CGデザイナーとは?気になる仕事内容・資格・年収について
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- 2023/02/10

現代アートや映画・アニメ、ゲームなど多くの分野において、今や欠かせない技術となったCG(コンピューター・グラフィック)。今回は、CGの制作に携わる「CGデザイナー」の仕事内容や必要な資格、年収の目安などについて詳しくご紹介します。
目次
CGデザイナーとは?
そもそもCGとは?

CG(コンピューター・グラフィック)とは、コンピューターと専用のアプリケーション・ソフトを用いて制作された図や絵・映像などを指します。古くは、アート作品や図面は紙に画材で手描きし、動画・映像は実際にフィルムやビデオカメラで撮影していました。現在はそれらを、コンピューターのデジタル画面上でプログラミング技術とソフトを使用して表現することで、実写では不可能だった表現を、よりリアルに、そして鮮明に描くことができるようになったのです。
CGデザイナーの仕事内容
CGデザイナーとは、コンピューターを使ってCGを制作する人のことをいいます。CGデザイナーの仕事内容は多岐にわたり、デザイン作品だけでなく、産業用の図面や画像、アニメーションなども制作するため「CGクリエイター」「CGアーティスト」などと呼ばれる場合もあります。
CGデザイナーになるには資格が必要?

CGデザイナーとして仕事をするために必要な資格はありません。むしろ現場では資格よりも、クリエイターとしてのセンスや過去の実績(作品)が評価される傾向にあります。ただし、資格を取得して損をすることはありません。所有資格を通して実務スキルを客観的に証明することができるため、就職・転職を目指すなら資格を取得しておくとよいでしょう。
それでは、CGデザイナーに関する資格にはどのようなものがあるのでしょうか。ここではCGデザイナーを目指す方におすすめの資格を4つご紹介します。
※各試験情報は2018年6月現在の情報です。
CGデザイナー志望者におすすめの資格
1.CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、CG-ARTS(公益財団法人 画像情報教育振興協会)が主催する、CGクリエイターのための検定試験です。試験は毎年2回実施され、全国各地で受験することができます。
「ベーシック」「エキスパート」の2つの区分があり、CGクリエイター検定は、難度によってベーシックとエキスパートの2種類に分かれており、ベーシックであればCGに関する基本的な知識を、エキスパートであれば専門的かつ応用的な知識を有していることの証明になります。
試験概要 | ベーシック | エキスパート |
---|---|---|
試験方式 | マークシート | マークシート |
試験時間 | 60分 | 80分 | 合格率 | 100点満点中70点 | 100点満点中70点 |
2.Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、デザイン業界の「必携ソフト」とまで言われている画像編集ツールPhotoshop(フォトショップ)を用いて、画像編集の能力を測ります。
サーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催し、「スタンダード」「エキスパート」の2つの認定基準があります。出題形式はスタンダードが実技試験のみ、エキスパートは実技・筆記試験となっています。随時受験申し込みをすることができます。
試験概要 | スタンダード | エキスパート |
---|---|---|
試験方式 | 実技、実践 | 知識、実技、実践 |
試験時間 | 40分 | 50分 | 合格ライン | 実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 | 知識問題・実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 |
3.Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、デザイン・DTP業界で多く採用されているグラフィック制作ツールIllustrator(イラストレーター)を用いて、グラフィック制作の能力を測定する試験です。
Photoshopクリエイター能力認定試験と同じサーティファイソフトウェア活用能力認定委員会が主催しています。こちらも「スタンダード」「エキスパート」の2つの認定基準があり、スタンダードは実技試験のみ、エキスパートは実技・筆記試験が行われます。随時受験申し込みが可能です。
試験概要 | スタンダード | エキスパート |
---|---|---|
試験方式 | 実技、実践 | 知識、実技、実践 |
試験時間 | 40分 | 50分 | 合格ライン | 実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 | 知識問題・実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 |
4.色彩検定
色彩検定は、公益財団法人色彩検定協会が主催する公的資格で、色に関する知識や技能を測る検定試験です。CGの実務と直接関係はありませんが、配色や色が持つイメージなどの知識はデザイン・アートの制作には不可欠です。
1級~3級、UC級の4つの認定基準があります。
試験概要 | 3級 | 2級 | 1級 | UC級 |
---|---|---|---|---|
実施時期 | 夏期(6月) 冬期(11月) | 夏期(6月) 冬期(11月) | 冬期のみ 1次試験(11月) 2次試験(12月) | 夏期(6月) 冬期(11月) |
試験方式 | マークシート方式 | マークシート方式(一部記述式) | 1次:マークシート方式 2次:記述方式(一部実技) | マークシート方式(一部記述式) |
試験時間 | 60分 | 70分 | 1次:80分 2次:90分 | 60分 |
合格ライン | 満点の70%前後 | 満点の70%前後 | 満点の70%前後 | 満点の70%前後 |
CGデザイナーの年収はどれくらい?

CGデザイナーの年収の目安は、企業に正社員として勤めた場合で300~500万円ほどといわれています。個人の能力や経験により収入に差が出ることも考えられます。もちろん高い評価や収入を得るためには、確かな知識やスキルを持っていることが必須条件となるでしょう。
CGデザイナーを目指すなら、デザインを学べる専門のスクールで確実にスキルを習得することがおすすめです。身につけるべき専門的な知識や技術の量が非常に多いため、独学で学んでいくことはなかなか難しいかもしれません。専門で学べるスクールで、インストラクターに知識や技術を客観的に評価してもらいながらレベルアップを図ることをおすすめします。また、今回ご紹介した試験をスクールで団体受験できたり、就職・転職の際にはカウンセリングを受けられたりとサポート体制も万全です。
おわりに
今回は、CGデザイナーの仕事内容やおすすめの資格、年収の目安をご紹介しました。
CGデザイナーは今後も広告、映像やゲームなどを中心に需要が見込める職業です。CG制作の実務経験さえあれば、広告業界からゲーム業界への転職など、業界をまたいで活躍の場を広げることもできるでしょう。しかし、そのためには確かなスキルの習得が欠かせません。
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