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AI(人工知能)やビッグデータを活用した「データアナリティクス」をご紹介

  • 2022/11/11
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企業が経営戦略の立案や市場調査、さらには経営管理や業務の効率化を行う上で欠かせないのがデータの分析、すなわちデータアナリティクスです。このデータアナリティクスを行う際に近年AI(人工知能)ビッグデータを活用する事例が増えています。これまでは扱うことができなかった種類のデータを大量に分析することで、人間による直感や経験だけでは導き出せなかった新たな知見が得られるとして注目を集めています。
今回はそんなデータアナリティクスについて簡単にご説明した後、実際の企業によるAIとビッグデータの活用例をいくつかご紹介します。

目次

データアナリティクスとは?

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アナリティクス(analytics)という言葉はそもそも「分析学、分析論」すなわち「分析すること」を意味します。データアナリティクス(またはデータ分析とも言います)とはある目的に基づいて統計や数学、機械学習などの分析手法によって分析した大量のデータから、役に立つ未知の知見やパターンを導き出す技術のことです

データアナリティクスを行うことでデータのパターンや関係性が明らかになるので、ビジネスの分野では問題解決や作業効率化に役立てられています。
それまで人間の推測に基づいて行われていた意思決定も、こうしたデータアナリティクスを利用することでより効果的に行うことができるようになるのです。

ビッグデータとは

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まずは、近年ニュースやインターネットでしばしば取り上げられている「ビッグデータ」という言葉の意味を簡単にご紹介します。ビッグデータとは従来のシステムでは記録・解析が困難な巨大なデータ群であり、特に日々膨大に生成される様々な種類の非構造化データ・非定型的データを指します。

近年ではAI(人工知能)をはじめとしたテクノロジーが進化したことによって、これまでは記録・保存・処理することが難しかったデータも簡単に入手し取り扱うことができるようになりました。また、今では多くの人がスマートフォンを持っており、人々の日々の活動に関するデータも収集できます。

今まで扱われることがほとんどなかった形式のデータを大量に集めて、ビジネスの現場で活用したり革新的なシステムやサービスをもたらしたりしています。データから私たちの生活に役立つ新たな知見を得ることが目的であるという点では「データアナリティクス」と共通していると言えるでしょう。

ビッグデータを活用したデータアナリティクス

ビッグデータとAI(人工知能)を用いたデータアナリティクスによって生み出された新たな知見や、サービス等の実際の活用例をご紹介します。

走行データから渋滞を改善したホンダ

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ホンダは登録者数500万人以上(2022年4月時点)のカーナビサービス「ホンダ・インターナビ」からデータを収集しており、それらのデータを解析してホンダは交通渋滞を回避するためのルート案内を可能にしました。

また、何千万件ものの急ブレーキを踏んだ情報と歩行者・ドライバーからの投稿情報、さらに警察の事故情報をすべて機械によって統合して地図上にマッピングすることによってセーフティマップを作り上げました。このセーフティマップによってドライバーは経路上の危険な地点を前もって把握できるようになりました。
実際にホンダと協定を締結した埼玉県では交通事故や急ブレーキが減少するなど大きな成果も出ており、ホンダがビッグデータを活用することで実現した新たな交通安全プラットフォームが注目を集めています。

トレンドを把握するためのビッグデータ ー セブン-イレブン

セブン-イレブンは、2020年度からの中長期計画における具体的な施策として、約2万1000件の全店舗のPOS(販売時点情報管理)データを収集・分析し、状況をリアルタイムに把握可能にするビッグデータ活用基盤「セブンセントラル」の構築を進めています。このシステムによって、だれがいつどんな流入経路から何のデータにアクセスしたのかまで把握することができるようになります。データの一元管理が可能になることで、セブン-イレブンの各部からの要望に即時に対応することが可能になります。
システムごとにデータと業務ロジックを結び付けていた以前のシステムから、データと業務ロジックを切り離すことによって、多様な目的でさまざまなセブンセントラル上にあるデータにアクセスすることのできるシステムづくりに成功しました。

このように、セブン-イレブンは、ビッグデータをより効率的に活用するためのシステムをつくることで、ビッグデータの存在意義を高めたのです。

ビッグデータ活用による新規事業 ー ファミリーマート

同社は、ビッグデータを活用することで、新たな事業展開を進めています。例えば、2019年に導入された「ファミペイ」のビッグデータは、店舗の集客力をより一層高めることに貢献します。

ほかに、SDGsの取り組みのひとつとして、ファミリーマートが集めたデータを可視化することで食品ロスやプラスチックごみの削減につなげるといったことを行っています。

ビッグデータを業界全体に ー ZOZO

日本最大級のファッション通販サイトとして知られるZOZOでは、ビッグデータを用いて業界全体の活性化に寄与する取り組みを進めています。将来的には、ZOZOで集めたデータを、ZOZO社が提供する全サービスの質の向上につなげるだけでなく、ZOZOに出店するブランドのさらなるサービス向上にも役立てられるとのことです。

おわりに

今回ご紹介した企業によるデータアナリティクスの例は数多くある中のほんの一部にすぎません。近年ではこうしたAI(人工知能)やビッグデータを活用したデータアナリティクスが主流になりつつあり、これからもますます多くの企業がこうした手法を試みるでしょう。
解決したい問題や達成したい目標を明確にしたうえでデータの分析を行うという、データアナリティクス本来の原則を忘れずにAIやビッグデータを上手く活用することが今こそ求められているのです。

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