今日からWeb担当者!まずはウェブ担当者の仕事内容&役割をチェックしよう
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- 2023/04/05
もし「今日からWeb担当者になってください」と会社で言われたら、皆さんはどうしますか。一口に「Web担当者」と言われても、何から始めればいいのか分からず、知識がなくて不安という方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、Web担当者の仕事内容や役割をご紹介します。
多くの企業にとってWeb担当者は重要な職種と言えます。いったいどのような業務を担当しているのか、ご紹介します。
目次
Web担当者とは?
Web担当者とは、一般的には企業の中でWebやデジタルを活用し、成果を出すためのあらゆる活動を行う人のことを差します。
ただ、Web担当者としての業務定義は明確ではないがほとんどです。企業によって、業務内容や実際の仕事の範囲、Web活用の目的が異なっていることが多いからです。
また、Web担当者は広報や総務系の部署など、他の部署と兼任して任命されることも未だに珍しくない職種です。Web担当者の業務や所属する部署は企業ごとに異なりますが、具体的にはどのようなケースがあるのか見てみましょう。
専任の場合もあるが、他業務との兼任も多い
Web担当者は、専任の部署に配置されるケースもありますが、他の業務と兼任で担当者として任命される場合も多くみられます。「総務事務とWeb担当」「広報担当とWeb担当」などが、一般的に多く見られる兼任のスタイルです。 そのため、Web担当者として求められる業務範囲や成果も企業によって異なります。
Web担当者がほかの業務と兼任ではなく専任で行っているケースとしては、Webやデジタル活用を企業活動の戦略上、重要な位置づけとして力を入れていたり、Web・ITの内製化に取り組んでいる企業であることがほとんどです。
Web担当者の所属部署=広報・IT部門とは限らない
例えばSNSの担当者と聞くと、情報を発信することに慣れている広報部や、コンテンツ作りのためのアイデア出しが得意な企画部のメンバーがWeb担当者として適任であるように思うかもしれません。
実際にそのような部署のメンバーが担当することもありますが、一見Web担当との親和性が低いように見られる総務部や事務を任されている方がWeb担当者に就くこともあります。
また、ある程度Webの専門スキルを要する業務であっても、全くのWeb未経験者が選ばれることもあります。
このように、Web担当者の業務範囲や所属部署がケースバイケースとなるのは、職務範囲が広いため1つの部署や職種におさまらないことが大きな理由のひとつです。
Webの活用やWebサイトの運用がビジネスにおいて重要だからこそ、Web担当者の仕事や求められるスキルの幅も広いんだね!
Web担当者の仕事内容
Web担当者の仕事内容は多岐にわたります。その中から主なものを3つご紹介します。
Webサイトの更新・管理
Web担当者の仕事といえば、まずWebサイトの更新・管理が挙げられます。自社のサービスなど新しい情報をWebサイトに追加し、古くなってしまった情報を更新することで、Webサイトを通してユーザーに最新情報を提供する役割です。
例えば、Webサイトに載せる情報といえば新商品発売やサービス内容の改定などが中心です。それらを情報のリリースとともに掲載しつつ、古くなった情報は下げるなどの業務をリアルタイムで行うのです。
自社制作のアプリケーション(アプリ)やSNSアカウントの運用、レンタルサーバーや独自ドメインなどの各Webツールの管理(自社で管理している場合)もWebサイト担当者の大切な業務です。
それらに加え、「問い合わせフォームが正常に動作しない」「サイトの一部に表示不具合がある」「サーバー障害が発生し、サイトが表示されなくなってしまった」など、Webサイトのトラブル対応窓口としての機能を担うこともあります。
Webディレクション
Web担当者の仕事は、完成したWebサイトの管理だけではありません。Webサイトの制作段階から関わることもあります。
例えば、Webサイトで新たなコンテンツを公開する際、Webディレクターとしてコンテンツ制作の指示出し(ディレクション)を担うケースが考えられます。
Webディレクターの主な役割は、Web制作に関わるスタッフのとりまとめと、制作の進行管理です。言い方を変えれば、Webに関わるすべてのプロジェクトマネジメントを行う立場であると言ってもいいでしょう。
また、Webサイトのシステム構築を外部業者に委託している場合には、外注先との連絡や交渉などのやりとりを担当することもあります。
Webマーケティング
Web担当者をしているとWebマーケッターとしてマーケティングに携わる場合があります。マーケティングとは、端的に言うと「集客するためには何をすればいいか考え、施策を構築して実行する」ことです。
Webにおけるマーケティングでは、積極的にWebサイトへユーザーを呼び込むための施策が多く用いられます。Webマーケッターは、サイトに直接訪問を促すほか、SNSの企業アカウントやデジタル広告、メール送信など、ユーザーとのあらゆる接点を活用して関係性を構築します。
Webマーケティングの具体的な手順や方法については、後ほど説明します。
Web担当者に求められる業務範囲は企業によって異なりますが、幅広くWebの知識を持っている人ほど、重宝されることは間違いありません。
Web担当者の役割
ここまでは、Web担当者の仕事内容をご紹介しました。ここからは、Web担当者の仕事内容から読み取れる「Web担当者の役割」についてみていきましょう。
企業のWebサイトやインターネットを活用した広報活動は、時代の変化に応じて変わってきています。もちろん、それを運用するWeb担当者の役割も、変化に連動して変わっています。
例えば、インターネットが普及し始めたばかりの頃は、Webサイトは「あるだけで十分」というものでした。積極的にWebサイトを通して情報発信をする文化もさほどなく、「どのような会社なのか」を訪問者に伝えられればよいという認識でした。
しかし現代においては、企業の重要なビジネスツールとしてWebサイトが活用されるようになっています。最新情報のリアルタイムな発信やコンバージョンの獲得、そしてSNSなどを介したユーザーとのコミュニケーションなど、Web担当者に求められる役割もどんどん広がっているのです。
基本的なWeb担当者の役割とは?
先述した通り、Web担当者の役割は多岐にわたります。まず、基本的な役割をご紹介しましょう。
Web担当者には、コンテンツを作って公開するだけにとどまらず、「自社とユーザーの関係を構築→維持→改善する」という大きな役割があります。
Web担当者の役割は今やWebサイトのみにとどまらず、企業が発信するSNSアカウントや自社のスマートフォン用アプリ、Web広告などさまざまな媒体の制作や運用にまで拡大しています。そのため、Webに関わる技術はもちろん、トレンドやユーザーの動向まで幅広い知識を持ち、常に新しい施策を考え実行していくことが求められます。
次は、昨今特に広がりを見せているWebマーケッターとしての役割についてご紹介します。
Webマーケティングとは?
WebサイトやSNSをビジネスに活用することの重要性を把握してはいても、Web担当者としてビジネスを成功させるためにどんなマーケティング戦略を取ればいいのかが分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、Web担当者が取り組んでいる一般的なマーケティング戦略を3つご紹介します。
1.Webサイトを訪れるユーザーを増やすための施策(プレアクセス)
Webサイトの閲覧数が増加すれば、自社についてくわしく知る人も増え知名度アップにつながります。このような、広告バナーでの誘導や自社SNSによるリンクの公開など、他媒体の活用による集客策を「プレアクセス」と呼びます。
2.Webサイトを見たユーザーを顧客化するための施策(オンアクセス)
プレアクセスによってWebサイトを訪問したユーザーを、購入画面などに誘導して顧客化するための取り組みを「オンアクセス」と呼びます。具体的な手順は、まずWebサイトへのアクセス状況を確認し、ユーザーがWebサイトをどのように閲覧しているかを把握します。次に、それに合わせてサイト内容を修正したり、ランディングページを新たに作成したりします。
3.ユーザーに再度訪問してもらうための施策(ポストアクセス)
企業Webサイトとユーザー間の信頼性を築き、再度Webサイトを訪問してもらえるための施策を「ポストアクセス」と呼びます。Webサイト以外の媒体からの呼びかけを用いるケースが多く、メールマガジンやSNSでの情報発信などが主体です。
また、定期的にWebサイトをリニューアルして、繰り返し見てもらえるよう工夫する方法もよく用いられています。ポストアクセスを分かりやすく言うと、Webサイトを訪問した人が顧客となり、その次に常連客となってもらうことで経営の安定を図る手段です。
Web担当者には、Web制作とWebマーケティングの両方のスキルがあるといいんだね!
Web担当者になったら、どうする?
Web担当者の役割は、近年のWebのマーケティングツール化を踏まえてどんどん拡大していることが分かりました。そこで最後に「Web担当者になったら、どうすればいいか」をご紹介します。
Web担当者の仕事内容は非常に多岐にわたりますが、もし実際に業務に就くこととなったら、まずは自社Webサイトについて下記の項目をチェックしましょう。
Webサイトの目的を確認する
Webサイトの目的とは、簡単に言うと「Webサイトで何を実現したいのか」です。例えば「ただ企業情報を載せるだけでなく商品情報を充実させて受注機会を広げたい」「ユーザーとのコミュニケーションの場にしたい」といったことが挙げられます。
また、ユーザーが何を求めてWebサイトを訪問してきているのかを分析し、ユーザーのニーズに即したコンテンツを充実させることも、Webサイトの目的を達成するためには必要でしょう。
運営体制を確認する
どの部署や担当者によって運営され、Webシステムは誰が構築しているのか、何を外注しているのかなど、基本的なWeb業務にかかわる人員や運営体制を確認しておきましょう。
Web担当業務を引き継ぐときのみならず、何か確認したいことが生じた際に誰に確認すればいいのかを事前に押さえておくのは、業務を円滑に進めるためにも重要です。
現状の課題を把握する
Web担当者として業務を始めるにあたり、まず課題がないかも確認しましょう。
多くの企業でマーケティング関連の部署は慢性的に人手不足の状況にあり、Web担当者も例外ではありません。Web担当者によくありがちな課題として、次のようなことが挙げられます。
- Webサイトの更新を行っても、アクセス数やお問い合わせ数が増加しない
- 手元にサイトのデータはあるが、どのように改善していけば良いかわからない
- 競合他社に比べて自社Webサイトのデザイン性が欠けていると感じる
Web担当者は、このような課題に対して何が原因なのか、どのように対策すれば解決できるのかを常に考える必要があります。 課題解決が難しく、Webサイトのデザインやフレーズに流行を取り入れたり、いろいろなWebサイトのコードを分析したり、時には社外からヒントを得たりするなど、試行錯誤が必要ですが、それがWeb担当者のやりがいでもあります。
Webサイト運営のヒントを探す
Webサイト運営するヒントは社外にもあります。例として3つご紹介します。
1.日ごろからつきあいのあるWeb制作会社に相談する
自社のWeb制作を委託している会社や、知り合いのWeb制作会社などに「Webサイトを今後どうすればよいか」を相談してみるのも一案です。サイトの内容をチェックしてもらい、今後盛り込むべきコンテンツや書き換えたほうがよい内容などについて、アドバイスしてもらうことでやるべき施策の大きなヒントとなるでしょう。
2.ITコンサルティングサービスを活用する
自身ではWebサイトの問題点や改善点が把握しきれないという場合には、ITコンサルタントに依頼する方法もあります。自社の経営戦略と連動したIT戦略を立て、それに沿ったWebサイトの刷新やSNSでの発信方法の改善などを計画することができます。
3.Webスクールでマーケティングを学ぶ(個人通学、法人研修)
Web管理者向けのスクールや研修を活用して、企業Webサイトに関する運営のノウハウを習得することで、自力で問題点を把握し改善に向けた施策を構築できるようにする方法です。
Web担当者個人で講座を受講する方法と、企業単位での研修を実施して関係者が一斉に学ぶ方法があります。実際に、Web担当者の仕事内容や役割を熟知したプロの講師から指導やアドバイスを受ける方法は、実践的かつ長期的に考えても有用といえるでしょう。
Web担当者が学ぶべきことは、企業インターネットに関する知識だけでなく、マーケティングやディレクション、制作のための技術的な知識など多数あります。社内にWeb担当者の先輩がいるなら心強いのですが、最初から1人で担当するケースも少なくない仕事です。
また、Webコンテンツもマーケティングも刻々とトレンドが変化しています。Webの知識を持っている知り合いなどの助言も活用し、従来のノウハウだけに固執せず日々知識をアップデートすることがとても大切です。
おわりに
今回は、Web担当者の具体的な仕事内容や、役割についてご紹介しました。Web担当者の仕事や役割は実に幅広く、実際にWeb担当を任されると焦ってしまうかもしれません。まずは、上司や前任者、他の広報担当者などに相談しながら「何のためにWebサイトを設けているのか」という基本に立ち返るとよいでしょう。場合により、外部のITコンサルタントやWebスクールを利用し、新しい知見を取り入れることも必要です。
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