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Webマーケティング|MECE(ミーシー)とは?ロジカルシンキング入門

  • 2022/10/14
MECE(ミーシー)とは?

ビッグデータ時代を迎え、ビジネスに大規模データを活用することが一般的になりつつあります。大量のデータを自動で取得・可視化することが可能になりましたが、分析結果をもとに素早く正確な判断をするためには論理的思考力が必要です。
今回はロジカルシンキングで基本となるMECE(ミーシー)という考え方についてご紹介します。

有村先生

MECEをはじめとしたロジカルシンキングは、現状分析では必須の思考法です! この記事を読んで興味を持たれたら、ぜひ深く調べてみてください!

AIちゃん
AIちゃん

ロジカルシンキングって難しそう...。

目次

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは「論理的思考」という意味です。「AならばB」かつ「BならばC」という条件から、「AならばC」という結論を導く三段論法をご存じの方も多いでしょう。三段論法は、推論を重ねて結論を導く「演繹(えんえき)法」の典型です。

一方、個々の具体的な事例から一般的な結論を導く方法を「帰納法」と呼びます。例えば、アンケートを実施して、その結果をもとに全体的な傾向を導くことは帰納法に該当します。演繹法と帰納法というキーワードはぜひ覚えておきましょう。

この他のロジカルシンキングの基本概念として、MECEが挙げられます。以下ではMECEの概要や実践方法について確認していきます。

MECEとは?

MECEとは「互いに重複なく、全体に漏れがない」こと

MECE(ミーシーまたはミッシー)とは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、「互いに重複なく、全体に漏れがない」ことを指します。考察対象とする要素を重複して考えていたり、一部の要素を見落としていたりする場合、誤った論理展開によって最終的に正しい結論が得られません。これを防ぐために役立つ方法がMECEです。

例えば、20~30才代の女性を対象に化粧品のWebマーケティング施策を実施する場合、ターゲット(女性)をあらゆる切り口で分類することになります。

このとき20~30才代の女性を「会社員」「主婦」「学生」の3つに分類すると、「会社員かつ主婦」といった重複が生じてしまいます。また、「会社員」と「主婦」の2つに分類しただけでは、学生やフリーランスで働く人が含まれていないため、漏れがある状態です。
MECEの「互いに重複なく、全体に漏れがない」状態にするには、下記の項目で分類するとよいでしょう。

  • 年齢
  • 未婚・既婚
  • 居住地域
  • 年収 など

この他にも商品によっては性別や雇用形態、SNSの利用有無など、あらゆる切り口が考えられます。MECEを実践するにはコツがいるため、次にご紹介するヒントを参考にしてみてください。

MECEを実践するためのヒント

MECEを実践するときは、以下の2つのポイントに注意しましょう。

ポイント1. 既存フレームワークとの併用

MECEに慣れていない場合、問題を初めからMECEで考えようとしてもうまくいきません。そのような場合は、顧客・競合他社・自社の3つの視点から経営環境を分析する「3C分析」や、企業の活動を業務の流れに沿って考えることで注力すべき活動を明らかにする「バリューチェーン」などの既存フレームワークとの併用をおすすめします。既存フレームワークを使うことで、対象となる要素をMECEに分類することができます。

ポイント2. MECEの落とし穴

MECEの落とし穴

「互いに重複がなく、全体に漏れがない」思考を手助けしてくれるMECEですが、何も考えぬまま着手すると、思わぬ落とし穴に落ちてしまうことがあるため、注意が必要です。

例えば、MECEを使い慣れていない方によく見られることですが、思いつきで考察対象とする要素を分類してしまうことがあります。そうするとMECEのメリットを十分に得ることができません。分類を行う前に図を描いて、重複や漏れがないか確認しましょう。もし分類に誤りがあった場合、早い段階で気づくことができます。
また、MECEの状態となるように対象となる要素を分類することは大切ですが、重複や抜けを完全には0にできない場合もあります。問題が複雑になれば、厳密な分類が困難なケースも考えられるからです。
MECEは手段であって目的ではありません。大部分の要素をカバーしており、判断に大きな影響を及ぼさないと考えられる程度の重複しか発生しないのであれば、分類の仕方として合格点を与えて良いでしょう。

有村先生

MECEは、企画を考えるときにもよく使用される考え方のため、最近はビジネス用語として使用される場面も増えてきています。論理的思考の中でも比較的覚えやすいフレームワークですので、ぜひ活用して身に着けましょう

おわりに

今回はMECEをはじめとするロジカルシンキングについてご紹介しました。 複雑な問題の解決策を見つけたり、クライアントにプレゼンテーションをしたりするときはロジカルシンキングが求められます。MECEは重複なく漏れなく要素を分類するという単純なものですが、あらゆるビジネスシーンで使える汎用的な考え方です。これまでMECEを意識したことがなかったという方は、業務で使ってみてはいかがでしょうか。

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