働きながらスキルアップしたい方へ!リスキリング給付金・助成金を紹介【受講費最大80%給付】
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- 2025/04/14

デジタル化が進み、AIをはじめとする技術の発展が著しい近年、社会の変化に伴い新しいスキルを習得する「リスキリング」が注目されています。今回はリスキリングの意味やメリット、スキルアップしたい個人向けの補助金・助成金を紹介します。

実は、キャリアアップを支援する制度はいくつかあるんです。今回はリスキリングしたい社会人におすすめの講座や給付金制度、また仕事から離れて学習に専念したい方向けの支援制度も紹介します。
目次
リスキリングとは?
昨今は、Amazonやウォルマート、AT&Tなど海外の大手企業が従業員に対するリスキリングに積極的に取り組んでいます。日本でも日立製作所や富士通、三菱商事をはじめ、さまざまな企業でリスキリングを導入しています。
そんな注目のリスキリングの意味や、どんなスキルが必要とされるのかをチェックしていきましょう。
リスキリングの意味と語源
リスキリングとは、現在の仕事や新しい仕事で必要なスキルを習得することです。企業が従業員に対してスキルアップを支援するパターンと、個人が能動的に知識やスキルをアップデートするパターンの2つがあります。
語源は英語の「re-skilling」です。「re=再び」「skill=技術、技能」を意味し、直訳すると「学び直し」「再教育」という意味になります。
ただ、リスキリングは個人が関心のある内容を自身のタイミングで学ぶ「学び直し」とは異なり「これからもビジネスの場で価値を創出し続けるために必要なスキルを学ぶ」という要素が強い点が特徴です。
リスキリングとリカレント教育との違い
リスキリングと似ている言葉に「リカレント教育」があります。
リカレント教育は、学校を卒業して就職した後も必要に応じて教育を受け、仕事と学習を交互に繰り返すことを指します。仕事を辞めたり、休職したりして一定の期間を確保して学習するリカレント教育に対し、リスキリングでは基本的に仕事を継続しながら学びます。

リスキリングはビジネスパーソンが新しいスキルを積極的に習得する戦略的な取り組み、リカレント教育は生涯にわたって「労働→教育→労働」のサイクルを回すこと、と覚えておきましょう。
リスキリングに取り組む人は全体の半数近く
日経リサーチの調査によると、リスキリングに「現在取り組んでいる」と回答した人の割合は全体の47%でした。「現在取り組んでいないが、過去取り組んでいた」という回答の23%を合わせると7割に達しています。
年代別では20代~30代が57%、40代が50%、50代が43%、60代が31%という結果となっており、リスキリングに取り組んでいるのは比較的若い世代が多いことがうかがえます。
DX時代はITスキルの需要が拡大
現代は多くの企業がビッグデータ、AIやIoTなどのデジタル技術を活用して業務プロセスやビジネスモデルを変革する「DX化」を推進しており、ITスキルの需要が拡大しています。
こうした機運から、リスキリングという言葉は「デジタル化に伴って新たに生まれる職業や、仕事の進め方が大きく変わると見込まれる職業につくためのスキル習得」を指すことが増えています。
昨今、深刻化している「IT人材の不足」も相まって、今後さらにITスキルのニーズが高まっていく見込みです。
個人がリスキリングに取り組むメリット
従業員のリスキリングをサポートする企業が増える中、個人が自発的にリスキリングに取り組むケースも増えています。個人がリスキリングをすると、どんなメリットがあるのでしょうか?
メリット1.業務効率が向上する
リスキリングで新しい知識やスキルを身につけることで、業務効率の向上が期待できます。
例えば、データの収集・分析スキルを習得したり、RPA(Robotic Process Automation)やAIを使いこなしてルーチンワークやタスクを自動化したりすれば、これまで業務にかけていた時間を短縮することが可能です。
単純作業や事務処理を効率化することは、手作業による業務の負担を軽減するだけでなく、本来時間をかけるべき作業に集中できるといったメリットもあります。
メリット2.昇進・昇給につながる
マイナビの調査では、リスキリング経験者にリスキリング後の変化について「昇給した」と回答した人は全体の11.2%、「昇進・昇格した」と回答した人は6.4%で、合わせて17.6%でした。少数であるものの、2割近くが昇進・昇給につながったという結果となっています。
またリクルートワークス研究所によると、リスキリングの先駆者と呼ばれるAT&Tでは、リスキリングのプログラムに参加した従業員が、参加していない従業員と比べて1.7倍昇進しており、離職率が1.6倍低いことが明らかになっています。
このように既存のスキルをさらに磨いたり、新しいスキルを身につけたりすることは、キャリアアップやベースアップの可能性を広げる取り組みといえるでしょう。
メリット3.キャリアアップ転職ができる
リスキリングで新しいスキルを獲得すれば、自分の強みが増え、労働市場における価値が高まります。
現在の業務に囚われることなく、異業種への転職にチャレンジできるほか、新たに習得したスキルを生かしてキャリアアップ転職も目指せます。
対応できる業務の幅が広がるので、社内での異動や新しいポジションへの任命にもつながるでしょう。
リスキリングしたい個人向けの補助金・助成金
リスキリングを検討している方の中には、「仕事を離れて学習に専念したい」「スキルアップしたいけれど経済面が不安」という方もいるでしょう。それでは、リスキリングしたい個人が利用できる補助金・助成金を紹介します。
支援1.教育訓練休暇給付金
2025年10月からスタートする教育訓練休暇給付金制度は、教育訓練に専念するために仕事から離れる労働者を経済的に支援する仕組みです。
雇用保険の被保険者が教育訓練のための休暇を取得した場合、基本手当(いわゆる失業手当)相当の給付金を受けることができます。
受給要件は以下の通りです。
- 教育訓練のための休暇(無給)を取得すること
- 被保険者期間が5年以上あること
給付の対象は教育訓練休暇の開始から1年以内に取得した休暇の日で、給付日数は被保険者期間に応じて90日、120日、150日の3パターンあります。
また、雇用保険の被保険者ではない方を対象に、教育訓練費用や生活費を支援する融資制度の創設も検討されています。期間は最大2年間で、貸付の上限は年間240万円です。
支援2.第四次産業革命スキル習得講座(通称Reスキル講座)
Reスキル講座とは、IoTやAI、ビッグデータの活用による技術革新において活躍する人材に必要なスキルを身につけることができる講座です。この分野は将来の成長が強く見込まれているため、専門的・実践的な教育訓練講座として経済産業省の認定を受けています。
認定された講座のうち、厚生労働省が定める一定の要件を満たし、厚生労働大臣の指定を受けた講座は、受講費用の最大80%を受講者に支給する「専門実践教育訓練給付金制度」を利用できます。
支援3.ひとり親の方向け教育訓練給付金
厚生労働省は、スキルアップを目指すシングルマザー、シングルファザー向けの支援制度も用意しています。ここでは、2つの給付金について簡単に解説します。
自立支援教育訓練給付金
自立支援教育訓練給付金は、対象のシングルマザーもしくはシングルファザーが指定の講座を修了して1年以内に資格取得し、就職した場合に経費の85%相当額、年間で最大60万円を受給できる制度です。
対象となるのは、20歳未満の子どもを扶養しているシングルマザー、シングルファザーで、以下の要件を全て満たす方です。
- 自立に向けた計画(母子・父子自立支援プログラム)の策定等を受けている者
- 就業経験・スキル・取得資格の状況などを考慮し、適職に就くために教育訓練受講が必要であると認められること

自立支援教育訓練給付金については、こちらの記事でも解説しているので気になる方はチェックしてみてください。
高等職業訓練促進給付金
高等職業訓練促進給付金は、ひとり親の方が就職に有利な資格取得を目指して、スクールなどで6か月以上修業している場合、生活費の支援を受けることができる制度です。
高等職業訓練促進給付金は、修業中に受給できる給付金と、修了後に受給できる給付金の2種類があります。
修業中 |
月額10万円(住民税課税世帯は月額7万500円)
※訓練を受けている期間の最後の1年間は支給額を4万円増額 |
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修了後 | 5万円を支給(住民税課税世帯は2万5,000円) |
一部の講座は自立支援教育訓練給付金と併用可能なため、ひとり親家庭でスキルアップをしたいとお考えの方は両方合わせて確認してみましょう。

高等職業訓練促進給付金について詳しく知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
おわりに
テクノロジーの発展やDX推進に伴い、IT人材の需要が高まっている今、リスキリングの領域でもWebデザインやプログラミング、サイバーセキュリティやAIなどのIT分野の需要が高まっています。
インターネット・アカデミーには、「専門実践教育訓練給付金」対象の経産省認定「Reスキル講座」があります。支援を受けながら、将来性のある高度なITスキルを身につけたい方にはおすすめの講座です。
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