いまさら聞けない、HTML5の魅力とは
2016年9月15日
2014年に正式勧告となった「HTML5」。
Webサイト制作に限らず、家電やデジタルサイネージなど様々な分野での活用が期待されています。HTML5の特徴の1つに、セマンティックWebへの対応が挙げられます。これにより、「文書のWeb」から、機械が正しく文書の意味を理解しデータを有効利用できる「データのWeb」へと進化しました。
そんなHTML5の変化について、今回のブログでご紹介します。
HTML5とWebサイト構築
HTMLとは、Hyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、Webサイトを作る際使われる、最も基本的なマークアップ言語です。
日ごろ私たちが見ているWebサイトのほとんどはこのHTMLによって作られています。
HTML5の前のバージョンに当たるHTML4.01は、1999年12月24日に勧告されて以来、長く使われ続けてきました。 しかし、Web技術の進化に伴い、より複雑な機能を持ったWebサイト構築への需要が高まっていきます。
満を持して登場した次世代のHTML、HTML5では、HTML文書を作成する機能の改良に加えて、Webアプリケーション開発のための仕様が組み込まれています。 今まではプラグインなど、HTML以外の技術を併用する必要があった機能のいくつかが、 標準のHTML5やJavaScriptで実現できるようになりました。
HTML5の特長
それでは、HTML5の特長について、もう少し詳しく見ていきましょう。
セマンティックWebへの対応
セマンティックWebとは、Webサイトやその中の記述内容について、「それが何を意味するのか」を表す情報を付加することです。
HTML5以前の技術で作られたWebサイトは、Webサイトやその中の個々の情報について、それが何を意味するのか、コンピュータが自動的に検知する術がほとんどありません。
そのため、情報検索・活用の範囲がごく限られています。
これに対し、HTML5では情報に意味を与える機能が充実していて、検索エンジンの質の向上、ネット上のデータ分析や情報の活用がしやすくなると期待されています。
ブラウザの互換性の向上
従来のHTMLやCSSでは、ブラウザによって解釈が異なり、環境によりWebサイトの見え方が違ってくるということがありました。 これに対し、HTML5は開発の際に各ブラウザメーカーも協力しており、IEやFirefox、Google Chromeなどといった各ブラウザで、同じように動作するよう、互換性の向上が図られています。
Webアプリケーションを動作させる機能
先述の通り、HTML5はWebアプリケーションとして動作させるための機能が充実しています。これまでのWebサイトは、本や雑誌、カタログや辞典などといった紙媒体の代わりとして、ユーザーに情報を提供するのが主な役割でした。
ところが、スマートフォンのようなタッチデバイスの登場により、インタラクティブ性が生まれ、Webサイトはさまざまな機能をもったアプリケーションとしての役割を持つようになってきています。
HTML5やその周辺技術を利用すれば、Web サイト閲覧者 (以下、ユーザ) のブラウザ内でのデータ格納、クライアントとサーバ間での双方向通信、位置情報の取得など、従来のHTMLよりも柔軟に、アプリケーション化したWeb サイトの構築が可能になりました。
単に情報を提供するにとどまらないHTML5の将来性に、産業界からも注目が寄せられています。
まとめ
今やWebサイトは、文字と画像、動画の組み合せにとどまりません。 Webサイトの幅を広げ、ユーザーを引き付ける魅力的なWebサイトを作成するためには、HTML5の技術を積極的に取り入れたWebサイト構築が求められています。
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