工夫次第でアクセス数が増える!?スニペットとは vol.2
2015年4月 9日
前回の記事では、基本の「スニペット」と「リッチスニペット」についてご紹介しました。 今回は、2014年9月に米Googleで実装が始まった「Structured Snippets (構造化スニペット)」についてご紹介したいと思います。
Structured Snippets (構造化スニペット)とは
2014年9月23日、米Googleは、ユーザーが入力した検索キーワードに関連する既成の事実や正確な情報をスニペットに表示する 「Structured Snippets (構造化スニペット)」をリリースしました。
このスニペットのデータは、Webページに書かれている表形式のデータを抽出し、検索キーワードとの関連性に基づいて自動的に表示する仕組みになっています。 (「構造化」という文字が共通していますが、リッチスニペットの「構造化データ」とは関係がなく、影響はありません。)
特徴としては、下記の3つが挙げられます。
- ・検索キーワードに関連する「正確」な情報が対象
- ・表形式(tableタグ)のデータが抽出される
- ・リッチスニペットのように、HTMLで情報の指定ができないため、スニペットを表示させるような努力がしづらい
上記の特徴もあってか、構造化スニペットが表示されているWebサイトの大半が米Wikipediaのページというのが現状です。 日本語でも一部対応しているという話もありますが、残念ながら今のところ私は見たことも、表示を見たという人の話も聞いたことがありません。
それでも構造化スニペットに注目すべき理由
ここからは個人的な見解です。
今は地味~な機能に思えるかもしれませんが、構造化スニペットの仕組みというのは、Webサイト制作に少しでも関わる方であればきちんと理解しておくべきだと私は考えています。
その理由は2つあります。
- ・tableタグの重要性が上がるかもしれない
- ・「正確な情報を発信している」というユーザーからの信頼があるかどうかをGoogleが自動的に評価できることが明白になった
大事なのは2つ目ですね。 正確な情報を発信しておらず、信頼に値しないWebサイトであれば、当然Googleの理念から外れますので、評価がされるわけがありません。 そこを、独自のアルゴリズムによって自動で評価し、検索結果に少なからず影響を与える仕組みになったということは、大変理にかなったことだと考えています。
まとめ
2回にわたって、Googleの検索結果に関わる3つのスニペットをご紹介してきました。 それぞれのスニペットの特徴をまとめると、下記の通りです。
- ・スニペット
- ... 検索結果のテキスト情報。metaタグで指定されたものが表示される可能性が高い。
- ・リッチスニペット
- ... ユーザー評価などの付加情報。構造化データを指定して作られたWebサイトでは、表示の可能性が高まる。
- ・構造化スニペット
- ... 信頼される正確な情報がある場合に表示される。Webサイト内の表形式のデータから抽出される。
ちなみに、リッチスニペットを表示させる「構造化データ」の指定には、Microdataというものを使うことができます。
そのMicrodataについては、インターネット・アカデミーのW3C公式HTML5講座の授業の中で勉強できますので、受講中の方はぜひ応用してWebサイト制作をしてみて下さいね☆
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