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おうちでできるIoTを体験しよう! 『生活デザインコンテスト 優秀作品発表会』 セミナーレポート

2016年9月 7日

おうちでできるIoTを体験しよう! 『生活デザインコンテスト 優秀作品発表会』 セミナーレポート

インターネット・アカデミーでは、2016年8月27日(土)に「おうちでできるIoTを体験しよう!『生活デザインコンテスト 優秀作品発表会』」を開催しました。 このイベントは、神奈川工科大学が主催する「生活デザインコンテスト#3」で選ばれた優秀作品の発表会で、プレゼンテーターには株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所の大和田茂氏をお招きしました。

同コンテストは、スマートハウス(ITを活用して、家庭内のエネルギー消費が最適に制御された住宅)の普及を目的として開催されています。募集作品の基準には、"初心者でもスマートハウスの体験ができる"という指定があるため、応募された作品はいずれも親しみやすく、かつユニークなものばかり。 今回のイベントは、その中でも優秀作品に選ばれた方々の作品発表会として、開発者の皆さまに登壇いただいて、開発するうえで苦労したことや工夫したこと、日頃の活動状況などエンジニアの皆さまの様々なリアルな声をお話し頂きました。

優秀作品発表

家族の『ただいま』を教えてくれるキーホルダー

1人目の登壇者は、株式会社ネクストの高橋庸介さんです。

株式会社ネクスト 高橋庸介様

鳥のオブジェがついた自宅の鍵付きキーホルダーと、それをしまっておく鳥の家という、2つの小物のセットを使って作られた、見た目の可愛らしいIoT作品でした。 仕組みとしては、キーホルダーを鳥の家にかけたり外したりすることで、家族間で互いが帰宅したり外出したことを通知することができるというものです。 カギをかけると「お家に帰ってきました」、カギを取ると「お家を出ました」というメッセージが、家族のスマートフォンに送信されます。

巣箱には感圧センサーが仕込まれており、センサーの値をRaspberry Pi(ラズベリーパイ)で管理していて、その値に変化があったらAWS(アマゾン ウェブ サービス)へプッシュ通知を送るというシンプルな構成になっているそうです。

高橋さんは、家にあるものをハックするために大事なことは「家族に使ってもらえること」だと言い、そのためには「ユーザーに求める行動と解決される課題のバランスを意識することが大事」と仰っていました。(ところが、奥様にはなかなか作品を使ってもらえず困ったそうです...笑)

せいちょうの記録

2人目の登壇者は、Webデベロッパーの川上さんです。

Webデベロッパー 川上様

子供の頃に家の柱にキズをつけて身長を測ったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな身長測定を、つっぱり棒を使って自動で測定できるように開発されたIoT作品が川上さんの作品の『せいちょうの記録』です。地面から約2メートルのところに距離センサーが取り付けてあり、対象物との距離を超音波で測ります。

イベントでは、参加者の方々の前で川上さん自らが作品を使って実践。川上さんが距離センサーの下に立つとパソコンに測定した結果が瞬時に表示されます。測定結果は167cm。 「僕はいつも170cmって言ってるんですけど、本当の身長がバレちゃいましたね」 と言って笑いを誘っていました。

この「せいちょうの記録」という作品の詳細は、Qiita上の「超音波測距センサ(HC-SR04)を用いいた身長測定」という記事に掲載されていますのでぜひごらんください。

ハッカソンは楽しい

3人目の発表者はやまざき はるきさん。なんと、ご自身が主催のハッカソン「ショッカソン」(触覚をテーマに開発するハッカソン)会場から、Skypeでインターネット中継しながらのご参加でした!

やまざき はるき様

やまざきさんは、非常に個性的な自身のIoT作品を紹介しつつ、主に「ハッカソンって楽しいよ」ということを伝えてくださいました。

各種ハッカソンイベントに参加するうちにいろいろな人との繋がりが生まれ、活動の幅が広がっているそうで、自分たちで考案したスポーツを題材にした漫画を作ってコミケで売ったり、100円ショップで売っているものをハックする「ヒャッカソン」というコミュニティーを立ち上げたりなど、様々な活動を展開しているそうです。 皆で楽しくモノ作りしようよ、という熱い情熱がモニター越しに伝わってくるお話でした!

ユニークな3作品

最後の登壇者は、チームで参加してくださった、TBDの高橋哲さんと小比類巻大和さんです。 お二人は3つの作品を紹介してくださいました。

TBD 高橋哲様

(ちなみに、上記写真で高橋さんがお持ちになっている卓球ラケットは、前述した「ショッカソン」で開発されたもので、コンテストの3つの作品とは別のものです。)

ひとつ目は『つっぱり忍者ドア FSUMAN』。長ネジの回転によってつっぱり棒が伸び縮みし、襖の開閉を可能にするガジェットです。

ふたつ目は、つっぱり棒をコントローラー化し、PONGという卓球ゲームを再現する『つっぱりPONG』。

そして、つっぱり棒をUFOキャッチャーのレール代わりにした『UFOピッチャー』。

どれもユニークな作品だったうえ、軽妙な話術の高橋さんの独特の世界観に参加者の皆さんはグイグイと引き込まれていました。

エンジニアのリアルな声

発表会の後は、実際に作品を触って体験する時間を設けました。 開発者へ直に質問することができるということで、参加者の方々は皆さん積極的に話しかけていました。

最後に、プレゼンテーターの大和田さんからは、IoTに関するお話や、ご自身の作品の紹介などをして頂きました。 最近作ったものの中で最もエッジが効いていると前置きした上で紹介した、仮面ライダーフォーゼの変身ベルトで家電を操作するというガジェットは、参加者の方々が一様に感心していました!

株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 大和田茂氏

まとめ

今回登壇者に紹介して頂いた作品は、どれも専門的な知識がない人でも楽しめるような親しみやすくてユニークなものばかりでした。ちなみに、ご参加いただいた方々からは、アンケートで次のようなコメントを頂きました。

  • 今までとは違ったセミナーでしたが、おもしろかったです。
  • 聞いているだけでも面白かったです。作る側にも回ってみたいと思いました。
  • 作って考えようと思いました。
  • 今回のような体験型のイベントは登壇者の方とコミュニケーションがとりやすいでので非常に良いと思う。
  • 変わったセミナーと思って参加しました。けっこう楽しかったです。
  • 楽しかったというのが一番の印象です。皆さん楽しそうに活動されていて、うらやましいと思いました。
  • 意外とかんたんにできるということを教えていただいて興味が出てきました。
  • 仕事以外で同種の方々との交流がある機会があるというのは、すごいなぁと思いました。
  • 体験できるのは初心者も楽しめていいと思います。

ご参加いただいた方々にお楽しみいただけたこと、そしてアプリ開発の楽しさを感じていただけたことが何よりです。

今後も、IoT、アプリ開発はもちろん、Web・ITの面白さが伝わるイベントを開催していきたいと思っていますので、次回開催の際にも、ぜひお気軽にご参加ください! また、実際にスキルアップをしたい、学びたいという方も、お気軽にスタッフやインストラクターにご相談くださいね♪

本ブログは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーの講師が運営するWebメディアです。 スクールの情報はもちろん、最新のWebデザイン・プログラミング・Webマーケティングについて役立つ情報をご紹介しています。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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