大規模言語モデル(LLM)とは?具体的な活用方法を解説!
- ツイート
-
- 2024/04/21
生成系AIサービスが世界的に浸透している現在、ChatGPTをはじめとする膨大なテキストデータを学習する大規模言語モデルがビジネスシーンにおいて活用されています。
2030年には市場規模が現在の約170倍に拡大するとされている大規模言語モデル、LLMの解説や活用事例について紹介していきます。
大規模言語モデルはLLM(Large Language Models)とも呼ばれています。今回は、そんなLLMがどのように活用されているかご紹介しますね。
目次
LLMとは
大規模言語モデル(Large Language Models)は、深層学習モデル(膨大なテキストデータから言語のパターンを学習し、テキスト生成や要約などのテキストに関わるタスクを高い精度で行うことができる)であり、膨大なテキストデータから言語のパターンを学習し、テキスト生成や要約などのテキストに関わるタスクを高い精度で行うことができます。
生成AIとLLMの関係
生成AIは、テキスト・画像などを生成できるAI技術の総称であり、LLMは生成AIの中でも自然言語処理に特化した言語モデルに位置付けられています。つまりLLMは、生成AIとよばれるモデルの中の一つに分類されます。
LLMの市場規模
QYResearch社によるとLLM(大規模言語モデル)の世界市場規模は、収益ベースで2023年は15億9,093万米ドルになっており、2030年には2,598億1,773万米ドルの規模に成長すると予測されています。
また、アジア太平洋の市場では、2023年の4億1,656万米ドルから、940億2,710万米ドルの規模に成長すると予測されています。
LLMでできること
自然言語で指示
自然言語(人間が生活のなかで使用している日本語や英語のような言語)で指示することができ、コンテンツの生成や情報収集を行うことができます。
人間のような応答
質問に対して、人間らしい形で応答をすることができます。人間のサポート担当者と同じような応答や、適切なフィードバックを返すことができます。
スマートホーム制御・IoTデバイスの遠隔操作
住宅の照明、暖房、セキュリティシステムなどを制御する指示をLLMに与え、それに基づいて各デバイスを操作することができます。
また、ユーザーの要求をスマートスピーカー等を通じて、家電、IoTデバイスなどを操作・制御することができます。
LLMを使っているモデルの紹介
BERT
BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)は、Googleが2018年に公開した自然言語処理モデルです。言語理解タスクを実行することができ、文の意味や文脈を理解することができます。
最新のモデルでは、画像や音声などテキスト以外の情報から文章の要約、文書分類、質問応答、言語翻訳など、様々な自然言語処理タスクに応用され、2019年にはGoogle検索エンジンのアルゴリズムに採用されています。
GPT-4
2020年7月にOpenAI(営利法人OpenAI LPとその親会社である非営利法人OpenAI Inc.からなる人工知能の開発を行っているアメリカの企業)が発表した高性能な言語モデルです。OpenAIは、Transformerと呼ばれる深層学習の手法を用いた言語モデルGPT(2018年)、GPT-2(2019年)、GPT-3(2020年)を発表しており、GPT-4はその後継の言語モデルです。
文章の生成、文章の要約、質問への回答、翻訳などに活用することができるようになりました。多くの自然言語処理のタスクにおいて人間レベル以上の性能を達成したことがわかっています。
おわりに
今回は、今話題の大規模言語モデル(LLM)についてご紹介しました。今後、個人やビジネスシーンでも生成系AIサービス活用が期待されます。
インターネット・アカデミーでは、AIについて学ぶことのできるコースを多数用意しています。未経験でも学びやすい「AI基礎研修」や「AIプログラミング講座」、より専門的な「AIエンジニア育成コース」など幅広いコース選択ができるため、AIについて網羅的に学ぶことができます。講座にご興味がある方は、ぜひ一度無料カウンセリングにてご相談ください。
ECHONET LiteでIoT機器を制御する
IoT講座先端IT技術として注目を集めているIoT。アプリケーション開発に欠かせない知識を基礎から学習し、IoT製品を制御するための国際規格である「ECHONET Lite」を用いたIoTアプリケーションの開発を行います。授業ではアプリケーション開発の実習を行い、実際のIoT対応機器を制御することができます。
相談してコースを選びたい方はカウンセラーに無料で相談
※無理な勧誘は一切ありません
無料で相談してみる
大規模言語モデルって最近よく聞くけど、どんなことができるのかな?