Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは?IoT開発ができるラズパイの使い方
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- 2023/07/30
カードサイズでありながら、高い可能性を秘めたコンピューター「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」。プログラミングを行い、電子部品を本体に接続することによってさまざまな機能を実装できるラズベリーパイは、IoT開発を手軽に体験できるツールとして注目を浴びています。今回はラズベリーパイの使い方や必要な部品、そして制作事例などについてご紹介します。
もともとは教育用の簡単なコンピューターとして誕生したのですが、開発の幅が広く、さまざまな用途に使うことができます。詳しく見ていきましょう!
目次
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)とは
日本ではラズパイと略されることもあるRaspberry Pi(ラズベリーパイ)は、イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されました。2012年に販売が開始され、世界累計出荷台数は4,600万台を突破しています。
ラズベリーパイは、教育用コンピューターとして開発されたため、価格はリーズナブルです。価格の低いモデルは千円程度で購入でき、最新モデル「Raspberry Pi 4」は1~2万円程度で購入することができます。
夏休みの自由工作のキットとして利用される他、組み込みプログラミングを学ぶための教材として大学の情報系学部の授業でも採用されています。
ラズベリーパイは、1枚の回路基板上にコンピューターとして最低限の機能を持たせた「シングルボードコンピューター」であり、動作させるためには以下の周辺機器を準備します。
- キーボードとマウス
- マイクロSDカード
- ディスプレイとディスプレイ用ケーブル
- USB電源アダプタとマイクロUSBケーブル
なお、ラズベリーパイにはOSがインストールされていません。起動の際は、ラズベリーパイ用OS「Raspbian(ラズビアン)」をインストールしたマイクロSDカードを本体に挿す必要があります。
また、近年中に次世代機・Raspberry Pi 5がリリースされると見られています。さらに性能が高まり、より多くのことができるようになると期待されています。
ラズベリーパイで使われているプログラミング言語
ラズベリーパイでは、以下のような言語を使い開発をすることができます。
- Python
- Java
- C
- C++
- Perl
- Lua
- Ruby
- Scratch
ラズベリーパイを使った開発では、一般的にPythonが開発言語として使われていますが、Python以外にも上記のようなプログラミング言語を使うことができます。
また、ラズベリーパイには標準で対応している言語の他にもインストールをすることで非常に多くの言語を使うことができるようになる点も魅力の1つです。
ラズベリーパイの活用事例
ラズベリーパイはカスタマイズしやすく、アイデア次第でさまざまな機能を実装できます。
ラズベリーパイ入門としてよく取り上げられる事例が、LEDの点灯です。ラズベリーパイに接続したセンサーで周囲の明るさや温度を読み取り、LEDの明るさや色を制御します。部屋やイベントを彩る電飾を制作する方もいるようです。
また、専用のカメラモジュールを利用することにより、オリジナルのデジタルカメラとして利用できます。さらに小型モニターと組み合わせれば、デジタルフォトフレームに変身します。
カメラモジュールを接続したラズベリーパイをロボットに搭載し、スマートフォンやタブレットの画面上でロボットの動きを確認しながら遠隔操作することも可能です。
上記の例はすべて、公開されているソースコード、LEDやセンサーなどの電子部品を利用することで誰でも作れるようになっており、これこそがラズベリーパイの一番の魅力といえるでしょう。
ラズベリーパイの登場でIoT開発が身近に
「IoT(Internet of Things)」は、「モノのインターネット」と訳され、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる」ことを指します。次世代の社会では、IoTが普及し、あらゆるモノがインターネットにつながると構想されています。
ラズベリーパイの登場により、従来はハードルが高いとされていたIoT開発を個人でも手軽に行えるようになりました。
インターネットを介した「端末の表示を切り替える」「通知を音や振動で知らせる」「一定の条件の下で出力や入力を制御する」などの処理も、ラズベリーパイを使用することで簡単に実現可能です。
自作のIoT製品を、趣味だけでなく、実用的なツールとして使うことができるのも、魅力のひとつです。
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LEDやセンサーなどの電子部品を取り付け、インターネット上に公開されているソースコードを利用して簡単に機能を実装できるラズベリーパイは、IoT入門に最適なコンピューターです。最近では個人の利用にとどまらず、企業が業務効率化に活用する動きも広がっています。
インターネット・アカデミーでは、「おうちでできるIoTを体験しよう!『生活デザインコンテスト 優秀作品発表会』」を開催するなど、IT初心者の方でも楽しめる多数のイベントを行っています。IoTは今後さらに、身近な存在になります。気軽に体験できるようになったIoT開発に、ぜひチャレンジしてみましょう。
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