日本でも本格始動!AIスピーカーとこれからのAI活用
2017年10月27日
スマートフォン普及の伸びが落ち着いてきた中、次の市場を席捲すると期待される「AIスピーカー」。Amazon、Google、サムスンをはじめとした海外の有名IT企業が次々に発売を開始しています。 日本でもLINEなどがAIスピーカーの発売を正式発表し、新しい市場がこれから盛り上がっていくことが予想されます。
AI技術を使った製品やサービスの登場に伴い、日本政府はAIが社会・経済にもたらす利点やリスク、今後の課題を取りまとめる「AIネットワーク推進会議」を行っています。情報技術やAIネットワークは、日本社会のなかで今後どのように進展するのでしょうか。本日はAIスピーカーの今と、これからのAI活用についてご紹介します。
AIスピーカーとは
AIスピーカーとは、人口知能(AI)を搭載したスピーカーです。話しかけると質問に答えてくれたり音楽をかけたりすることができます。また、身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」化が進むことで、自宅にあるさまざま製品を離れた場所から操作できるようにもなります。
AIスピーカーが普及すれば、私たちの過ごし方は変わっていくでしょう。例えば料理を作っているとき、両手がふさがっているとスマートフォンの画面操作ができませんでしたが、そのような状況でも音声で簡単に操作することができます。つまり「電気を消して」と話しかけるだけで自動的に消してくれるのです。 エアコンやリモコン、ネットショッピングとの連携が進めば、呼びかけるだけでお買い物をしたり映画のチケットを買えるようになるかもしれません。
日本でも続々発売がはじまる
アマゾンが米国で2014年から発売をしているAIスピーカー「エコー」は、グーグルの「グーグルホーム」と合わせて1千万台以上を出荷しており、スピーカー市場は2年間で出荷台数が約5倍と盛り上がりをみせています。
日本では、LINEがAIスピーカー「ウェーブ」を発売すると発表しました。ウェーブは、日本で最も利用されているメッセージアプリ「LINE」と連携しています。AIは多くのデータを学習させることで性能が向上するので、日常でよく使われるLINEとの提携によりAIの精度を高めることが期待されています。 ソニーも日本で年内の発売を発表しました。コンパクトさ、音質の高を特徴としたスピーカーとなります。
グーグルは日本語対応の「グーグルホーム」を既に発売しており、アマゾンジャパンもAIスピーカー「エコー」を日本で発売します。米国ではすでにAIスピーカーと家電の連携が進んでいますが、日本ではこれからどのように浸透していくのか楽しみですね。
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政府が検討する、未来のAIの広がり方
総務省は「AIネットワーク推進会議」を今年2月から開催しています。 AIネットワークとは「AIを構成要素とする情報通信ネットワークシステムの構築及び高度化」を意味します。リスク・経済効果の検討やAI開発ガイドラインの作成に向けて、将来わたしたちとAIの関わりがどのように進展していくのかが話し合われているのです。 例えば、情報通信技術によって人の知性が向上することや、IT技術と人との連携が深くなることを指す、「ITインテリジェント化」が以下の4つの段階を経て進むとことを予測しています。
- AIがそれぞれインターネットを介して人間を支援する
- AI同士の連携が進み、AI間のネットワークが形成される
- 人の身体とAIネットワークがつながり、能力がAIによって向上する
- 人間とAIネットワークが共存する
いまは1番目の段階にいるといえます。残りはかなり先のことになるので少々想像しにくいかもしれませんが、AIネットワーク化が進むことの影響が本格的に話し合われていることから、AIと共存する社会が確実に迫っていることを実感できます。
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