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キャリアブレイクで何する?お金の準備や転職に向けて意識したいこと

  • 2025/04/10
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一時的に仕事を離れ、キャリアを見つめ直す小休止期間を「キャリアブレイク」といいます。海外では一般的な文化で、近年は日本でも浸透し始めています。今回はキャリアブレイクの過ごし方や、お金まわりの備えや転職を見据えたリスク対策を解説します。

AIちゃん
AIちゃん

キャリアブレイク中ってお金はどうするのかな?

有村先生

貯金以外にも、失業手当や国の給付金制度などの支援を受けるという選択肢もあります。どんな備えが必要なのか、チェックしていきましょう!

目次

キャリアブレイクとは?

キャリアブレイクとは、離職・休職などによって一時的に仕事から離れ、キャリアや人生を見つめ直すことです。

「career(経歴、職業)」「break(中断、休憩)」という英語から派生した言葉で、リフレッシュやスキルアップのための小休止として捉えられています。

欧州では広く浸透した文化であり、近年はキャリアブレイク制度をはじめとする長期休暇制度がさまざまな国で導入されています。

ブレイクとブランクの違い

一般的に、日本では仕事を離れた期間を「ブランク」「空白期間」と呼び、ネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。ブランクの場合は解雇や病気、仕事先が見つからないなどの理由から意図しないタイミングで発生しがちです。

一方、キャリアブレイクは将来のことを見据え、自らの意思で休息や自分の成長の時間をとる期間としてポジティブに捉えられる点が特徴です。今後の人生を前向きに進むための準備期間ともいえるでしょう。

キャリアブレイクの期間

株式会社MS-Japanが運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」が発表した調査によると、キャリアブレイク経験者のうちキャリアブレイク期間が「1年以上」と回答した人は全体の37.0%と最多でした。

ただ「1ヶ月未満」と回答した人は19.6%、「2ヶ月以上~3ヶ月未満」と回答した人は10.7%を占めており、短期間でキャリアブレイクを終える人も少なくありません。

AIちゃん
AIちゃん

キャリアブレイク期間は人によって違うんだね。

有村先生

それぞれの状況や目的に合わせて期間を設定しているということですね。

日本のキャリアブレイク経験者の割合

MS Careerの調査では、回答者のうち10.4%がキャリアブレイクを「経験したことがある」と回答していました。

年代別では「40代」が13.0%と最多で、次いで「60代以上」が11.1%、そのあとに「20代・30代」の10.3%が続きます。最も経験者の割合が少ない年代は8.5%の「50代」で、一番多い「40代」より4.5%少ない数値でした。

キャリアブレイクを選ぶ理由

キャリアブレイクを選ぶ理由は、人によってさまざまです。その中でも、特に多いといわれる3つの理由を紹介します。

心身のリフレッシュのため

キャリアブレイクを選ぶ理由として多い回答が「心身のリフレッシュのため」です。
長期間働き続けると、どうしても心身に疲労が蓄積されてしまいます。特に人手が足りていない職場や、残業が多い会社の場合はストレスが慢性化し、週末の休みだけではリフレッシュできないケースもあります。

キャリアブレイクの期間を設けることで、心と身体の健康をとり戻せます。これにより復帰後のパフォーマンスが向上したり、新しい気持ちで仕事に向かえたりするなどのメリットが期待できるでしょう。

自分の成長やスキルアップのため

新しい知識やスキルの習得や、これまで身につけてきたスキルの向上を理由に、キャリアブレイクを選ぶ人もいます。

毎日働きながら業務時間外に勉強やスキルアップの時間を確保するのは、なかなか難しいものです。学習の時間を確保できたとしても1日数時間程度で、習得までに時間がかかってしまうことが多いでしょう。

キャリアブレイクなら数ヶ月、半年、1年以上など、まとまった時間を得られるので、自分のペースで自己成長やスキルアップに向けた学びを進められます。

家庭や育児のため

ライフステージや環境の変化に伴い、育児や介護などの理由でキャリアブレイクを選択する人も少なくありません。

キャリアブレイクを「子どもや両親、パートナーなどの家族と過ごす時間」として大切に過ごすことで、家族の絆を深められます。

もちろん、育児や介護にあてられる時間が長くなる分、負担が増えることもありますが、これまで仕事にあてていた時間を自分の休息に使えるので、バランスをとりながら生活できるでしょう。

キャリアブレイク中の過ごし方

キャリアブレイク中、具体的にどんな過ごし方があるのか、5つの例を紹介します。

移住

キャリアブレイクを機に、住んだことのない土地や憧れの土地へ移り住むという選択肢もあります。地域の文化や人々と触れ合うことで、新たな発見があるかもしれません。

例えば、地域のイベントやまちづくり系のボランティア活動への参加を通じて、その土地に貢献している実感を得たり、自分の人生を豊かに感じたりといったことが期待できます。

また、京都で暮らしたい人を支援する「京都移住計画」や、淡路島の地域事業者と若者をつなぐ「淡路ラボ」など、移住プロジェクトを展開している団体の力を借りるのもひとつの手です。

家族と一緒に過ごす

育児や介護に集中する、あるいはパートナーとゆっくり過ごすのも、キャリアブレイクの過ごし方としてよくある例です。

これまで仕事で行けなかった子どもの学校行事に参加したり、家族旅行に出かけたりして、家族との思い出を増やすことができます。

介護をする場合、福祉サービスの利用頻度を見直したり、家族のケアを家庭内で分担したりと介護の環境を整える時間としても有効です。

療養

キャリアブレイクをけがや病気の療養期間として過ごす人もいます。

けがをしていて仕事ができない状態の人や、仕事によるストレスや疲労で心身に不調をきたしている人など、事情は人によってさまざまです。自分の健康やメンタルヘルスについて向き合うよい機会として、ゆっくり過ごしましょう。

留学

海外留学では語学力をアップさせるほか、コミュニケーション力の向上やグローバルな視野の獲得など、たくさんのスキルを身につけることができます。

現地の人と交流する中で、海外の人の生き方や、働くことに対する考え方やモチベーションなどを吸収できるでしょう。そうした多様な価値観に触れることで、自分らしく生きるヒントが見つかるかもしれません。

勉強・スキルアップ

今まで仕事が忙しくてできなかった勉強やスキルアップに集中できるのも、キャリアブレイクならではのメリットです。

キャリアブレイク中に大学や専門のスクールに通って、新しいスキルや興味のある分野のスキルを習得すれば、復帰後や転職後の仕事で生かせます。

有村先生

通学以外にもオンラインセミナーや勉強会に参加したり、ひたすら興味のある分野の本を読んだりと、勉強方法はいろいろあるので、自分に合ったスタイルを選びましょう。

キャリアブレイクに必要なお金の準備

キャリアブレイクを検討している人の中には、「一定期間、収入がないのは心配」「お金まわりはどうしたらいいの?」と不安に感じている人もいるでしょう。

しかし、前もってお金にまつわる準備をしておけば、不安が解消され前向きな気持ちでキャリアブレイクを迎えることができます。

それでは、キャリアブレイクに必要なお金まわりの情報を紹介します。

まず必要な資金を計算しておく

まずは、キャリアブレイク中に必要な資金を計算しましょう。

  • 食費
  • 日用品費
  • 固定費(家賃、光熱費、通信料、保険など)
  • 医療費
  • 学費
  • 交際費
  • 娯楽費
  • 交通費
  • 貯金

毎月の支出の項目を細かく分けて、1ヶ月あたりの生活費を算出します。

人によっては上記の項目以外にも衣服費や美容費、自動車関連費、サブスクリプション費などがかかる場合もあります。自分や家庭のライフスタイルに合わせて項目を作り、できるだけ正確に見積もりをしていきましょう。

有村先生

全体の生活費を正しく把握することで、キャリアブレイク中の資金計画が立てやすくなりますし「どの部分を節約できるか」といった点も見えやすくなります。

貯金で当分のお金を確保

キャリアブレイク中は一時的に収入がなくなったり、大幅に少なくなったりするので、貯金でお金を確保しておく必要があります。

キャリアブレイクに入る前に「キャリアブレイクの期間」を決め、必要な資金を算出してお金を用意しておきましょう。お金の備えがあることは心の安心感につながるため、キャリアブレイクを迎えるうえで非常に重要なポイントです。

貯金が少ない場合は、無駄な出費を抑えたり、生活費を節約したりといった工夫により、資金が限られた中でもキャリアブレイクを過ごせます。

失業保険や傷病手当などの情報を収集

退職した人のうち、雇用保険に加入していた期間があり、一定の要件を満たしていれば基本手当、いわゆる失業手当を受けとることができます。

勤続年数や年齢、退職理由によって受給期間や金額は異なりますが、キャリアブレイク中の生活の支えとなるお金といえるでしょう。ただ、給付の対象は「求職者」なので、失業手当を受け続けたい場合は求職活動を必ず行いましょう。

また、けがや病気が理由で休職する場合は、傷病手当がもらえる可能性があるので、キャリアブレイクに入る前に調べてみましょう。

スキルアップやキャリアアップを目指す人は「教育訓練給付制度」の利用も検討してみてください。

有村先生

教育訓練給付制度は厚生労働大臣が教育訓練として指定する講座を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。

キャリアブレイクを有意義に!転職・復職に向けて意識したいこと

キャリアブレイク後の転職・復職に向けて、キャリアブレイク中に押さえておきたい項目を紹介します。

自分なりの軸を決めておく

キャリアブレイクに入る際は、「何のための期間なのか」を明確にしておくことが大切です。まず軸を決めることで、今後の目標が定めやすくなり、復帰までの道のりがクリアになります。

もしキャリアブレイク中に「こんなに休んでいいのかな」と不安を感じた際も、自分なりの軸があれば、「今は○○する期間だから」と納得したうえでしばしの小休止を満喫できるでしょう。

そのときにしか得られないスキルや経験を積む

これまでの職場では得られなかったスキルや経験を積むことができれば、今後の仕事で生かせる能力の幅が広がります。

異業種の勉強会やワークショップ、地域のボランティア活動、留学など、成長の場はたくさんあります。いろいろなことに挑戦する中で、自分のやりたいことが見つかることもあるでしょう。

資格を取得する

キャリアアップやキャリアチェンジに向けて、資格を取得するのもおすすめです。

特に、国家資格など取得のハードルが高いものや、取得までに時間がかかる資格は、キャリアブレイクというまとまった期間だからこそチャレンジできるものといえます。

キャリアブレイク後、転職の面接で「キャリアブレイク中、何をしていましたか?」という質問に対して「資格の勉強をしていました」自信を持って回答できるのも大きなポイントです。

人との縁を大切にする

キャリアブレイク中は、いろいろな人との出会いがあるでしょう。

キャリアブレイク経験者の中には、「移住先で知り合った人のもとで働くことなった」という人もいます。どの縁が次の仕事につながるかはわかりません。

常にアンテナを張り巡らせて、人との縁を大切にしましょう。

もしもの対策も忘れずに

キャリアブレイク後、新しい仕事がすぐに決まらなかったり、自分がやりたいことが定まっていなかったりする可能性もあるので、転職・復職できなかったときの備えはしておきましょう。

求職活動が長引くことを見越して、その期間過ごすための資金をあらかじめ貯めておけば、急にお金がなくなって焦ることはありません。

また、キャリアブレイク中に副業でお金を確保するのも方法のひとつです。

おわりに:しっかり備えてキャリアブレイクを迎えよう

あらかじめ必要な資金の準備やリスク対策をしておくことで、キャリアブレイクを安心して迎えられます。

また、新しいスキルを身につけたり、学び直したりすれば、キャリアブレイク後の転職・復職を有利に進められるでしょう。

昨今はIT人材が不足しており、デジタル分野の需要が高まっていることから、キャリアブレイク中にWebデザインやプログラミング、マーケティングなどを学ぶ方が増えています。 インターネット・アカデミーでは、小休止を経てキャリアチェンジに成功した卒業生がたくさんいらっしゃいます。

例えば卒業生の宮田英さんは、少しでも早く転職するために前職を辞め、本校にて短期集中で受講。転職活動をはじめて1ヶ月半後には、Web制作会社への転職が決まりました。

このように、キャリアブレイクは、新たな可能性を見つける絶好のチャンスです。インターネット・アカデミーは、あなたの「学びたい」という気持ちを全力でサポートします。

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