SNSマーケティングで使える!SNSビッグデータの収集方法
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- 2023/04/29

SNSは、私たちの生活に密接に関わっています。総務省のデータによると、日本では70%以上の方がSNSを利用しており、10代〜50代に至っては平均80%を越えていることが分かります。
近年では、企業や行政で、SNSデータを調査やマーケティング活動に利用する「SNSマーケティング」が注目されています。この記事では、SNSマーケティングで使えるデータ収集の方法をご紹介します。

SNSデータを分析・加工するには、元データを集める必要があります。今回は、膨大なSNSのデータの収集の仕方をご紹介します。
目次
SNSデータ収集のメリット
データ収集を行いデータ分析を行うことで、データ・ドリブンを加速することができます。データドリブンとは、データをDriven(起点)とすることで、何らかの判断・行動することを意味します。 中でもSNS上のデータを使用して分析することのメリットは以下です。
定性データを収集できる
SNSでデータ収集を行うことで、消費者の定性データを収集することができます。
従来のマーケティングでは、アンケートやホームページにアクセスしたユーザーの動向などによって、消費者のニーズや属性を分析することが主流でした。
しかし、この方法では母数が少ないため、購入したときの感想のような数値化できない定性データを収集しづらいというデメリットがありました。そのデメリットを解消するのが、SNSを使ったデータ収集です。
SNS上には商品に対する感想やレビューなど、消費者の生の声が多く投稿されています。
SNS上から数値化や類型化が難しく、個人の主観や感性を言葉で表現された定性データを収集して上手く活用できれば、消費者目線の商品開発に役立てることができるようになるでしょう。
競合他社に対するユーザーの反応をリサーチできる
競合他社に対するユーザーの反応をリサーチできるのもSNSを使用する強みです。
従来のマーケティング手法では、自社商品に対する情報しか手に入りませんでしたが、SNS上には自社だけではなく、他社に対する定性データも多くあります。
他社に対する定性データを収集することで、競合他社の強みや弱みが分析でき、競合他社との差別化を図るための対策を打てるようになります。
潜在顧客のデータが得られる
また、SNSでのデータ収集を行うことで、潜在顧客の情報が手に入れることもできます。
潜在顧客とは、「興味はあるが購買まで至らない顧客」のことです。
SNS上でデータ収集を行えば、特定のワードで検索することで、潜在顧客の声を聞くことができます。商品の購買にたどり着かない理由を知ることができるので、行うべき宣伝方法やターゲティングが明確になり、従来よりも多くの潜在顧客にリーチできるようになるでしょう。
SNSから収集したデータの活用方法
SNSから情報を収集することは、社会・組織・個人を理解するための新しい機会になり、さらに、データ内に隠されたあらゆる価値を探索できるようになります。
すでに多くの企業やマーケターがSNS情報を活用しています。
SNSデータ分析は、主に自社のブランド認識、顧客サービスの改善、マーケティング戦略、さらには不正行為を検出するために利用されています。
その他にも、ビッグデータ時代と呼ばれる現代においてSNS情報の活用例は次のようなものが挙げられます。
顧客感情測定
SNSの口コミを分析すると、製品に対する期待から購入に至った背景、さらには製品に対する評価など、顧客の感情をまとめて測定することができます。それによってこの分析は全体的な顧客満足度と顧客ロイヤルティ(信頼・愛着)の理解に役立ちます。
市場細分化
「市場細分化」とは、類似の特徴や行動パターンを持つ顧客同士で分類し、グループごとに最適な施策を実行する手法です。
市場細分化が必要な理由は、「商品やサービスを購入するきっかけは、生活習慣の維持や拡張によるもの」と位置づけられているからです。生活習慣やライフスタイルを維持するために、ニーズを満たす商品やサービスを定期的にリピートしたり、買い足したりする経験があると思います。
また、家族が増えたり新たな趣味をはじめたりした場合など、ライフスタイルを拡張するときに、商品や利用サービスが増えることが多いです。消費はライフスタイルに密接に関わるため、マーケティングにおいては、類似の特徴や行動パターンを持つグループごとに最適な施策を打つことが効率的だと考えられています。
オンラインモニタリング
オンラインモニタリングは、自社ブランドや著作権などの権利が無断で利用されていないか監視したり、自社の従業員による内部流出、SNSの炎上などの不祥事が発生していないか調査したりすることです。
近年では、インターネットを通じたEC取引が飛躍的に増加しており、今まで以上に偽物品・不正品が増加しています。例えば、顧客がキーワードで欲しいブランドを検索した結果、模倣品販売サイトに誘導され、正規品と誤解して不正品を購入していたといった被害が後を絶ちません。
また、従業員による不適切動画の投稿、内部情報の流出、過激な投稿による炎上など、SNSやWebを起点としたトラブルも増えています。オンラインモニタリングでは、このようなリスクを早急に把握するために役立ちます。
市場調査
市場調査とは、商品開発やマーケティング戦略の立案に向けて、データを通じて市場状況を正しく把握することを指します。ビジネス戦略の策定やマーケティング施策の検討において、市場調査は不可欠です。なぜなら、変化のスピードが早い現在においては、過去の成功体験や「現場の勘」では誤った施策を取り続ける可能性が高いからです。
そのため、定量的・定性的なデータを元に、商品開発や施策を進めていくことが求められます。SNSデータでは、消費者の声やどういったサービスに好意的な意見が寄せられているかを把握できるため、消費者ニーズを掴むことに役立ちます。
SNSデータを収集する方法
SNSのデータを収集する代表的な方法を紹介します。
SNSのAPIを使用する方法
ほとんどのSNSプラットフォームは、APIを提供しています。APIを使用することで、アクセストークンを取得し、プログラムを使用してデータを収集することができます。APIは、開発者がアクセスできるさまざまな機能を提供し、特定の投稿やユーザーの情報、トレンドなどを取得できます。
Webスクレイピングを使用する方法
「スクレイピング」は、Webサイトから情報を抽出して分析や加工を行うことによって新たな情報を生成する技術のことです。「Webスクレイピング」や「Webデータ抽出」、「データスクレイピング」とも呼ばれています。スクレイピングでは、APIに対応していなければ、そのWebサイト内の情報を取得することはできません。一方、Webスクレイピングは、APIに対応していないサイトの情報であっても情報を抽出し、整理できるというメリットがあります。
専用のSNSデータ収集ツールを使用する方法
SNSデータ収集ツールは、SNSの情報を自動的に収集するために開発されたプログラムです。多くの場合、これらのツールはAPIまたはスクレイピングを使用してデータを収集しており、ツールを使用した場合にもSNSの規約などを遵守することが必要とされるため、ツール選定の際にはどのような方法でSNSデータを収集しているかという点を注視する必要があります。
サードパーティのデータ提供業者を利用する方法
サードパーティのデータ提供業者は、SNSプラットフォームとのパートナー契約を通してデータを収集・保持して販売しているので、そこから求めているデータを購入することができます。しかし、価格が高い場合があることに加え、データの品質や正確性が担保されていない場合があるため、利用の際は注意を払うようにしましょう。
おわりに
今回は、SNSでデータ収集することのメリットや具体的な方法をご紹介しました。
SNSはサービスの変更が多くトレンドも常に変化することなどから、独学で学ぼうにも、体系化されたテキストや本はあまり多くありません。SNSマーケティングを学ぶ際、セミナーやWebの専門スクールに通って学んでみるのはいかがでしょうか。実践で活用されているSNSマーケティングを熟知した講師から学ぶことができるので、独学よりも効率的にSNSマーケティングについて知ることができます。また多くのスクールでは、他のWebマーケティングと併せて総合的に学ぶことができるのも特徴です。
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