
デザインツールといえば、Adobe PhothoshopやAdobe Illustratorなども有名ですが、有料なうえに操作が難しく、使いこなすようになるまでに時間がかかるので、初心者にはハードルが高く感じられるようですが、Canvaは操作が直観的で簡単なため初心者でも使いやすい仕様となっています。また、無料プランがあることも強みの一つで、年々利用者数が増えています。
無料プランでできること
Canvaの無料プランでできることは以下のように多岐に渡ります。
編集と形式変換
- 画像
- 動画
作成
- プレゼンテーション(スライド)
- ドキュメント(書類、チラシ・フライヤー、ポスター、メニュー表)
- インスタグラムの投稿、ストーリー
- ホームページ・ウェブサイト
- LINEリッチメニュー、リッチメッセージ
- YouTubeサムネイル
- TikTok動画
- zoomバーチャル背景
- アイコン
- バナー
- ロゴ
- 名刺
- カレンダー
- はがき
その他
- オンライン・ホワイトボードの利用
- 印刷サービス「Canvaプリント」の利用
有料プランでできること
上記の無料プランでも十分な機能を使用することができますが、有料プランはさらにデザインの幅が広がります。有料プランにはCanva ProとCanva for Teamsの二つがあり、個人で使うならCanva Pro、企業やチームなどの複数人で使うならCanva for Teamsを契約すると良いでしょう。
Canva Pro | Canva for Teams |
---|---|
12,000円/年 | 人数により変動 ~5名 30,000円/年 ~10名 105,000円/年 など |
|
|
Canvaを使うメリット
Canvaには、様々な魅力があります。
無料でできることが多い
先ほどご紹介したように、あらゆるデザインを無料で作成、編集、保存できます。 また、有料プランを利用する場合でもAdobeのPhotoshop・Illustratorよりも安価です。Adobe系列のツールは28,776円/年かかるので、先ほどご紹介したCanvaの有料プランの方がコストが抑えられます。
操作が簡単
ドラッグ&ドロップなどの直観的で簡単な操作でデザインでき、専門知識もいらないために独学で、さらには短時間で使いこなせるようになります。
場所・端末を選ばない
オンラインクラウドなので、どこにいても、どの端末からでもインターネットに接続していれば編集できます。パソコンだけでなく、スマホやタブレットなどのモバイル端末にも対応しており、Webブラウザ・アプリのどちらからでも利用できますが、アプリ・ソフトのダウンロードが必須ではないので、端末の容量を使用しないことも利点の一つです。
共同編集が可能
一つのプロジェクトに複数のメンバーを招待することができます。その際、URLなどで簡単に共有でき、リアルタイムで共同編集を行うことが可能です。さらに、Canva内でチームを作ることができ、作成したものはその中にあるチームフォルダに保存されるため、毎回リンクを送って招待せずとも、自動で複数のプロジェクトを共有できます。また、コメント機能も用意されているため、スムーズにフィードバックや意見交換ができます。
商用利用が可能
Canvaで作成したものは商用利用が可能で、クレジット表記も不要です。ただ、テンプレートに編集を加えずに商用利用することや、テンプレートを利用して作成したロゴなどの商標登録することはできないので、注意しましょう。
豊富なテンプレート・素材
プロのデザイナーが手がけた61万点ものテンプレートと、1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)が利用できます。この豊富な素材を使うことで、素人でもプロのようにデザインすることを可能にします。
Canvaを使うデメリット
上記のように、Canvaには様々なメリットがありますが、デメリットもあります。
テンプレートが被る
Canvaは年々ユーザーが増えているため、テンプレートが被ってしまうことがあります。そのような場合にはオリジナリティを失ってしまうので、注意が必要です。また、完全に同じデザインではなくとも、雰囲気にどことなく「Canva感」があり、似たようなデザインになってしまうこともあります。
日本人向きでないものも多い
オーストラリア発のツールであるため、海外風の素材が多く、日本人には使いづらいことがあります。イメージと合致したものを見つけられない場合には、自分の持っている素材や、フリーサイトからダウンロードしたものを使用すると良いでしょう。
動作が重い
たくさんのテンプレート素材をクラウド上で保管しているため、動作が遅くなることがあります。特に、他の人と共同で編集しているときは、プロジェクトの読み込み、素材のアップロード、作成したデザインのダウンロードなどが遅くなりがちです。
微調整ができない
Canvaはあくまで簡易デザインツールであるため、他の有料ソフトと比べて細かい加工・編集ができません。そのため、すでに加工されている素材やテンプレートを使って簡単にデザインを組み立てることには向いていますが、未加工の素材を使って一から細部までデザインを作り上げることには向いていないと言えます。
Canvaの活用法
ビジネスで活用できる可能性は無限大ですが、最もメジャーな活用方法をご紹介します。
広報
広報のためにウェブサイト・ホームページだけでなく、SNSを活用している企業も増えています。Webデザイナーには多様な形式でのデザインが求められていますが、そのすべてをCanvaで制作できます。
インスタグラムの企業アカウントの投稿、公式LINEのリッチメニューやリッチメッセージ、宣伝ポスターやチラシ、詳細なパンフレット、広告バナーまで、幅広いデザインを作成できます。
営業、ミーティング
営業活動やミーティングでは必須になりつつあるWeb会議ツール。その際に使用する背景の画像ももちろんCanvaひとつで作成できます。ほかにも、プレゼンテーションに使うスライドや文書、名刺の作成にも活用できます。
このように、Canvaの活用可能性は無限大で、Webデザイナーはこのビジネスチャンスを逃さず活かすことが重要です。
おわりに
今回の記事では、Canvaを使用するメリットとデメリット、活用方法についてご紹介しました。
Canvaはデザイン初心者や、デザインツールを無料で使いたい人に向いているので、Webデザイナー志望者やコストを抑えたいWebデザイナーにとってとても使い勝手の良いツールです。特にデザイン初心者の場合は、まずはCanvaの無料プランでデザインに慣れていくことで自身のレベルアップにつなげることができるでしょう。
しかし一方で、細部まで調整しながら本格的にデザインを行いたい人には物足りないことも事実です。そんな方には、AdobeのPhotoshopやIllustratorをしっかり学び、利用することをおすすめします。
インターネット・アカデミーでは、初心者向けの「Webデザイン入門コース」からPhotoshopやIllustratorについて専門的に学べる「Photoshop講座」から「Illustrator講座」まで、様々な講座をご用意しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度無料カウンセリングにお申込みください。
Webデザインに必須のスキルをマスター
Webデザイナーコース「プログラマー入門コース」の内容に加え2大グラフィックソフト、Photoshop(フォトショップ)とIllustrator(イラストレーター)を使い、デザインの基本からプロのWebレイアウト技術まで学ぶことができるコースです。
最近、私のまわりでもCanvaを使っている人が増えてきた...私にも使いこなせるかな?