初心者でも簡単にアプリ開発ができるMBaaSとは?
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- 2024/05/18
モバイル機器とさまざまな技術との統合が高まっている中で、mBaaSの世界市場規模も拡大しています。2024年から2032年までの期間で18%以上のCAGR(年平均成長率)で成長すると予測されています。
今回は、アプリの開発を迅速に行うことができる、サービスとしてのモバイルバックエンド「MBaaS(Mobile Backend as a Service)」についてご紹介します。
そうですね。MBaaSを利用することによって開発に要する期間を短縮したりコストを削減することもできます。詳しく見ていきましょう。
目次
MBaaSとは
最近よく耳にするSaaSやPaaSなどの「~aaS」は、「~as a Service」を意味し、インターネットを介して提供されるクラウドサービスを指します。MBaaSは、Mobile Backend as a Serviceの略で、モバイル向けアプリの構築の際にアプリケーションのバックエンド部分を担うサービスです。
アプリケーションは、大きく分けて2つの仕組みによって動いています。
フロントエンド
ユーザーの目に触れる部分(テキストの入力やボタンのクリックなど、デザインや操作画面)HTMLやCSS、JavaScriptなど
バックエンド
ユーザーの目に見えない部分(サーバー、データベースのシステム、情報の処理や保存)JavaやJavaScript、Python、PHPなど
MBaaSは、このバックエンド機能をクラウド上のAPIとして提供しているサービスです。
活用できる機能
MBaaSでは、以下のような一般的なインフラサービスを一括提供しています。
- アカウント管理
- ファイル
- データストア
- プッシュ通知
- 位置情報
- スクリプト
MBaaSを利用するメリット
開発期間の短縮
サーバーの構築や開発には通常3か月から半年ほどかかるといわれています。MBaaSを利用することでその分の時間をアプリ自体のデザインや機能の開発に回せるため、アプリ開発からリリースまでの期間を短くすることに加えて、必要な工数を減らすことができます。
コストカット
初期開発費を削減することができます。
開発を始める際にかかる費用として、サーバーの構築に10~60万円、維持に年間2~30万円ほどかかるといわれています。無料プランを提供しているMBaaSも多くあるため、開発を始めやすいというメリットが挙げられます。
労力軽減
通常、アプリの開発にはバックエンド部分であるサーバーの構築や運営にも時間と労力を要します。MBaaSは登録するだけでこれを利用することができるためその労力を省くことができます。また、サーバーを運営する必要がないため、常にサーバーを監視している必要がないという点でもおすすめです。
セキュリティ
MBaaSを提供しているベンダーのほとんどが強固なセキュリティ体制を築いています。そのため、自力でのセキュリティ管理に不安があるユーザーも安心して利用できます。
気をつけるべき点
一方で、MBaaSを利用してアプリ開発を行う際に気を付けておくべき点としては、登録しているサービスに依存することになる可能性があるということです。追加したい特定の機能があったとしても、そのプラットフォームで提供されていない機能は追加できないなど、一定の制約があるため、利用を開始する際に考えておく必要があります。また、値上げやサービス終了のリスクという点も念頭に置いておく必要があります。
代表的なMBaaS3選
AWS Amplify(Amazon)
AWSが提供しているプラットフォームで、既存のAWSバックエンドにアプリを接続することで175以上のサービスを利用してアプリを拡張できます。
無料で利用を開始することができることや、数クリックで簡単にアプリを作れることが特徴です。SPA(シングルページアプリケーション)でつくられることを前提としたサービスであるため、SPA以外のアプリケーションを移設することができないという点に気を付けましょう。
Azure Mobile Apps(Microsoft)
Microsoftが提供しているMBaaSであるため、Microsoft製品と連携したい場合に利用しやすいです。負荷状況に合わせて自動的に性能の変更を行うという特徴があります。サーバー負荷などによる不具合が発生しづらいというメリットがあります。このような手動作業の負担が減り、便利です。
Firebase(Google)
Googleが提供しているプラットフォームです。
Googleのインフラを使っているため、Googleのサービスと連携しやすく、機能が豊富です。データの同期や、サーバーの管理、保守ができる一方で、クローズドソースであるため、サーバーの選択に制限があり、ソースコードを完全には管理できないという点も押さえておきましょう。
おわりに
MBaaSは作りたいアプリケーションを素早く簡単に形にできるサービスです。フロントエンドの知識があれば誰でもアプリを開発できるため、まずはこれらのサービスを利用して作ってみてはいかがでしょうか。
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