【初心者入門編】プログラミングを学ぶならJavaから!その理由
- ツイート
-
- 2018/01/19
「就職や転職に有利なプログラミングの技術を学びたい」と考えている方は多いでしょう。IT化が進み、今後AI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット)の一層の発展が期待される一方で、プログラミングができる人材の不足が懸念されています。プログラミングを学ぶことによって、自分の活躍の場が大きく広がることは間違いありません。
さまざまなプログラミング言語がありますが、まずは学びたいプログラミング言語を1つ選び、習熟することが欠かせません。今回は、これからプログラミングを学ぶ方におすすめしたいプログラミング言語「Java」と、Javaをおすすめする理由についてご紹介します。
IT業界まるわかりガイドは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーが運営する業界情報メディアです。最新の業界情報を、初心者にも分かりやすくご紹介しています。
目次
プログラミングとは
Javaは数あるプログラミング言語の1つです。最初にプログラミングとは何かについて押さえておきましょう。
プログラムとプログラミング言語
PCやモバイル端末などのコンピューターは、プログラムと呼ばれるコンピューターへの命令によって動作しています。PCの電源を入れると自動でOS(Operating System:基本ソフト)を読み込み、PCが起動する仕組みになっているのも、そのようにプログラムされているからです。コンピューターの動きをコントロールするための指示書を、一定のルールに従って作成することがプログラミングです。
プログラミングではコンピューターが理解できる言葉を使う必要があり、その言葉をプログラミング言語といいます。数多くのプログラミング言語が存在しますが、どのコンピューターに何をさせたいかによって、選ぶべきプログラミング言語が変わります。
従来、プログラムは特定のコンピューター専用に書かれていましたが、現在はJavaのような汎用(はんよう)性が高い言語で書かれることが増えています。特に海外のグローバル企業や国内大手企業において、汎用性の高いプログラミング言語の採用が目立ちます。プログラミングは、大規模なシステムから身近なスマートフォンやタブレットのアプリまで、同一の言語で開発できる時代になったのです。
私たちの生活を支えるプログラミング
私たちの毎日の生活はプログラミングに支えられています。パソコンやスマートフォン、タブレットなどはプログラムに従って動作しています。「私はパソコンもスマートフォンもあまり使わないから、プログラミングとは関係ないのでは?」と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、家電や車・電車、銀行のATM(現金自動預払機)やライフラインの供給などにもプログラミングの技術は活用されています。このため、現代ではほとんどの方がプログラミングと無関係ではありません。
コンピューターはCPU(中央演算装置)やマザーボード、メモリなどのハードウェアとOSやアプリケーションソフトなどのソフトウェアから構成されます。コンピューターを見るときについハードウェアに目が行きがちですが、ハードウェアの性能を引き出すのはソフトウェアです。ソフトウェア(プログラム)がなければコンピューターはただの箱に過ぎません。
プログラミングは、私たちの暮らしにとってなくてはならないものなのです。
場所を選ばず幅広く活躍するJava
ソフトウェア開発を行うためには、しっかりとプログラミング言語を学んでおく必要があります。数あるプログラミング言語の中でもJavaがおすすめです。初心者には難しく感じられるかもしれませんが、適切な指導の下で習得することができれば、需要が高いため学んだ知識を活かす場はたくさんあります。
身近なPCやスマートフォンのアプリ、インターネットの情報を管理するサーバー、システムの不具合が許されない銀行やクレジットカードのシステム、膨大な顧客データの管理など、使われる場所や形にとらわれない点が、注目度が高い理由です。今後も世界中で需要が拡大していき、広く利用されることが見込まれます。これからプログラミングを学ぶのであれば、将来性や需要が高いJavaを学ぶと良いでしょう。
Javaの活躍シーン
Javaはどのような場面で利用されているのでしょうか。Javaが活躍しているシーンをご紹介します。
【1】Androidアプリ開発
Javaで作られているプログラムの代表格は、やはりAndroidのアプリです。世界のモバイル向けOSのシェアはAndroidが圧倒していますが、JavaはAndroidアプリの開発言語であり、Javaを学ぶことによってスマートフォン、タブレット上で動作するアプリを作ることができます。開発したアプリはGoogle Playで全世界に公開可能であるため、アプリを作って多くの人に使ってほしいという方はJavaを学ぶことをおすすめします。
【2】SNSやECサイトのシステム
新しい情報をいち早く入手できる、人気のSNS「Twitter」は、Javaベースのシステムに移行してから処理速度が高速化し、大量のメッセージを処理できるようになりました。JavaはECサイト、トラベルサイト、掲示板運営などにも利用され、国内最大級のECサイトのシステムでも活躍しています。
【3】CGやインタラクティブコンテンツ
Javaは2Dや3DといったCG(コンピューターグラフィックス)にも威力を発揮し、CG映画もJavaで作成されています。
また、Blu-rayディスクプレーヤーの対話型コンテンツ制作を実現するための規格として、Blu-ray Disk Java(BD-J)があります。Blu-rayディスクに記録されたJavaアプリケーションと映像コンテンツを読み込み、ディスプレイ上にインタラクティブコンテンツを表示することが可能です。
【4】業務基幹システムや宇宙開発システム
大規模なデータや機密性の高いデータを扱うことにも長けているJavaは、大企業の業務基幹システムや堅牢性が求められるシステムで採用されています。NASAの宇宙開発や、銀行の承認・決済システムやATMでもJavaが使われています。
【5】電気やガスなどの公共インフラ
日常生活のライフラインである電気やガスでは、膨大な顧客データを管理しなければならず、大手企業の保有データは1,000万件を超えます。Javaはこのような顧客データ管理システムの開発言語としても私たちの生活を支えています。
Javaをおすすめする理由
幅広い用途で利用されているJavaは、プログラミング言語を初めて学習するのに適した言語です。ここからは、Javaがおすすめされている理由について説明します。
プラットフォームを選ばない汎用性の高さとオブジェクト指向
Javaの最大の特徴かつメリットは、プラットフォームを選ばないプログラミング言語であることです。Javaが開発される以前は、使われるハードウェアやOSによってプログラミング言語が限定され、同じプログラムでも環境が異なれば動作しないということが当たり前でした。そのため、開発やメンテナンスに膨大な時間と費用を費やす必要がありました。
この状況はJavaの登場とともに一変します。Javaで書いたプログラムはどのプラットフォームでも動作するという、「Write Once, Run Anywhere(一度書けばどこでも動く)」が実現されたためです。
もう1つのJavaの特徴がオブジェクト指向です。
データとデータに対する手続きをオブジェクトというカプセルの中に入れ、外部から直接アクセスできないようにするカプセル化は、大規模開発には欠かせない概念です。Javaを学んでさらに他の言語をマスターしようというときも、Javaでしっかりとオブジェクト指向を学んでおけば、その後のプログラミング言語の学習をスムーズに進めることができるでしょう。
TIOBE Indexで1位
TIOBE Softwareが毎月公表している、人気プログラミング言語のランキングは、業界のニーズを反映されているとされ、注目度の高いデータとなっています。Javaのニーズは常に安定しており、2016年の月間ランキングでは、2位にランクインしたC言語に圧倒的な差をつけて12カ月にわたって1位を獲得しています。 Javaは2017年に入ってからも1位の座をキープし、2017年7月時点のレーティングは13.774%(2位のC言語は7.321%)です。
世界的な動向と同様に日本国内でもJavaを採用する企業が多く、AIやIoT(モノのインターネット)をはじめとする新しい分野での開発も活発に行われています。また、IT企業のプログラミング研修でもJavaが選択されています。
Javaを学ぶための理想的な学習環境
Javaプログラミングを始める方にとって、勉強する環境を整えることは大切なポイントです。ここでは、Javaを学ぶ際の理想的な学習環境について考えてみます。
【1】その場で疑問を解決できる環境
初めてプログラミングを学ぶ方は、プログラムを読んで理解するだけでも苦労することが一般的です。疑問をそのままにせず、その都度解決していくことが上達の秘訣(ひけつ)ですが、独学の場合は答えを見つけられないまま、挫折してしまう方も少なくありません。
初心者の方の場合、教えてくれる人が常にそばにいてくれた方が効率的に学習を進められます。やはり講師が目の前にいて、疑問をその場で解決できるスクールがおすすめです。「テキストに書かれている内容を講師がただ読み上げる」「質問しづらい雰囲気がある」スクールではなく、講師と対話できる環境が整っているスクールを探しましょう。
【2】現場のスキルを身に付けられる環境
書籍やインターネットである程度Javaの情報を手に入れられる一方で、現場で通用するスキルを身に付けることは容易ではありません。Javaを活かせる会社に就職したいとお考えの方は、Javaの文法を学ぶだけでは不十分です。スクールに通って実践ですぐに使える知識を学ぶようにしましょう。スクールを選ぶときは、現場で実際に使われているノウハウがカリキュラムに反映されているかを確認してください。
【3】資格取得をフォローしてくれる環境
未経験で就職するときには資格が役に立ちます。実務経験がない方でも、資格を持つことで一定のスキルを有していることの証明になるため、現場のスキルを身に付けることと併せて、資格を取得しておくと有利です。また、資格取得はモチベーションアップにもつながります。
スクールには資格取得のための専門コースが用意されており、自分のキャリアプランに合わせて資格を取得できます。Javaを学んでいる、もしくはこれから学ぼうとする方は、Oracle認定Java資格のBronzeからチャレンジしてみましょう。
【4】就職サポートが得られる環境
多くの方にとって、習得した技術を仕事で活かせるかどうかは重要なポイントでしょう。大手企業に就職したいのか、少数精鋭の制作会社で活躍したいのか、独立して在宅で働きたいのか、その方により希望する就業スタイルは違います。
そのような方には就職という目標へ向けた的確な指導を受けることができ、疑問や悩みを相談しやすく、研修修了後も就職サポートを受けられるようなスクールが理想的です。
【5】適正価格で学べる環境
スクールを選ぶときは講座の料金に目が行きがちですが、安さだけで選ばないようにしましょう。スクールが充実した施設を持ち、優秀な講師をそろえて、質の高い授業を提供し続けるためには、それなりのコストが掛かるからです。スクールを選ぶ際は、自分が必要としているスキルを適正な料金で提供してくれるか、費用対効果を意識してみてください。
長期的に見れば、初期投資にコストを要しても最初にしっかりと基礎を身に付けることができれば、良い条件で就職・転職することができる可能性が高くなります。特に未経験から学ぶ場合は、優れたスクールを利用して効率良く学習を進めましょう。
おわりに
世界で最も注目されているプログラミング言語・Javaは、プログラミングが初めての方でも学びやすい言語です。そのJavaをプログラミングするエンジニアは、常に不足しており、今後も必要とされる場が増えていくことが予想されます。
これからJavaを学ぶのであれば、スクールに通うことで有益な情報を得ることができるため、まずはスクールに通って基礎・応用力を身に付けておくことをおすすめします。
インターネット・アカデミーは、Web制作会社を母体としたWebスクールであるため、講師の質が保証されることはもちろん、スクールにいながらにして現場ノウハウに触れ、吸収する機会を得られるという強みがあります。Javaを学ぶために理想的な環境が用意されているため、将来を見据えたJavaや関連資格の習得を検討している方はぜひご相談ください。