加速するスマートフォンのAI化の波とITの今後
2017年12月22日
12月1日に世界的に有名な通信機器メーカーであるHuawei(ファーウェイ)がデバイス本体のデータ処理装置であるプロセッサーにAIを内蔵した、新世代スマートフォン"HUAWEI Mate 10 Pro"を発売し、今世間で注目を集めています。現代社会の必需品であるスマホのAI化こそITをより発展させる重要な一歩となるのではないでしょうか。
なぜこれほどHUAWEI Mate 10 Proは注目されているのか?
今までのスマートフォンにもAIの機能が使われていたはずなのになぜHUAWEI Mate 10 Proはこれほど注目を集めているのでしょうか。それはAIの搭載の仕方が関係しています。
例えばiPhoneのAI機能はクラウドで処理されていました。これによりプロセッサーに負担をかけず、スマホのバッテリーの減りを抑えていたのです。しかし、クラウドに託すことにより、代わりにデータ通信量が増えることや、クラウドとやり取りをしなければならないのでレスポンスも悪くするというデメリットがあります。また、従来のCPUやGPUといった端末の処理機能を使うとしてもクラウドと比べると処理能力の低さや、バッテリーの消費の多さが目立ってしまうというデメリットがあります。
しかし、今回HuaweiはAI向けの処理に特化した「NPU」(ニューラル・ネットワーク・ユニット)という独自のプロセッサーを搭載しました。AI処理に特化したNPUを使うことによりデータの高速処理化が可能になりました。わかりやすく数字で表すと以前と比べAI処理においてパフォーマンスで25倍、効率では50倍もアップしたのです!またAIを搭載したことにより自動的に無駄を排除しバッテリーの持ちを従来よりも30%改善することに成功しました。クライドとCPU、GPUの利点を取り入れながらも、それらの欠点をなくしたのです!
参考
スマホAIはAIじゃない!?
ニュースサイトAndroid Authorityに興味深いコラムが掲載されました。スマホに搭載されているAIは、厳密にはAIではないというものでした。Android Authorityによると、スマホAIはAIと無関係ではありません。しかし、AIの定義は私たちと非常に近い考えの人工的な脳を持つ機械のことであり、その点からいうとスマートフォンに搭載されているのは"機械学習(マシンラーニング)"と呼ぶほうが正しいようです。また、スマホAIはAIの最先端研究に近いものではないのです。
それではスマホのAIはお遊びのようなものなのでしょうか。それは否です。データを処理し、結果に基づいて意思決定を行い、結果から学んで将来の決定をするようにプログラミングする。これにより、スマホAIはスマホや他の技術を助け、数字をより正確に扱い、自動画像の強化からビデオライブラリの検索まで、さまざまな新しい有用な技術の可能を生み出しました。スマホAIは確実に人々をより便利な世界に連れて行ってくれています。
参考
まとめ
スマホの一例を見ただけでも今のIT技術はすごい勢いで発展しています。本当の意味でのAIがスマホに搭載されるのも遠い話ではないでしょう。これほど急速に発展し続けているIT技術を独学で学ぶことは至難の業です。インターネット・アカデミーはITの最前線で活躍するための講座を多数そろえています。IT業界に興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!
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