シンギュラリティとは?時代の大変革はもうそこに!?
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- 2024/03/06
GAFAなどの巨大IT企業がしのぎを削り、日進月歩を遂げているITテクノロジー。2023年、AIが飛躍的な進化を続け、スマートフォンに次ぐさらなる技術的大革新が目前に迫っています。次世代を作るAIはいま、どれだけ進化しているのでしょうか。この記事では、新時代のキーワード「シンギュラリティ」にフォーカスしながら、最新のAI情報をご紹介します。
技術の発展は指数関数的といわれるように、日々急速にアップデートされています。さて、いまのAIはどのようなことまでできるのでしょうか。
目次
シンギュラリティとは
シンギュラリティとは、特異点、とりわけ「技術的特異点」を指す英語で、AIなどの技術が急速に発展したのちの人間社会の転換点のことです。
AIによる革命は、第四次産業革命とも呼ばれており、技術の発展とともに多くの職業が失われ、また多くの職業が新たに生まれることが予想されています。
急速に成長するAI
近年急成長しているAIは、従来のように情報を整理・分析するだけでなく、データのパターンを学習し、新たなコンテンツを生み出すことができるようになりました。自然言語処理が可能になったことで、対話型AIや機械翻訳・文章要約などの精度も上がりました。以下、生成AIの例をいくつかご紹介します。
テキスト生成
2023年11月、ChatGPTで世間を賑わせたOpenAIは、さらに進化した新たなモデル、GPT-4 Turboを公開しました。同年に発表されたGPT-4では、扱える情報量が格段に増えたことに加え、回答の精度が40%もアップし、画像認識なども扱うことができるようになりました。最新のGPT-4 TurboではGPT-4より回答の速度が向上し、最近の情報についてもやりとりが可能になっています。
また、OpenAIを傘下とするMicrosoftは、GPTのモデルを業務ソフトのOfficeに利用すると発表。英語や日本語などの自然言語で表やスライド、議事録の作成などに応用できるようにしました。
さらに、2023年3月にはGoogleが開発した対話型AIサービス、Google Bardが公開されました。Microsoftが提供しているBingも同様ですが、AIと文章でチャットすることで、会話形式で情報を得ることができます。
音声生成
文章だけでなく、音声の生成も可能になりました。音声認識・音声合成を使うことで入力したテキストの読み上げを本人の声質で再現するなど、テキストから人間の声を人工的に作り出すこともできます。
最近では、人間の声だけでなく音楽などの創作物の生成もできるようになっています。音声生成AIの例として、テキストからの音楽生成などが可能なMetaの AudioCraft、 コールセンターなどで活用されている MOBI VOICE、 Microsoftの VALL-E、 駅構内の音声案内やJアラートなどで活用されているAITalkなどがあります。
画像生成
テキストやデータを入力することでAIが自動的に画像を生成するサービスも増えています。注目されている画像生成AIツールとして Stable Diffusion、 Midjourney、 DALL・E などがあります。DALL・Eは、Open AIが提供しているAI画像生成ツールです。テキストで指示すると、文章から予想したオリジナルの画像を生成することができます。
このように、大量のデータを分析、学習して生成につなげることのできる生成AIは、今後もさらなる発展を遂げることが期待されています。
動画生成
動画生成AIは、人工知能を使用して自動的に動画を作成する技術です。 画像情報やテキストなどの情報から、そのイメージに最も近い動画を自動で生成するAIです。
最新の動画生成AI「Sora」
2024年3月にChatGPTで知られるOpenAIが「Sora」という新しい動画生成AIを発表しました。
テキストプロンプトから最大60秒の動画を生成することができ、複数のキャラクターや複雑な動きを含むシーンの生成も可能です。他社の動画生成AIとの最大の差は作成可能な動画の長さにあります。例えば、Runwayの「Gen2」は最長16秒、Metaの「Emu Video」で最長6秒なのに対し、「Sora」の60秒という長さはかなりの差があります。
現在はデモ期間で、一般公開日は公表されていませんが、X(旧Twitter)ですでに話題になっています。フィードバック収集のためにOpenAIがアクセス権を付与したクリエイターたちからは、「Soraが生成する動画の繊細でリアルな描写は、これまでの生成AIを逸する」などという声があがっています。
AIで何が、どこまでできるようになる?
ますます成長するAIですが、実際、どのようなことをどれだけできるのでしょうか。2023年現在の最新のAI情報をご紹介します。
記事執筆・要約
ChatGPTで話題になったのが、記事や論文の執筆です。AIに指示を出すことで、新聞や雑誌のような記事から物語まで、幅広いジャンルを執筆できます。また、文章の要約もAIの最新の得意分野の一つです。長い記事や議事録、論文などを要約するのに活用できます。
コーディング(プログラミング)
AIにプログラムの内容を自然言語で指示するだけで、その内容に合致したソースコードを書くこともできるようになりました。コードの記述速度も速く、指示を細かくすることで、望んだ処理を行うこともできます。AIがAIを作る時代が目の前まで来ているのです。
画像生成・作曲
画像の生成もAIによって可能になりました。まるでイラストレーターが描いたようなイラストや、本物の写真のような画像を作ることができます。画像を作るコストの削減や表現の幅の拡張に貢献している一方で、フェイク画像や、他人の絵を真似てAIでイラストを描く盗作問題なども議論になっています。
また、イラスト描写だけでなく、作曲までも可能になりました。求めている音源の雰囲気や尺などを選択するだけで、著作権フリーの楽曲を生成できるAIツールなども公開されています。
おわりに
すさまじい速度で進化を遂げるテクノロジーは、私たちの想像を容易に凌駕していきます。テクノロジーと共存していくためには、それらを使いこなす「AI人材」の存在が必要不可欠です。しかし、現在の日本ではAI人材の不足が嘆かれています。
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