2015.07.24
前回はファイアウォールの4つの種類を解説しましたが、 本日はパケットフィルタリング型のファイアウォールについてより詳しく見ていきましょう。 パケットフィルタリング型ファイアウォールとは パケットフィルタリング型は、ファイアウォールが最初に普及したころに用いられたタイプです。 データのパケット(小包み)のヘッダ部分を参照し、パケットの送信元アドレスや宛先アドレス、 通信方法を示すプロトコル、TCPおよびUDPトラフィック、宛先ポートの情報に基づいて、 通信の許可、もしくは拒否を行うというのがその基本的な仕組みです。 通信不許可の場合、パケットをドロップ(暗黙の破棄)するか、または拒否します。 拒否された場合はパケットを廃棄し、送信元にエラー応答を送信します。 パケットフィルタリング型の特徴
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2015.07.17
今回は、パソコンやネットワークを不正アクセスなどの攻撃から守るための重要な対策の一つである、 ファイアウォールの機能について説明します。 ファイアウォールとは ファイアウォールとは、元々は火災から建物などを守るための防火壁のことをいいます。 外部ネットワークからの攻撃を火災にたとえ、その被害から守るためのソフトウェアやハードウェアを、 火災を遮断する壁になぞらえているのです。 ファイアウォールには、大きく分けて2種類あります。 1つ目は、家庭などの個人向けに1台のコンピュータを 外部ネットワークの攻撃から守ることを目的とした「パーソナルファイアウォール」です。 2つ目は、企業や家庭に構築された内部ネットワークを 外部ネットワークの攻撃から守るための「ファイアウォール」です。 パーソナルファ
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2015.04.23
IPA(情報処理推進機構)が4月22日に「2015年第1四半期 脆弱性対策情報データベース」 (http://www.ipa.go.jp/security/vuln/report/JVNiPedia2015q1.html) を更新しました。 この報告書にはソフトウェア製品に関する脆弱性対策情報の件数が掲載されています。 結論としてはセキュリティの脆弱性が増え、その都度ソフトウェアのアップデート件数が増加する傾向にあるようです。 そこで今回はシステムの脆弱性とアップデートの重要性についてお話させて頂きます。 システムの脆弱性の発生原因 サイバー攻撃者が標的にする脆弱性の多くは、 ソフトウェアの作成時に発見できなかった不具合であったり、OSやアプリケーションを正しく設定していない、 あるいは販
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