HEMS(ヘムス)とは?スマートハウスに必要な住宅エネルギーシステムとIoTの関係性
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- 2023/11/21
スマートハウスとは、住宅内の様々な機器や設備をインターネットやネットワークでつなぎ、自動化や最適化や省エネ化を図ることができる住まいを指します。例えば、照明やエアコン、カーテンなどをリモコンやスマートフォンで操作したり、人感センサーや温度センサーなどで自動的に調整したりすることができます。 また、太陽光発電や蓄電池などの再生可能エネルギーを利用して、電力の消費量やコストを削減したり、災害時には自立運転したりすることもできます。そしてこのスマートハウスを実現するためには、HEMSというシステムが欠かせません。
そうですね。HEMSはこれからどんどん需要があがっていくシステムですので、どんなものなのか分かりやすくご紹介します!
目次
IoTとは?
IoTはInternet Of Thingsの略で、様々な電子機器とインターネットを繋ぐことを目的とした仕組みです。HEMSと並行して活用していくことで、家庭内での消費電力等の「見える化」を進めていくことができます。
例として、住宅内で行う太陽光発電などでは、家庭内で使用されたエネルギーが自動的に最適化されるように制御される仕組みがあります。今後、IoTを利用した新たなサービスや利用拡大が期待されています。
HEMSとは?
HEMSとは、Home Energy Management Systemの略で、住宅内のエネルギーを管理するシステムです。HEMSは、インターネットやネットワークを通じて、住宅内の機器や設備と連携して、エネルギーの使用量や発電量を監視・制御します。これにより、エネルギーの節約や最適化を図ることができます。またHEMSでは、IoTによって住宅内の機器や設備が互いにコミュニケーションし、エネルギーの効率的な利用を実現します。
HEMS導入のメリット
メリット1:家電の遠隔操作
HEMSは、外出先からスマートフォンで家電を操作することができます。エアコンや照明のつけっぱなしを防いだり、帰宅前に快適な室温に設定したりすることができます。また、遠隔操作によって無駄な電力消費を抑えることができるため、省エネ効果が向上します。
メリット2:光熱費の節約
HEMSは電力消費量を「見える化」することで使いすぎを防ぎ、光熱費を節約できます。また、太陽光発電や蓄電池と連携することで、電力会社からの買電量を減らし、充電収入を増やすこともできます。電力消費量を時間単位で記録することができることから、効率的に節電対策を行うことも可能になります。
メリット3:CO2排出量の削減
HEMSは、再生可能エネルギーの利用率を高めることで、化石燃料に依存する電力の使用料を減らし、CO2排出量を削減できます。これは、地球温暖化対策や環境保護にも貢献します。
メリット4:災害時のバックアップ電源
HEMSは、停電時や災害時にも蓄電池から必要な電力を供給することができます。これは、ライフラインや通信機器の確保に役立ちます。また、蓄電池の容量や残量に応じて、優先的に使用する家電を設定することもできます。
他にも、災害時に発生する節電要請に対応することができます。HEMS機器は、節電要請窓口と連携して、自動的に蓄電池からの放電を開始したり、家電の消費電力を抑制したりすることができます。
最近では、天気予報などで予め停電などが予測される場合には、自動的に蓄電池を前日までに利用可能な状態にする機能も備わっています。
HEMSに関する資格:ECHONET IoT MASTER
このようにとても優秀なHEMSですが、よりHEMSの知識を深めて活用するためには、ECHONET IoT MASTERという資格を取得することが有効です。
これはエコーネットコンソーシアムによる認定資格で、ECHONET Liteという通信仕様を使いこなせる証明になります。ECHONET Liteはこれからの脱炭素社会の実現に欠かせない技術で、具体的にはスマートメーターやIoT家電などの機器制御や、電力エネルギーと連携したアプリケーション開発などが行えます。
資格取得のメリット
資格を取得すると、4つの大きなメリットが得られます。
1つ目は会員専用の各種支援ツールが利用できることです。ECHONET Lite/ECHONET Lite Web APIの学習や、アプリ開発のリファレンスとして活用できます。
2つ目は認定ロゴを使用できることです。名刺やホームページなどにこのロゴを添付することで、ECHONETに関するプロであると一目で伝わります。
3つ目は会員限定のECHONETフォーラムに参加できることです。ここではエコーネットコンソーシアムより、技術に関する最新情報を得ることができます。
4つ目は会員限定イベントやコンテンツを利用できることです。資格保持者限定の交流会やビジネスマッチングへの参加、会員限定の学習支援サイトの利用ができるようになります。
受験方法
受験するにはまず、認定教育機関のインターネット・アカデミーにて「ECHONET 2.0技術セミナー」を受講する必要があります。
1. お申し込み・お支払い
お申込みフォームより受講を申し込むと、確認メールと振込先のご案内が届きます。受講開始の3営業日前までに振り込みを完了させます。
2. アカウント発行とセミナーの準備
セミナー内で使用する「オンライン授業のURL」「実験クラウドのアカウント情報」「授業で使用するツールのインストール案内」がメールで届きます。ツールをインストールすれば、準備完了です。
3. セミナー受講
「オンライン授業のURL」を開き、zoomにてセミナーを受講します。
おわりに
エコーネット資格は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、重要な役割を果たす資格です。インターネットアカデミーでは、エコーネット資格の取得をサポートするオンラインコースを開講しています。エコーネット規格の概要や仕様、機器オブジェクトやプロパティの定義など、試験に出る内容を丁寧に説明します。ぜひこの際にインターネットアカデミーでエコーネット資格の勉強を始めませんか。
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スマートハウス、かっこよくて憧れます。それを支えるHEMSもなんだかかっこいい響きですね!