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VRが治療・リハビリに貢献 視覚情報で脳の働きを活発化

2017年8月 7日

VRが治療・リハビリに貢献 視覚情報で脳の働きを活発化

ビデオゲームやCGをはじめとする娯楽向けの活用が多く注目されるVR(ヴァーチャル・リアリティ)。 最近、医療分野では手術のシミュレーションや身体の構造を可視化するだけでなく、 病気の治療やリハビリに直接活用されるようになっています。 最先端のVR技術が一体どのように活用されているのでしょうか。

VRが脳の働きを活発化 弱視の克服に貢献

アメリカ サンフランシスコに本社を置くVivid Vision(ビビッド・ビジョン)の開発するVRゲーム 「Diplopia」は視覚障害の改善に役立てられています。

参考

「Diplopia」のイメージ

「Diplopia」では、左右の目に微妙に異なる映像をVRスコープを通じて投影します。 これは弱視のもととなる、目と脳がうまく連携していない部分に働きかける仕組みです。 このVRゲームを通じて、脳を刺激して、連携の強化を図ります。 現在、アメリカの90の病院が「Diplopia」を導入しています。

将来的には、病院の監督なしで、家庭向けにも実用化が進められているので、 今後より簡単に弱視を克服できるようになるかもしれないですね。

心理的なストレスもVRが緩和

他にも、VRは心理的な負担を軽減するシステムとしても活用されています。 例えば、アメリカ ロサンゼルスに位置するCedars-Sinai Medical Center(シダーズ=シナイ・メディカル・センター)が 開発したVRゲームでは、治療に伴う痛みや手術前の不安を和らげる効果が期待されています。

実際にこのVRゲームを活用した患者の25%が痛みが和らいだと感じると回答しており、 60%は不安、ストレスが軽減したと答えています。こちらはまだ実用化されていませんが、 すでに120を超える国内の病院がテスト導入に意欲を示しています。

まだまだVRのポテンシャルは発揮されそうです。イギリス オックスフォード大学の精神科医と 英国国民保険サービス(NHS)とバロセロナ大学の研究者たちが共同でVR技術が メンタルヘルス問題の解決の糸口になることを発見しています。

どうしてこのようにVRは幅広い病気の治療やリハビリに応用することができるのでしょうか。

VR技術が人間の視覚に与える影響

VRは人間の視覚に直接的に働きかけるため、人間に影響を与えやすいテクノロジーだといえるでしょう。 ですが、今までの映像技術ではできなかった治療方法やリハビリがどうしてVRでは実現されつつあるのでしょうか。

どうやらその理由を明らかにするには、VRの構成要素が大きく関係していると考えられます。 VRが従来の映像技術と異なるところは、以下の点が挙げられます。

  1. 視界の動きに対応した映像であること
  2. VRスコープの視野が人間の視野と同様であること
  3. 高い解像度

こうした特徴により、映像を現実の風景として錯覚しやすくなっていることが病気の治療や、 リハビリに貢献していると考えられます。だからこそ、VRの汎用性が高く、 どの分野でも画期的な活躍が期待されているのでしょう。

こうしたVR技術を学んでみたいと思った方はぜひ、 インターネット・アカデミーの無料体験レッスンに足を運んでみてはいかがでしょうか。 VR技術だけでなく、あなたの関心のあるIT社会で活躍するためのスキルも学習することができますよ。 まずはお気軽にご連絡ください。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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