ビジネスにおけるLinuxサーバー導入の魅力とは
2016年5月23日
パソコンのOSといえば、WindowsかMac、とお答えになる方が多いとは思いますが、インターネットやクラウドサービスに関わるビジネスシーンにおいては、Linuxが圧倒的なシェアを誇っています。 Linux白書によると、日本の7割近くの企業でLinuxを導入しており、東京証券取引所や金融機関の基幹システムにも使われています。 そんな、Linuxサーバーをビジネスに導入する際のメリットについて、本日はご紹介します。
Linuxサーバーの最大の長所
Linuxの最大の長所は、オープンソースソフトウェアで、ソースコードが無償で公開されているところです。 誰でも無料、ないし低価格でLinuxを導入することができ、自由に改良することが可能な点にあります。
このLinuxサーバーのメリットは、個人はもちろん、ビジネスシーンでも大いに力を発揮します。そのため、Linuxサーバーはインターネット関連のサーバーでは、50%以上という圧倒的シェアを誇っています。
ビジネスでLinuxサーバーを使うメリット
・コストを削減できる
Linuxサーバーは無償でソースコードが公開されているため、システムの導入にかかるコストや、バージョンアップのコストを削減できます。 Linuxを導入する場合、最初は基本的な機能しか入っていないため、通常はオンライン上に出回っているディストリビューション(一般のユーザーが使いやすいよう、追加で必要となるソフトウェアをまとめたもの)を一緒に導入します。
ディストリビューションには無償のものもあれば有償のものもありますが、有償のものだったとしても、全体としてはサーバーにかかるコストを大幅に削減できます。 個人向けのように一台ではなく、ビジネスで複数台のサーバーの導入が必要な場合には、なおさらコスト面でのメリットが大きくなります。
・最新の技術を取り入れたOSに
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが無償で公開されているため、世界中の数多くの開発者が日々、改良を加え、新たな技術として公開しています。 これに対し、商用のOSはベンダーの開発者が改良を加えるので、改良のスピードがLinuxに比べて遅れたり、バージョンアップしたことでかえって使いにくくなるということが起こります。 Linuxならば、最新技術をいち早く取り入れてシステムに導入することができ、システムの可能性が大きく広がります。
・メーカーの都合に左右されない
商用のOSを導入した場合、バージョンアップやサポート規約などに関して、開発元のベンダーの都合で作業やコストが発生し、システムにかかる費用がベンダーに左右されることがあります。
2014年にWindowsXPのサポートが終了した際は、XPを導入していた企業や地方自治体で、OSの切り替えが間に合わないことやコストの面で、大きな社会問題となったのは記憶に新しいところです。 一方、Linuxのようなオープンソースソフトウェアであれば、メーカーに振り回されることなく、システムのライフサイクルを自社である程度コントロールできるようになります。
・クラウドとの連携
クラウドをビジネスに取り入れる企業が増える中で、Linuxとクラウドサービスとの相互連携が注目されています。 クラウドサービスの多くがオープンソースソフトウェアで構成されているため、Linuxとの連携がスムーズに行えるのです。
Linuxサーバー導入のためには
Linuxサーバー導入のメリットについてみてきましたが、導入にも改良にも、Linuxサーバーに関する十分なスキルを持った人材が会社にいることが不可欠です。 インターネット・アカデミーの「サーバー講座」では、Linuxを用いて、基礎知識から構築、ネットワークの管理、運用などの知識やスキルを体系的に学習します。 独学では学ぶことができない、現場の実践的なノウハウも授業でご紹介しているので、法人研修でのご要望も増えて来ています。 また、「IT技術者が取得したい資格」として8年連続でNo.1に選ばれているLinuxの技術者認定資格、「LPIC」の試験対策も行いますので、資格取得を目指す方にもオススメです。 興味がある方は、是非一度お問い合わせ下さい。
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