Webマーケティング|フレームワークの基本4C・3Cの違いとは
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- 2022/10/14
顧客に自社商品の魅力をアピールして、購買意欲を喚起するためのフレームワークとしてよく知られているものが、4Cと3Cです。どちらも現代社会でのマーケティングで重要な役割を果たしますが、この2つは、用いる目的や分析する対象が異なります。
ここでは、4Cと3Cの概要と両者の違い、そしてそれぞれどのような目的とシーンで活用すべきかを解説します。
どちらも分析対象は同じですが、「視点」に違いがあります。よく使用されるフレームワークですので、しっかり理解しましょうね。
目次
4C:顧客から見た魅力を分析するフレームワーク
インターネットが普及し、モノと情報があふれかえる現代では、顧客視点でのマーケティング戦略が重要です。
4Cとは以下の4つの言葉をまとめて表しています。
- Customer value:企業が送り出す商品やサービスが、顧客にとってどんな価値を持つかの"顧客価値"
- Cost:購入価格や割安な店を探すなどの手間、心理的な負担など、購入時に顧客の負担となる"顧客コスト"
- Convenience:身近な店やインターネットで購入できるか、決済や配送の豊富さなど、購入の"利便性"
- Communication:商品の詳しい情報、他商品にない魅力が見つけやすいかなどの"コミュニケーション"
このように4Cとは、購入時の判断基準になる4つのCから自社の商品やサービスを考え直すマーケティング手法です。
3C:顧客・競合・自社の三角形によるフレームワーク
3C分析とは、外的要因と自社との関係性を、3つの要素に分けて分析するフレームワークです。
例えば、自社が顧客にとって魅力的な商品を開発しても、同じ魅力を持つ商品が市場に複数あれば、競合が起きることにより高い売上を望むことができなくなります。
そこで、次の3つの要素を分析します。
- Customer:ターゲットである顧客や市場
- Competitor:競合する製品や他社
- Company:自社
以上のシンプルな3要素の関係性から、まず市場や顧客のニーズを分析し、競合する製品や他社と比較して、顧客に対する自社の強みと弱みを割り出します。
そして競合相手にはない独自の魅力を考え出し、顧客にアピールしていくことが3C分析の要点です。数多い競合相手の中で、顧客に訴求力をもつ自社の特性を打ち出すマーケティングのフレームワークといえます。
4Cと3Cの違い:顧客視点と競合に対する自社視点
4Cと3Cでは、分析の対象となる関係性が根本的に異なります。
4Cは、顧客と自社との関係性から顧客の視点に立ち、魅力ある製品や販売手法を分析する手法であるのに対し、3Cは顧客、競合他社、自社という3つの要素から、自社商品が市場でニーズにどう対応できているかを分析する手法です。
つまり顧客の目線から、自社の商品や販売手法を再確認して課題を発見し、改良するために活用するものが4Cといえます。一方、自社と競合商品の強みと弱みを比較分析し、顧客が競合商品より自社商品を選びたくなるように魅力を打ち出して、販売競争に勝つための課題を見いだす手法が3Cといえるでしょう。
おわりに
現代は技術の進歩のスピードが早いがために、顧客を取り巻く環境も日々刻々と変化しています。
Webマーケティングにおいても、ニーズの変化に合わせて、常に顧客目線に立って商品やサービスを提供し、競合他社が未発見のニーズに対応することが重要になります。そのためには4Cと3Cを使いこなし、誰よりも早く改善すべき課題を発見することが大切であり、また社会の変化に敏感であることも必要です。
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