WebVRコンテンツ開発のためのJSフレームワーク「React VR」が公開!
2017年4月29日
先週は、「Facebook Spacesで遊んでみました。」という記事で、Facebookが、毎年恒例の同社開発者向けイベント「F8 2017」にて、仮想空間でのネットコミュニケーションを実現するVR SNSの「Facebook Spaces」のベータ版をリリースしたことをご紹介しました。
もう一つ、同じくFacebookにより発表されたVR関連のニュースがあります。それは、WebVRコンテンツを開発するためのJavaScriptフレームワーク「React VR」です。FacebookのReactと聞くとピンとくる方もいらっしゃると思いますが、Reactというのは、Facebookが進めているWebアプリケーション開発用のJavaScriptフレームワークです。React自体は、GoogleのAngularJSなどと肩を並べるくらい、Web開発者の中では使われているフレームワークと言っても良いかと思います。
今回は、そのVR版をリリースということになったのですが、基本的にはReactの文法をそのまま使うことができるため、ReactユーザーのWeb開発者がVRアプリ開発に手を出しやすくなるのではないかと思います。React VRは、VRコンテンツの開発に必要なWebGLや、WebVR APIなどの技術を利用して、VRヘッドセットやコントローラーとの接続が可能となっています。
WebVRコンテンツの開発の最大の課題の一つに、コンテンツの高速化が挙げられます。3D空間をブラウザ上で描画し続けなければならないため、普通のWebアプリやモバイルアプリ以上に高速処理が必要になってきます。React VRを活用するメリットの一つは、実はこの高速化対応も施されているという点です。というのも、Reactには、React Nativeという、モバイルアプリ開発用のフレームワークも存在していて、その開発過程の中で、VRコンテンツの高速化にも繋がる課題に対応してきたいという背景があります。そのため、React NativeのノウハウをReact VRが引き継ぐことができたということです。
英語のコンテンツにはなりますが、React VRをどのように使用し始められるかドキュメントも用意されているので、興味のある方は、ぜひトライしてみてください!
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