HTML5.1仕様書はGitHubで公開
2016年4月15日
前回の「HTML5.1は2016年9月に勧告?」で紹介したW3Cブログの「Working on HTML5.1」という記事について、前回の記事では触れることができなかった部分について記事を書いていきたいと思います。
仕様書のGitHub公開
W3Cは、かつては自前主義といいますか、外部のツールを使わずにチーム内で開発した独自のシステムを使っていました。W3Cが策定する仕様書も当然、W3Cのサーバー上で公開をしていました。しかし、HTML5.1ではGitHub上で仕様書を公開することにして、もっと広くフィードバックであったり、仕様の追加要望、さらには細かい誤字脱字の修正などに参加してもらい、多くの方に仕様策定の課程に携わって欲しいという狙いがあるようです。
仕様書のデザインも改善
いつから変更されたのかは定かではないのですが、HTML5.1の仕様書のデザインは、従来のものとは違っています。ちょっとした改善ですが、左側にある「Table of Contents」と右側の仕様のドキュメントが分断されて、それぞれが個別にスクロールできるようになっています。HTML5の仕様書と見比べてみると分かりやすいと思います。細かい部分ではありますが line-height(行間) なんかも調整されていて、非常に見やすくなっているように個人的には感じました。
ちなみに担当チームも ...
昨年末からHTMLの仕様策定は、「Web Platform Working Group」が担当しています。それまでは、HTML Working Groupが、その名の通り、HTMLの仕様策定を担当していましたが、Webアプリケーション関連のAPI策定を担当していたWeb Application Working Groupと統合させる形で、新たにWeb Platform Working Groupとなり、HTML5.1や関連APIの仕様策定を策定していくようになりました。WoT(Web of Things)やWebVR、Web Securityなど、引き続き、新たな動きが次々と起こりそうなWeb業界ですので、W3Cのちょっとした動きも注目していきたいところですね。
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