【AI×デザイン】デザインをするAI(人工知能)の驚きの機能とは?
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- 2024/03/19
「デザイン」と聞くと、Webデザイナーや制作会社などがやる仕事を思い浮かべる方が多いと思います。しかし近年では、AI(人工知能)を利用してこれらの仕事を驚くほど短時間で済ましてしまうサービスが次々と開発されているんです。今回はこれからのデザイン業やデザイナーの仕事自体を大きく変える可能性を秘めたサービスの魅力をご紹介します。
目次
最新版でさらにリアルな画像作成が可能に"Midjourney"
2023年12月、画像生成AI「Midjorney」の最新版「Midjourney V6(アルファ版)」がリリースされました。一つ前のバージョンである「Midjourney 5.2」に比べ、より細部までリアルに表現された画像生成が可能なほか、簡潔な短いプロンプトのみでMidjourney V6がユーザーが納得できる画像を生成できるようになりました。
Midjourneyは、テキストから画像を生成するAIサービスで、「Discord」というチャットサービスからテキスト指示を出して画像を生成します。 Discordは、アメリカを中心に世界で1億5000万人のアクティブユーザーがいるコミュニケーションツールです。
Midjourneyは、非常に高度なAI技術が利用されており、高精度な画像の生成が可能です。 写真のようなイラストから漫画、Webコンテンツの画像まで、さまざまな用途に使えます。 また、他の画像生成ツールにはない幻想的なイラストを抽出してくれることから「神絵を1分で描くAI」としても話題です。
欲しいイラストを作ってくれる"Stable Diffusion"
Stable Diffusionは、2022年にイギリスのスタートアップ企業「Stability AI 」が開発したオサービスです。テキストや画像のプロンプトから、ユーザーが望むイラストを生成します。オープンソースなので、誰でも無料で利用でき使用料はかかりません。
ブラウザ上で利用するWeb版とPCに一度インストールしてから利用するローカル版の2種類があり、Web版はインターネット環境があれば誰でも手軽に利用できるのが魅力です。
一方で、ローカル版はある程度のパソコンのスペックが求められるものの、カスタマイズ性に優れている点や画像生成の枚数に制限がない点が特徴です。
思い描くイラストをLINEで。"AIイラストくん"
株式会社picponが2023年5月にリリースしたサービス、「AIイラストくん」。その最大の特徴は、日本語でイラスト生成の指示を出せることと、チャットアプリ「LINE」で気軽に生成できる点です。
AIイラストくんでは、ChatGPTのAPIを活用することで、日本語の命令をAIイラストくんが理解しやすいプロンプトに変換することで、会話のような日本語から画像を作ることができるようになっています。
リリース段階では、「人物モード」、「風景モード」、「イラストモード」の3種類のモデルが用意されており、本物と見分けがつかない写真やイラストのような画像を生成することが可能です。
線画に自動着色してくれる"Paints Chainer"
"Paints Chainer"は東京千代田区に本社を構えるベンチャー企業、株式会社Preferred Networksのエンジニアである米辻泰山さんによって開発された無料のオンライン線画自動着色サービスです。
Preferred NetworksはAI(人工知能)の深層学習の研究に力を入れており、このサービスも深層学習の技術を応用したものです。Paints Chainerは日本のコンテンツ産業に蓄積された膨大なデータを教師データとして学習し、「それっぽい絵」に着色する方法を身に着けます。ユーザーが写真や線画ファイルをアップロードすると、イラスト上の風景や人間の顔、服装などを認識して自動的に着色を行ってくれます。着色スタイルは淡く柔らかい「たんぽぽ」、ムラのないグラデーションが特徴の「さつき」、強い階調にハイライトと陰影が出る「かんな」の三種類のAIから選ぶことができます。
さらに、ラフな鉛筆画を自動で線画に変えてくれる機能に加え、選択した範囲に色彩の指示をしてユーザーの意図に合った色調にしてくれる機能も兼ね備えています。
サービスが公開された2017年1月当初から数日で100万件のアクセスを達成しSNS上でも話題となり、第21回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門で優秀賞を受賞しました。特にアマチュア作家にとっては難易度の高い着色の工程を手助けするウェブサービスを、だれもが利用可能なものとして提供したことが大きく評価されました。
Canva
Canvaは、ロゴマークやチラシから、名刺や履歴書まで、総合的なデザインをすることができる、ツールでありプラットフォームでもあるサービスです。
Canva自体はAIサービスではありませんが、数ある機能のうちのひとつに、画像生成AIがあります。こちらも画像の生成条件を自然言語で命令することにより、意のままの画像をつくることができます。
生成した画像をほかの機能で再デザインすることもできるのが、ほかのサービスにはない特徴です。
Webサイト作成を助けてくれる"WiX ADI" (人工デザイン知能)
"WiX ADI"はテンプレートを選択して簡単な情報を入力することで自動でWebサイトを作成することができるサービスです。"WiX"が開発した"ADI(Artificial Design Intelligence)"日本語で言うと「人工デザイン知能」がユーザーの要望に合わせてWebサイトの構成を考えてくれます。
ユーザーは初めにWebサイトの使用目的などのいくつかの質問に答えて500種類以上あるテンプレートから気に入ったものを選択するだけで、ひとまず体裁の整ったWebサイトが自動で作成されます。1万を超える写真や動画といった素材も無料で使用可能です。あとはブラウザ上の管理画面からテキストや画像、レイアウトなどをドラッグ&ドロップで簡単に編集することができます。
このように"WiX ADI"はユーザーがプログラミングの知識を全く持っていなくてもしっかりとしたWebサイトを作り公開する手助けをしてくれます。
かっこいいロゴを作成してくれる"Tailor Brands"
"Tailor Brands"が提供しているのはAIが自動で会社やお店のロゴマークを生成してくれるサービスです。
会社名や業界、会社の雰囲気などを入力した後に関連キーワードや好きなロゴのタイプ、書体を選択したら、数種類のロゴマークを生成して提案してくれます。具体的な利用方法まで提案してくれるので、デザインに関する知識がなくても簡単に目的に合ったロゴマークが手に入ります。
このようにTailor Brandsのサービスは誰でも簡単に魅力的なロゴマークを使ってブランドを立ち上げることを可能にしてくれます。
おわりに
デザインをするAI(人工知能)は、今回ご紹介したもののほかにもたくさんあります。 これらの革新的なサービスはこれまでデザイナーや制作会社、さらには作家などが担ってきた多くの工程を瞬時に終わらせてくれるものであり、デザイン業界を大きく変える可能性を秘めています。膨大なデータを学習したAIが体裁を得たデザインを提供してくれるこのようなサービスは、新たに事業を立ち上げる人々やデザインについての知識がない人々に平等なチャンスを与えてくれます。
従来のデザインからそれっぽいデザインを生み出す技術が進歩するにつれて、デザイナーや制作会社はこれまでにない独創的なデザインを生み出すことが求められていくでしょう。今後も「デザインをするAI」の開発からは目が離せません。
今回ご紹介したようなAI(人工知能)やWebデザインに関わる知識をスクールで身に着けたいという方が近年増えています。
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