WebVRフレームワーク「A-Frame」で3Dコンテンツを作成してみよう
2016年11月 4日
2016年は、VR(バーチャルリアリティ)元年と言われています。 このブログでも、様々なVRコンテンツやVRがどれだけ注目を集めているのかという情報について、紹介をしてきました。
ただ、VRというと、GoogleのCardboardのようなVRビューワーを使って見るもの、というイメージが強いかと思いますが、特別なビューワーなどのデバイスを使わなくとも、ブラウザ上でVRの体験をすることができます。
その表現技術を「WebVR」といいます。
ブラウザ上でVRを再現するという考え方ですから、当然私たちWebクリエイターが慣れ親しんだHTMLとJavaScriptだけで作ることができます。
WebVRフレームワーク「A-Frame」とは
Webブラウザ上で3Dの表現をするための標準仕様に、「WebGL」があります。 WebGLは、HTML5から登場したcanvas要素を元に、JavaScriptとOpenGLと呼ばれるAPIの技術を使っています。
そんなWebGLの表現を使って、優れた3Dコンテンツがたくさん登場しました。 過去のブログ記事でもWebGLを使ったサイトの紹介をしています。
WebGLの紹介ブログ記事
- 「WebGLで海を操る!?Webコンテンツ」written by ささくらはなび
- 「レーシングカーの格好良さをブラウザで堪能」written by ささくらはなび
- 「東京メトロのアートで最先端を行くWebアプリ「metrogram3D」」written by ささくらはなび
- 「10万光年の宇宙遊泳が楽しめる「100,000 Stars」」written by ささくらはなび
WebGL上に構築される考え方が、「WebVR」です。ただ、WebGLを理解してVRコンテンツを開発しようとすると、難易度の高い知識と技術が求められます。
そこで、MozillaがWebGLを知る必要のない開発者のためにWebVRフレームワークとして開発をしたのが、「A-Frame」なのです。HTMLとJavaScriptの知識さえあれば、A-Frameを使って誰でも気軽にWebVRコンテンツを作成することができるようになったのです。
「A-Frame」の特徴
「A-Frame」は、MozillaのMozVR開発チームが、Web開発者向けのオープンソースのフレームワークとして開発しました。一番最初の公開は2015年12月で、そろそろ1年になります。
公式サイトは英語版のみですが、日本語でも解説ページ「A-Frameを使った基本的なデモの作成」のコンテンツが用意されています。
A-Frameの特徴は、次の通りです。
- WebGLの知識がなくても、簡単にVR環境を構築できる
- レスポンシブなVRサイトを作ることができる
- MITライセンスでソースが公開されている
興味がわいたら、日本語のガイドを参考にしてぜひさらにカスタマイズしたWebVRコンテンツを作ってみてくださいね!
関連リンク
関連ブログ記事
- 「VRコンテンツ制作ことはじめ - 360度カメラ編 -」written by 山田宏樹
- 「Googleの新しいVRヘッドセット「Daydream View」」written by 山田宏樹
- 「ユニリーバのイベントでVRコンテンツを展示しました!」written by 山田宏樹
- 「360度動画を使ったVRコンテンツでアメリカの国立公園を散歩」written by ささくらはなび
- 「Webサイトに360度コンテンツを導入しませんか?」written by 山田宏樹
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