日本は勉強しない国?「リスキリング」が注目される理由とは?
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- 2023/11/23
近年、デジタル技術の革新や労働環境の変化により、「リスキリング」が注目を集めています。今回は、リスキリングとは何か、注目される背景やメリット、政府からの給付金制度について解説します。
日本政府は、リスキリングに非常に力を入れていて、給付金制度も設けています。日本だけでなく、世界的にも注目を集めるリスキリングについて今回はご紹介します。
目次
リスキリングとは
経済産業省は、リスキリングを「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義しています。
リスキリングが注目される背景
日本は勉強しない国?
企業における OJT 以外の人材投資額が、ほかの先進国と比べて日本は大幅に低く、「社外学習・自己啓発を行なっていない人の割合」は諸外国に比べて大幅に高いという結果が出ています。
このことから、社会人になって学ぶ習慣がない日本では、リスキリングが普及しにくいのではないか、という懸念も生まれています。
リスキリングは世界でも注目されている
世界経済フォーラムは、「2030年までに10億人の労働者のリスキリングを実施」することを目標に取り組みをすすめています。2022年1月時点の途中経過報告では既に全世界で1億人のリスキリングを達成したとされています。
世界でリスキリングへの関心を高めたきっかけの一つは新型コロナウイルスによるパンデミックといわれています。デジタル領域の知識や経験を持つ人材の需要が増えたこと、倒産や解雇により失業した人が再就職先を探す流れが活発になったことで、リスキリングが注目されました。Googleで「reskilling」と検索すると、2020年5月時点では世界で81万件ヒットしたのに対し、2021年1月1日時点では362万件と4倍以上に増えていることからも、コロナウイルスの感染拡大がリスキリングの普及を早めたといえるでしょう。
日本でも、非接触を徹底するために学校や企業、商業施設などあらゆる場所でデジタルの導入が推し進められましたが、リスキリングの振興は世界と比較して遅れています。
Googleで「リスキリング」と検索すると、2020年5月時点では1500件ほど、2021年1月1日時点では約2500件しかヒットしていません。現在は日本でもリスキリングという言葉が急速に普及しはじめているものの、世界に比べてその普及がかなり遅れをとっていることがわかります。
リカレント教育との違いは?
世界がリスキリングに注目しだした頃、日本ではリカレント教育が注目されていました。
リカレント教育とは、教育と就労のサイクルを繰り返す生涯教育手法の一つです。学校教育から離れた後も生涯にわたって学び続け、必要に応じて就労と学習を交互に繰り返すことを指します。
リカレント教育とは本質的に働くことと学ぶことの「反復」をさすため、一般的には学ぶために一度職を離れることが前提とされます。また、リカレント教育は個人の学びなおし自体を目的としているため、学びの内容が必ずしも仕事に直結しているわけではありません。
一方、リスキリングは新たな業務の習得や新たな職業への就労自体を目的としているため職業に直結するスキルの習得を目指すものです。また、職を離れずに行う点でリカレント教育とは異なります。
リスキリングにはAI、IoT分野がおすすめ
リスキリングでは自分の仕事に関わる様々な分野を学ぶことができますが、その中でもAI、IoTなどIT分野がおすすめです。
AIやIoT、データサイエンスやサイバーセキュリティなどの第四次産業の関連分野は、政府のリスキリング事業により、条件を満たせば給付金を受け取ることができます。
おわりに
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リスキリングってニュースで最近よく聞くような気がするよ。