360度動画を使ったVRコンテンツでアメリカの国立公園を散歩
2016年8月27日
Googleが、アメリカの国立公園を、360度動画を活用してインターネット上で紹介するというコンテンツを「Arts & Culture」に追加しました。
このプロジェクトはアメリカ合衆国国立公園局(National Park Service)の100周年を記念して実施されたもので、「The Hidden Worlds of the National Parks」というタイトルからも分かる通りあえて有名なグランドキャニオンやヨセミテなどを外し、アメリカ国内でも外れのほうにあるそれこそ知る人ぞ知る国立公園の魅力を紹介しています。
トップページから閲覧すると、キーナイ・フィヨルド国立公園(Kenai Fjords)、ハワイ火山国立公園(Hawaiian Volcanoes)、カールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns)、ユタ州のブライスキャニオン国立公園(Bryce Canyon)、フロリダ州のドライ・トートゥガス国立公園(Dry Tortugas)と、5つの国立公園の選択肢が登場。
その中から1つを選択すると、360度動画のコンテンツが表示され、森林警備隊員の案内を受けながら、公園の散歩を疑似体験することができます。
たとえば、カールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns)では、約100万匹のメキシコ・オヒキコウモリ(Mexican Free-tailed Bat)が生息していることで有名ですが、真っ暗な洞窟の中を無数のコウモリの影が飛び交っている中、どこが地面かわからなくなるような世界を360度動画で日本にいながら堪能できるのです。
Google Arts & Cultureとは
Google Arts & Cultureは、世界70ヵ国の1000を越える美術館の作品を閲覧できるGoogleの公式アプリです。
作品をキーワードで検索したり、色や素材別に探すこともできます。 また、一人の芸術家の作品を時系列で見ることもできるため、世界中のアート好きに今絶賛されているアプリなのです。
日本語対応は一部で、今回公開された「The Hidden Worlds of the National Parks」も英語のみの対応ですが、UI(ユーザーインターフェース)の良さもあって、英語のレベルなど気にせず十分アートを楽しむことができます。
また、Google Cardboardを使った360度のバーチャルツアーや、カメラを向けて絵画を識別する機能まであります。
360度動画の可能性
360度動画というのは、別名「全天球動画」「パノラマ動画」とも呼ばれる動画で、全方位好きな視点で動画を閲覧できるのが特徴です。 Google CardboardのようなVRビュワーを使用すれば頭の動きに連動して視野が変化するため、VR(Virtual Reality)動画とも言われています。
まだまだ聞きなれないキーワードかもしれませんが、360度動画はYouTubeやFacebookでも対応をしており、商品や映画のプロモーションでも活用されています。(事例として過去ブログの「スマホで肩こりを解消するYahoo!の360度動画コンテンツ」「360度動画を使ったミュージックビデオ」をご覧ください)
これからますますVRコンテンツはWebに活用されていくことでしょう。 そうなると、HTML5、JavaScriptの知識というのはさらに必須知識となっていくはずです。GoogleのArts & Cultureを楽しみながら、さらなるスキルアップとして、今年の秋から新しい勉強を始めてみませんか。
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