「自立支援教育訓練給付金」とは?スキルアップを目指すシングルマザー&ファザーに嬉しい制度
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- 2024/04/08
厚生労働省では、シングルマザーまたはシングルファザーの経済的な自立を支援するため、自治体と協力して就業支援に取り組んでいます。対象となる方が指定講座を受講して修了した場合に、その経費の85%、年間で最大60万円を受給することができるのが「自立支援教育訓練給付金」です。
目次
自立支援教育訓練給付金とは
「自立支援教育訓練給付金」は、「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業」の中の1つです。対象となるシングルファザーもしくはシングルマザーの方が、就職に有利な資格取得を目指して、スクールなどで指定講座を受講し修了した場合、経費の85%相当額、年間では上限60万円の経済的支援を受けることができる制度です。学んだあとに受講にかかったお金の大部分がキャッシュバックされるので、嬉しいサポートです。
- どうしても生計を支えるための十分な収入を得ることができない
- 専業主婦だったから就業経験がない
- コロナ禍で今まで以上に生活が苦しくなった
- 手に職となるスキルを身につけて、雇用が安定されている生活を変えたい
- 子どもがまだ小さいから、なるべく在宅で稼げるようになりたい
- 将来が不安。いま受けられるサポート制度は最大限利用したい
上記のようなお悩みを抱えるシングルマザーやシングルファザーの方で、未経験から指定講座の受講を修了するといった条件をクリアすれば受給ができますので、ぜひ利用したい制度です。
各都道府県等において実施しているひとり親の就労支援事業には、他に「高等職業訓練促進給付金」もあり、一部の講座においては、今回ご紹介する「自立支援教育訓練給付金」と併用可能です。
「自立支援教育訓練給付金」の支給対象
「自立支援教育訓練給付金」は、20歳未満の子どもを扶養しているシングルマザー、もしくはシングルファザーで、以下の要件を全て満たす方が支給対象となります。
- 自立に向けた計画(母子・父子自立支援プログラム)の策定等を受けている者
- 就業経験・スキル・取得資格の状況などを考慮し、適職に就くために教育訓練受講が必要であると認められること
「自立支援教育訓練給付金」受給の対象になるかどうかは、事前にお住まいの地域の自治体の窓口に相談が必要ですのでご注意ください。
審査に2週間から1ヶ月ほどかかることもあるみたいだから、計画的に問い合わせしてみるのがよさそうね。
対象講座
教育訓練給付の指定教育訓練講座と、その他都道府県が地域の実情に応じて対象とする講座です。
インターネット・アカデミーでは、2024年4月現在、業界トップクラスの17コースを給付金の対象講座としてご用意しています。そのため目指すキャリアに併せて自由にカリキュラムを選ぶことができます。
支給額
指定教育講座を受講する際に、その経費(※)の60%相当額が支給されます。
※教育機関への入学料、受講料、必要な教科書代が含まれます。
①一般教育訓練給付金または特定一般教育訓練給付の対象となる講座を受講する場合 | 受講料の6割:上限20万円(最大80万円) |
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②専門実践教育訓練給付の対象となる講座を受講する場合 | 受講料の6割:修学年数×上限40万円(最大160万円) |
さらに、②の対象者が終了後1年以内に資格を取得し、就職などした場合には、受講費用の25%(上限年間20万円)が追加支給されます。(ただし、上記の合計金額が12,000円を超えない場合は、支給されません。)
注意点
都道府県の中には、自立支援教育訓練給付金を実施していないところもあります。また、自立支援教育訓練給付金は、国と都道府県などが共同で出資しているため、お住まいの地域や受講する講座によって、受給金額の上限が異なる場合があります。事前にお問い合わせが必要です。
「自立支援教育訓練給付金」の受給申請手続き
事前の相談
まず、お住まいの地域の児童(ひとり親家庭)福祉主管課に、制度について相談をしに行きます。
自立支援教育訓練給付金制度があった場合、利用の条件に該当するか否かを確認してもらう必要があります。事前の相談は、受講を始める予定の少なくとも15日前には行うとよいでしょう。
利用の申請
利用の申請も、受講を始める前に行います。受給には、受講を希望している教育機関の講座について、事前に「自立支援教育訓練給付金」の対象として「指定」を受けることが必要です。
また、以下の書類を提出します。
- 「自立支援教育訓練給付金事業受講対象講座指定申請書」
- 受講する予定の教育機関の講座のパンフレットなど
- 戸籍謄本(ひとり親の方と子どものもの)
- 世帯全員の住民票
- 児童扶養手当証書もしくは所得証明書 など
「自立支援教育訓練給付金」受給申請
「自立支援教育訓練給付金」の受給の申請は、受講の修了日を含めた30日以内に行います。手続きにあたり、「自立支援教育訓練給付金支給申請書」を提出します。
インターネット・アカデミーでは、無料カウンセリングの場で「訓練前キャリア・コンサルティング」を行っています。「自立支援教育訓練給付金」の受給をご検討の方は、ぜひご参加ください。
まとめ
「自立支援教育訓練支援給付金」は、シングルマザーやシングルファザーなどの経済的な自立を支援することを目的に、国と都道府県などが共同で行っている制度です。対象の講座を受講した場合、年間60万円を上限に、最大で費用の85%について給付金を受けとることができます。
自立支援教育訓練給付制度の利用を検討されている場合は、お住まいの地域を管轄するハローワークで受給資格の有無や支給要件を確認しましょう。
インターネット・アカデミーには、「自立支援教育訓練給付金」対象の講座があります。受講することで、安心して子育てしながら仕事ができるようなスキルを身につけて、人材需要の高い分野で活躍できることもあります。詳しくは、毎日開催している無料カウンセリングの場でご質問ください。経験豊富なキャリアプロデューサーが、一人ひとりにあわせて最適なスキルアッププランや給付金の利用方法をご紹介します。
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自立支援教育訓練給付金は、最大支給要件が60%だったのですが、令和6年度より最大85%へと変わり、さらに所得要件も撤廃され、制度としての手厚さ、利用しやすさが増しました。