情報セキュリティマネジメントとは?国家資格取得のメリットや将来性をご紹介!
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- 2023/06/23
ITの発展がめまぐるしい今日において、スマートフォンなどの電子機器さえあれば、情報の収集や保存を簡単に行なえるようになりました。扱いの利便性が高くなる一方で、情報の漏洩や改ざんの危険も高まっています。今回は、情報を安全に管理するための基礎知識を持つ人の資格「情報セキュリティマネジメント」について、試験の概要や難易度、資格の将来性について紹介します。
企業は、お客様の個人情報、会社の非公開情報などをすべて守らなければなりません。企業にとって情報を安全に扱うための知識を持つ人は欠かせませんね。
目次
情報流出を未然に防ぐ「情報セキュリティマネジメント」
機密情報漏洩、個人情報流出、システム停止など、情報の取り扱いに関するニュースは絶えません。インターネットが発達した現在において、情報管理のネットワーク利用は企業や団体の運営において不可欠ですが、ネットワークの便利さと引き換えに大きなリスクととなりあわせになることも事実です。情報を適切に扱うことができなければ、情報システム停止による損失、機密情報や顧客情報の漏洩によるブランドイメージの低下など、企業や組織に大きな被害をもたらします。その影響は取引先や顧客など会社の外まで波及します。
組織の規模に関係なく情報漏洩のリスクは存在します。これらリスクを可能な限り避けるため、企業は情報セキュリティ対策を進める必要があります。対策として、国際基準として規格化されている情報セキュリティ製品・システム評価基準(ISO/IEC15408)や情報セキュリティマネジメントシステムの認証基準(ISO/IEC27001)を採用する企業も増えています。
情報セキュリティマネジメント試験とは?
情報を安全に運用したい方やセキュリティについて基本的な知識や技能を所持したい方には、情報セキュリティマネジメント試験の受験がおすすめです。情報セキュリティマネジメント試験は、国家試験「情報処理技術者試験」の新たな試験区分として平成28年度春期に創設されたもので、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。
試験は、情報セキュリティ全般の知識と管理の実践規範、対策、関連法規に加え、ネットワークやシステム監査、経営管理などの知識を問う科目Aと、ケーススタディによる管理の実践力を問う科目Bからなります。試験会場に設置されたコンピューターを使用するCBT方式を採用しているため、年間を通して受けられます(試験会場ごとに開催日時は異なります)。近年は毎年50%を超える合格率となっています。
情報セキュリティマネジメント試験の概要
試験概要 | 科目A・科目Bからなる多肢選択式問題 計60問 |
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試験時間 | 120分(科目A・科目Bは一つの試験時間内にまとめて実施) |
受験環境 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
受験資格 | 制限なし(複数回受験可) |
受験料 | 7,500円(税込) |
試験日程 | 年間を通して随時実施(詳細は各会場へお問い合わせください) |
難易度は、情報処理技術者試験の中においてスキルレベル2(基本的な知識・技能)で、「ITの安全な利活用を推進する者」が受験の対象です。エンジニアとして必要とされるような知識は問われません。最年少は8歳、最年長は82歳で合格するなど、年齢問わず幅広い世代の方が受験しています。
テストを主催するIPA(独立行政法人情報処理推進機構)もホームページ上で、業種、職種、部門を問わず、情報セキュリティリーダー向けで、情報の取り扱いや管理を行う全ての現場で必要と書いています。ITパスポート試験に合格した方の次のステップとしても勧めています。
情報セキュリティマネジメント資格を持つメリット・将来性は?
情報セキュリティマネジメント試験は、国家試験「情報処理技術者試験」のひとつに区分されているため、認知度や資格取得後の信頼性も高いです。資格を保持していることで、企業や組織の情報の安全性を支える基本スキルを身につけていることが証明できます。もちろん、試験に合格することで現在所属している会社に情報セキュリティの面から貢献することもできるため、人事評価の対象になるケースもあるでしょう。
実際、業種や規模を問わず、多くの企業が従業員に対して情報セキュリティマネジメント資格を持つことを推奨しています。合格者に報奨金を支給したり、受験者に対して振替休日を設ける企業もあります。企業や団体の資格取得者の活用事例は、IPAホームページで公開されています。
おわりに
サーバーへの不正アクセスやウイルスの送付といった悪意ある攻撃だけでなく、関係者の過失で情報が漏れることもあります。だからこそ、情報管理の基礎知識やスキルを身につけられる情報セキュリティマネジメントの資格は重要であり、今後ますます必要性が増してくるでしょう。
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