2015.07.12
アクセス制御は、セキュリティの最初の防衛線であり、不正なアクセスを事前に防ぐ重要な技術です。 アクセス制御のためのベストプラクティスとは何なのでしょうか? 今回は、アクセス制御の最適な実装と管理について、検討してみましょう。 ベストプラクティスとは ベストプラクティスとは、なにかを行う方法や実践例の中で、 最も優れたやり方であると評価されたもののことを言います。 アクセス制御を適切に行うためのベストプラクティスとしては、以下のようなルールがあげられます。 1. 定義されていないユーザー、匿名アカウントなど、身元不明のサブジェクトからのシステムへのアクセスを拒否します。 2. 管理者といえど、無制限な権限を持つべきではありません。 いったん管理者アカウントが攻撃者に乗っ取られてしまった場合の
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2015.07.08
今回は、アクセス制御を行う具体的な手法についてご紹介します。 アクセス制御には大きく分けて 「任意アクセス制御(DAC)」「強制アクセス制御(MAC)」「コアRBAC」「階層的RBAC」 の4種類のモデルがありますが、どのモデルを採用するかによって、アクセス制御に適した手法も異なってきます。 もちろん、いくつかの異なる手法を組み合わせることもできます。 アクセス制御の手法は、以下の6種類に分けられます。 ・ルールベースのアクセス制御 ・制約付きユーザーインターフェース ・アクセス制御マトリクス ・コンテンツ依存型アクセス制御 ・コンテキスト依存型アクセス制御 ・時間ベース ルールベースのアクセス制御(Rule based access control) ルールベースのアクセス制御においては
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2015.06.30
今回はセキュリティの要であるアクセス制御において頻繁に出てくる用語をお伝えします。 応用力を高めるためにも、まずは正しい意味を理解しましょう。 アクセス制御とは コンピュータセキュリティにおけるアクセス制御とは何なのでしょうか。 アクセス制御は、システムやネットワーク、情報などの資産に対して、 誰がどの程度の範囲でアクセスできるのかをコントロールし、資産を保護するセキュリティ機能のことです。 組織においては、アクセス権限の制御や制限、モニタリングにより、情報資産を保護します。 権限のないユーザーの不正なアクセスから資産を保護するための最初の防衛線とされています。 アクセス制御という言葉は、不正なアクセスから資産を守るための、いくつかの異なるタイプのメカニズムを含む広義の用語です。 この言葉
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2015.06.26
今回は、コンピューターセキュリティの最初の防衛線であるアクセス制御とはどんなものなのか、 その概要をみていきましょう。 アクセス制御は、広い意味ではコンピュータセキュリティに限らず、物理的なセキュリティを指すこともあります。 物理的セキュリティとは、例えば、施設などの入口で入場者を制限し、許可された人にだけ施設内への進入を許可することです。 これに対して、コンピュータセキュリティにおけるアクセス制御とは、 あるサブジェクト(ユーザーの操作など)が、どのオブジェクト(システムやファイル等のリソース)に対し、 どのような操作(読む、書く、実行する)ができるか、許可・拒否を設定して管理する機能のことです。 アクセス制御の概要 アクセス制御では、以下を管理することになります。 ・どのユーザーが対象
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