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リスキリングとは?注目の理由は人材不足とVUCA時代のキャリア形成

  • 2023/08/26
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2022年の秋の臨時国会で、岸田首相が掲げた「リスキリング」。5年で1兆円を投じるなど、いま大きなムーブメントとなっています。ですが、そもそもリスキリングとは一体どのようなものなのでしょうか。この記事では、リスキリングとは何か、その具体例と注目の理由、そして最後にどのようにリスキリングができるのかについて、ご紹介します。

AIちゃん
AIちゃん

リスキリングは、最近ニュースでよく聞く気がします。どうして注目が集まっているのかな?

有村先生

リスキリングは、日本だけでなく、世界的にも注目を集めているキーワードなんですよ。その理由についても今回説明しますね。

目次

そもそもリスキリングとは?

リスキリングとは、英語の Reskilling のことで、新しいスキルを身につけることを指します。「スキルアップ」のように、既に持っているスキルをさらに磨くことではなく、まったく新しいスキルを手にするということに注目が集まっています。 リスキリングの対象としては多くの分野があり、IT、語学、会計など様々です。身についた証として、資格の取得を目指す方もいらっしゃいます。

リカレント教育とリスキリングの違い

似たような言葉で、「リカレント教育」という言葉があります。一般にリカレント教育は、職に就きながら学びを続けることで、既存の職でさらに活躍することを目指しています。一方、リスキリングは新しい職や業務に就くことを目指したもので、単に学びなおすことではなく、必要なスキルを身につけることを軸としています。

リスキリングが注目されている理由

なぜ、リスキリングに注目が集まっているのでしょうか。そこには、働く人々が感じている前向きな理由と焦りの理由の二つがあります。そこには、働く人々が感じている前向きな理由と焦りの理由の2つがあります。

キャリアアップしていくために

リスキリングに取り組む方のをする最も多い理由は、「キャリアアップをしたいから」という理由です。
新たなスキルを身につけることで、より重要なポストを任されたり、自分の希望の職に就くこともできます。また、需要のある仕事に就くことで、収入の増加も見込めます。

働き続けるため

テクノロジーの発展による業務自動化による人員削減や、新型コロナウイルスの蔓延による企業の倒産など、多くの要因で働くことが困難になったり、収入が減ってしまった方も多くいらっしゃいます。
ビズリーチが2021年に行った調査によると、リスキリングが必要だと感じている人のうち3分の1以上が「中長期的にキャリアを考えると、現状のスキルだけだと不安を感じるから」「現状の自身のスキルに満足していないから」と回答していたとのことです。このように、技術の進歩が速く先が読めず、新しいスキルを得て新たな職に就こうと考えている方も増えています。

なぜリスキリングが必要?

ITなど、新たな分野ではますます人材への需要は高まっていきます。事実、総務省は、2016年の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」の中で、日本では2030年にIT人材が最高で約79万人も不足すると予測しています。また、総務省が発表している情報通信白書では、IT人材の不足、偏在が「我が国がデジタル化で後れを取った理由」の一つとして挙げられています。

リスキリングに取り組んでいる企業

株式会社帝国データバンクの調査によると、全体の企業の半数近い48.1%がリスキリングに取り組んでいるという結果が出ています。また、従業員数が1,000人を超える企業では74%がリスキリングに取り組んでおり、経営に余裕がある大企業は特に人材育成に力を入れているということがわかります。

さらに、DX推進に力を入れている企業に限ると、81.8%がリスキリングに取り組んでいるそうです。これはつまり、リスキリングの中でも特にデジタル分野のスキルアップが有効である、と言えます。

このように、IT人材の不足や少子高齢化による優秀な若手人材採用の難しさなどが相まって、社内人材の配置転換のためにリスキリングへの注目が高まっています。政府がリスキリングを推進し、各種助成金を用意するなど支援を拡大しているのも、こういった背景があるためです。

先が読めないVUCA(Volatility・Uncertainty・Complexity・Ambiguity)の時代では、法人・個人の両方がリスキリングの重要性を正しく認識し取組むことで、時代の変化に合わせた柔軟なキャリア形成を行うことができるのです。

リスキリングにおすすめの分野は?

リスキリングをするのであれば、どのような分野を学ぶのが良いのでしょうか。IT業界の中でも、特にAI開発やIoTエンジニアはおすすめです。どちらも企業からのニーズが高く、高度なスキルを求められるため、収入や待遇も良いのがポイントです。

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さらに、AIやIoT、データサイエンスやサイバーセキュリティなどの第四次産業の関連分野は、政府のリスキリング事業により、条件を満たせば多額の給付金を受け取ることができます

これらの分野は、独学で身に着けるのは難しいものばかりです。そのため実践レベルにまであげていくためには、給付金の指定講座がある専門のスクールなどで学ぶことがおすすめです。

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おわりに

今回は、リスキリングの意味や意義、注目されている背景についてご紹介しました。政府の施策も今後拡大し、ますます注目が集まる分野です。今のキャリアに不安がある、新しいスキルを身につけて仕事の幅を広げたいという方は、ぜひ新しい学びに取組んでみてはいかがでしょうか。

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