「クラウドファースト」とは?クラウドサービス市場の動向
2017年9月15日
日本マイクロソフトが今年、クラウドビジネスを前提とした体制へ変更することを発表するなど、いま話題の「クラウド」ですが、実際のところクラウド市場規模はどれ程で、今後はどのような形で活用されるのでしょうか?本日は、クラウドビジネスの動向と今後についてご紹介します。
クラウドとは
クラウドとは、インターネットのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供する形態を指します。そのため、必要な機能を必要な時に利用することができます。メリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- 特定のアプリケーションソフトを購入して自宅のパソコンにインストールする必要がない
- 運営元が管理するのでユーザー自身でメンテナンスをする必要がない
急成長するクラウド市場
近年クラウドビジネスの市場規模は大きく成長しており、MM総研の国内のクラウドサービスに関する調査によると、2015年度の国内での市場規模は前年比33%増の1兆108億円と初めて1兆円を超えました。同調査では、クラウド市場における2020年までの平均成長率は27.4%、市場規模は2015年の約3倍である3兆3882億円までに成長すると予想しています。
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国内企業のクラウド導入動向 ポイントは「セキュリティ」
IDC Japanのクラウドに関わるユーザー動向調査によると、2011~2016年までは、「IT予算の削減」が、企業におけるクラウド導入目的としてもっとも多く挙がっていました。 ところが2017年の調査では、コスト削減を目的とする企業が減少し「セキュリティ強化」のための導入が最多となっています。
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「クラウドファースト」とは?クラウド導入の形
「クラウドファースト」とは、新しいシステムを導入する際にクラウド利用を優先的に考えることを意味します。 米国はクラウド先進国であるといわれ、「クラウドファースト」の動きが盛んです。クラウド導入の目的もコスト削減だけではなく、新しい価値の創出という方向性へ着実にシフトしています。
一方、日本では新システムの導入の際に、クラウド利用を従来のIT環境と並行して検討する「クラウドオルソー」が現在主流となっています。ただ、クラウド導入理由の変化に伴ってクラウドファーストのへのシフトも進んでいます。
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まとめ
クラウドビジネスは、セキュリティ管理だけでなく、新たなビジネスの創出という側面でも国内外で注目を浴びていることがわかります。企業でのクラウド利用は今後も活発になることが予想されます。クラウドビジネスにかかわる人材のニーズも増加するでしょう。
通常、クラウドサービスを提供するパソコンのOSにはLinuxというオープンソースが使われています。エンジニアを目指す方やスキルアップをお考えの方でクラウドビジネスに携わる際は、Linuxの知識を身に付けておくと有利です。
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