経産省発！日本の美しい風景写真がフリー素材になった「PHOTO METI」

2016年10月15日

経済産業省が今年8月、日本各地の美しい風景写真を提供する「PHOTO METI」を公開しました。このサイトは、50か所以上の美しい地域の写真を商用利用OKのフリー素材として提供することで、日本の観光産業の促進、地方の魅力を掘り起こして活性化することを目的としています。

ターゲットは外国からの観光客

写真の利用は、国際ルール「クリエイティブ・コモンズ（CC）」の中の「CC BY」で写真の二次利用を認めています。写真の説明もすべて英語で記載されていて、外国の方が日本に興味を持つように工夫されたサイトの構成になっています。つまり、「PHOTO METI」の目的は、実際に観光客として日本を訪れてもらうのがねらいなのです。

「CC BY」とは

クリエイティブ・コモンズ（CC）の中の「CC BY」とは、写真の出典（BY）を明記すれば、写真をそのまま利用したり、写真を改変して利用することができます。利用条件は下記の通りです。

あなたは適切なクレジットを表示し、ライセンスへのリンクを提供し、変更があったらその旨を示さなければなりません。あなたはこれらを合理的などのような方法で行っても構いませんが、許諾者があなたやあなたの利用行為を支持していると示唆するような方法は除きます。

「Creative Commons - 表示 4.0 国際 - CC BY 4.0」より

美しい写真だけじゃない

美しい写真が魅力の「PHOTO METI」ですが、目的の通り、外国人の観光客誘致に役立つ情報が掲載されているのも特徴です。たとえば、どこの国からの観光客が多いのか見れる「国別観光客ランキング」、「混雑状況」、カップルが多いのかファミリー層が多いかがわかる「参加形態」など、いざ行く前に気になる情報も把握することができます。

現在、安倍晋三政権では、「2020年に年間4000万人、2030年に年間6000万人」の訪日外国人観光客数を目標に掲げています。観光庁によると、訪日外国人観光客の日本での消費額は2015年に3.5兆円で、国内の自動車部品や半導体など電子部品の輸出額と並ぶとか。今後、さらに訪日外国人向けのWebサービスやプロジェクトが盛んになっていくことでしょう。写真素材の活用はもちろんですが、地域活性化や経済活性化につながるサイトを作る人が増えるといいですね。