日本の医療業界の発展には、ITの活用が欠かせない!?
2017年12月15日
日本のIT医療の遅れ
今やITは様々な分野で活躍し素晴らしい成果を上げています。しかし、医療の電子化がなされてからずいぶん時が経ちましたが、いまだに日本の医療分野でのITの導入は進んでおりません。例えば電子カルテです。スウェーデン、デンマーク、イギリス、オランダでは、すべての医師が電子カルテを使用しております。また、フランス、アメリカでの導入率は約70%となっており、先進国での電子カルテの普及率は相当なものとなっております。しかし、JAHIS オーダエントリ・電子カルテ導入調査報告(平成28年)によると日本での電子カルテ導入率は30.2%という結果になっております。
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なぜ日本医療のIT化が進まない?
医療のIT化は好ましいことのように思えます。ではなぜ、日本においてIT化はあまり進んでいないのでしょうか?その原因は多岐にわたりますが、主な要因としてはコストの高さです。 例えば、先ほど例を挙げた電子カルテです。病院の電子カルテは、看護支援システム・薬剤部門システムなどといった20~30種類ほどのシステムにより成り立っています。つまり病院の電子カルテを構築するためには、様々な部門を横断して共通で利用できるようにシステムを統合させ、さらには部門ごとに要件の異なる最適なシステムも取り込む必要があり、非常に難易度が高い作業になります。これにより、どんなに小さい病院で設備費に数億円は必要となってしまうのです。また、電子カルテの導入が直接の収入アップにはつながるわけではありません。コストのかかるIT化をしてもそれによる病院の収入の増加が保証されず、病院側がIT化に踏み切りづらい現状となっているのです。
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AIが病気を診断!?
医療のIT化でまず挙げられるのが、レントゲン、CT、MRIや、細胞診などの膨大な検査結果から異常値を瞬時に見つけることです。これも十分にすごいことなのですが、これからはAIによる病気の診断、治療ができる時代が来ると言われています。現段階でも簡単な助言を行うサービスが存在します。コンピューターが人では処理できない膨大な数の論文を分析、学習することで治療や創薬の手助けになるという期待の声も高まっています。
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まとめ
コスト面の問題はいまだありますが、クラウドなど様々な方法を活用しコストを少しずつ抑えることができるようになりました。遅れていた医療の分野でもIT技術が必要になっていくことが予測されます。 このように、IT人材はどこの業界でも必要になってきています。 インターネット・アカデミーでは、どこの業界にでも通じるITの応用スキルを身に付けることができます。ITに少しでも興味のある方はお気軽にご相談にご来校ください!
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