Linuxサーバーを構築したい方へ!必要になる基礎知識とは
2017年1月27日
ビジネスでLinuxサーバーを使用する企業が増えています。Linuxは無償のオープンソースソフトウェアで、ネットワーク機能やセキュリティに優れ、世界の証券取引所のシステムで使われているOSです。Linuxを導入するために必要な基礎知識をご紹介します。
Linuxとは
Linuxは、1991年にフィンランドのLinus Torvalds氏によって開発された、UNIXの互換OS(オペレーティングシステム)です。OSというと有償のWindowsやMacがなじみ深いですが、Linuxは無償のオープンソースソフトウェアであることが最大の特長です。したがって、Linuxを使えば、低コストでサーバーを構築することができます。
無償というと、「その分機能が粗雑だったり、安全性に問題があるのではないか」と心配される方もいることでしょう。実は、Linuxは世界中のボランティアが改良に取り組んでいるため、ネットワーク機能や安全性の面でも優れており、Linuxは世界の証券取引所の約8割の基幹システムで使われています。
Linuxの基礎知識
カーネル(kernel)
Linuxをインストールすると、OSの動作に必要な基本ソフトのみがインストールされます。この基本ソフトをカーネルと呼びます。
ディストリビューション(Distribution)
コンピュータを使うためにはカーネルだけではなく、様々なソフトウェアをインストールする必要があります。自力で必要なソフトを探して一つずつインストールするのは大変なので、様々なディストリビューションと呼ばれるソフトウェアのパッケージが公開されています。 カーネルは無償ですが、ディストリビューションには無償のものと有償のものがあります。
有名なディストリビューションを以下にご紹介します。
Red Hat Enterprise Linux」
通称RHEL、この系列のディストリビューションはRed Hat系と呼ばれています。有償ですが、評価が高く、商用サーバーに数多く使用されています。
CentOS
RHELの有償部分を削除した、無償で利用できるディストリビューションです。 日本ではサーバー用として高い人気を誇っています。RHELと互換性があり、例えばRHEL6に導入できるソフトウェアはCentOS6にも使用することができます。
Debian
海外で人気が高く、最近は特にDebianから派生した「Ubuntu」や「Linux Mint」が注目を集めています。どちらも扱いやすさを重視しており、UbuntuはGoogleOSのベースとしても採用されています。
どのディストリビューションを選べばいい?
世の中には1万以上のディストリビューションがあるとされ、どれを選ぶかによって、インストールやアンインストール方法、採用されているソフトウェアや設定方法などが違います。 ディストリビューションの比較をしているサイトも多くありますので、以下のポイントなどを参考に選んでみてください。
自社で使用していたサーバーやレンタルサーバーの系列かどうか
それまで自社で使っていたサーバーがRed Hat系であれば、同じ系列のディストリビューションの方が操作を覚えやすく、効率よく作業を進めることができるでしょう。
日本語版がある、もしくは容易に日本語化可能か
英語が堪能な方でなければ、日本語で書かれている方がいざというときに安心です。
日本で利用者が多く、コミュニティーが活発か
日本で利用者の多いディストリビューションであれば、日本語で多くの関連サイトがあり、不明点や疑問点、不具合などの必要な情報が得やすくなります。
まとめ
Linuxのスキルを持つ技術者は、企業から高い需要があります。Linuxを使いこなし、安全性の高いサーバーを構築しましょう。
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