就職活動にもAIが!?これから求められる姿勢とは
2017年7月24日
近頃では、就職活動の在り方が変化していますが、AIが就職活動に本格的に導入されるとますます変化に拍車がかかるかもしれません。 ソフトバンクではすでに「IBMワトソン」というAIを導入し、就活生のES(エントリーシート)を評価することを公表している一方で、 流通・小売・サービス等を行うメーカーに向けた採用コンサルティングのT&A(タレント&アセスメント)は「AI面接官」を導入するに至っています。 企業のこうした就職活動におけるAIの導入にはどのような背景があるのでしょうか。
AIが就職活動を効率化
企業が新入社員の選考・採用段階でAIを導入し始めているのは、やはり効率化のためであるといえます。 例えば、ESの選考段階でも、評価基準が統一でき、時間も大幅に短縮できます。ソフトバンクでは、「ワトソン」を導入することで、 680時間かけていた作業を170時間で完了することができると期待されています。 マイナビによる就活生ひとり当たりの平均エントリー者数を見ると、17年卒の平均は43.3社なので、 企業からすると評価するESもかなりの数になることがうかがえます。
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マイナビ「平均エントリー社数累計」その一方でT&Aが「AI面接官」を導入するに至ったのは、 首都圏以外からの就活生がより自由なタイミングで面接を受けられるようにするためです。 ソフトバンクの人型ロボット「ペッパー」を東京以外の主要都市に設置し、面接を実施できる拠点を増やすという構想がなされています。 新入社員の選考・採用においてAIを導入することで、短時間で、より公平な判断を下すことができるようになりそうです。 ですが、就活生にとってこうした変化はどのように映っているのでしょうか。
就活生の意見:就職活動へのAI導入に対して
就活生からすれば、やはり人に評価してもらうことが重要でしょう。 リクルートの就職みらい研究所が発行した「就職白書2016」によれば、就活生が面接等でアピールしたい項目で最も多いのが「人柄」であり、 それを重要視する企業もほとんどであることがわかります。 そのため、AIの面接により評価が下されることに抵抗のある就活生も少なくないようです。
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リクルート「就職白書2016」とは言え、すべての企業が、選考をすべてオンラインやAIによって判断を下すことはまずないでしょう。 その一方で今後、就職活動でAIを駆使した選考がますます実施されるようになると言えます。 この流れを踏まえて、就活生、企業の両者に求められる姿勢とはどのようなものでしょうか。
これからの就職活動で求められる姿勢
就活生にとって、AI選考は不安かもしれませんが、その判断基準は今まで「人間」の面接官が審査してきたESや面接の内容の蓄積です。 ですから、過度に不安に思う必要はありません。ただ、AI面接の導入で、実際に人に会う重要性は再確認できるはずです。 気になる企業には、実際に社員の方とお会いして、アピールする姿勢を忘れないようにしましょう。
その一方で、AIによる選考・採用制度を導入する企業にとっては、AIと人間による判断をバランスよく行うことが重要です。 AIの判断は、これまでの蓄積に基づいているので、AIにむやみに頼るといずれは偏った人材が集まってしまいます。 一方で、人間が判断する場合、蓄積されたデータにあまりいなかったユニークな人材を発見できる可能性があります。
就職活動を見ると、ビジネス社会に生きる人だけでなく、学生までもがAIの影響を直接受ける時代になりつつあります。 システムの大きな変化に対応するためにも、学生も企業もAIをはじめとする最先端技術を知ることが現代社会を生きる上で 有利になること間違いありません。
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