2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、IT技術で消費エネルギーを制御することは重要です。インターネットにつながった様々なモノがデータをやりとりするIoT技術は注目されている先端技術のひとつですが、日本では2030年時点で約45万人のIT人材が不足するとも言われ、IT人材の育成が急務です。そのような中、IoTで管理されるスマートハウスを実現するための通信プロトコルを策定したエコーネットコンソーシアムがは2021年にECHONET IoTマスター制度を開始しました。脱炭素社会に貢献できるIT人材の育成を目指しています。
スマートハウスに必須のIT資格 ECHONET IoT MASTER
スマートハウスにおける必須要素が最先端のIoT技術を活用した家電や住宅設備機器の相互連携。その通信プロコトル「ECHONET Lite」は、エコーネットコンソーシアムが策定し、ISO規格およびIEC規格として国際標準化されています。スマートフォンやコントローラでエアコンや照明などの制御や電力の節約ができ、スマートホームを実現する上で欠かせません。
脱炭素社会を実現するためにもスマートホームの普及は注目されていますが、経済産業省の試算によると2030年には約45万人のIT人材が不足するといわれています。エコーネットコンソーシアムでは、IT人材育成を目的とし、 "学びの機会提供" 及び、"能力・スキルの見える化" を実現する「ECHONET IoTマスター制度」を開始しました。「ECHONET IoT MASTER」は、スマートホームの実現に必要なECHONET LiteやECHONET Lite Web APIの技術を習得したIoTのプロフェッショナルです。
ECHONET IoTマスター制度の推進によりECHONET Lite 及び、ECHONET Lite Web API を活用したサービスアプリ普及促進を行い、2050年カーボンニュートラルの実現へ貢献したいとエコーネットコンソーシアムは考えています。
ECHONET IoT MASTER取得のメリット
「ECHONET IoT MASTER」は、スマートメーターや IoT 家電などの機器制御や電力エネルギーと連携したアプリケーション開発もできるECHONET Liteのスキルを証明すものです。ECHONET LiteやECHONET Lite Web APIを活用したサービスアプリの開発や普及に貢献できます。そしてカーボンニュートラルの実現にも寄与できるので、地球温暖化防止をITの観点からかかわりたい方にとっては、自身のスキルを証明するためにもとっておきたい資格といえます。先端技術であるIoTのプロフェッショナルということが認定されるので、スマートホームや家電など生活に密着したIoT技術者として今後多くの業界から注目される資格になると予測されます。
資格を取得することで能力やスキルを「見える化」させ、さらに知識や能力を高めるために以下のような利点があります。さらに会員企業間でのビジネスマッチングイベントなども検討されています。
1.「ECHONET Lite Web API実験クラウド」の利用
エコーネットコンソーシアムが、会員に向けて提供している開発ツールを利用することができます。
2.ECHONET IoT MASTERロゴマークの使用
ECHONET IoT MASTER ロゴマーク等のエコーネットコンソーシアムが管理する商標を使用することができます。
3.ワーキンググループへの参加
会員各社メンバーによるWGに参加し、ECHONET Lite規格や、ECHONET Lite Web API仕様の策定検討に参加することができます(WG参加には上位委員会の要請・承認が必要です)。
4.ECHONETフォーラムへの参加
5.ニューズレターの受信
会員限定イベント ECHONETフォーラム(2回 / 年)への参加、ニューズレターの受信登録が行えます。規格・仕様の改訂、コンソーシアムの活動状況等の情報をタイムリーに受け取ることができます。
6.コミュニティサイト加入
学習支援を目的としたコミュニティサイトとして、"Qiita Organization"に、エコーネットコンソーシアムのページを開設しました。会員メンバーによる、ECHONET Lite、ECHONET Lite Web API活用事例の投稿、FAQとして活用していきます。
先端技術を活用できる人材を育成する
IoTエンジニア育成コースB
家電や自動車など様々なモノとインターネットをつなぐIoT(Internet of Things)は、先端IT技術として業界を問わず活用されています。それに伴い、IoTの開発にかかわるエンジニアの需要も高まっていますが、その反面で先端IT技術を身につけた人材は不足しています。このコースは、ビジネスでIoTを活用できる人材を育成します。プログラミングやサーバー、ネットワークなどIoTの実装に欠かせないスキルを身につけ、実際にIoTに対応した家電製品を制御するアプリケーションの開発や、実機の操作を行います。
AIとIoTを活用できる人材を育成
AI×IoTエンジニア育成コース
近年、経営課題として挙げられている人材不足の解決や働き方改革の推進のため「AI(人工知能)」や「IoT」が注目されています。