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2017年のスマートフォン広告市場規模と今後の展望

2017年6月 7日

2017年のスマートフォン広告市場規模と今後の展望

世界的に急速に普及しているスマートフォン。
日本においても、2017年のスマホ広告の市場規模は8,010億円になるとも推計されており、高い広告効果が望めます。実際、どれだけ市場規模が拡大しているのでしょうか。その市況について、参考になるデータを集めました。

拡大するスマートフォン利用率

広告を打つ際には、スマートフォン向けを意識することが欠かせない時代となりました。 総務省の平成28年度版の情報通信白書によれば、2015年末の携帯電話・PHSの世帯普及率は95.8%、そのうちスマートフォンのシェアは72.0%にも達しています。

参考データ

総務省|平成28年版 情報通信白書|インターネットの普及状況

また、同調査によれば、2015年末のインターネットの人口普及率は83.0%まで増えており、インターネットが現代社会においてインフラとして欠かせないものとなっていることが窺えます。

次に、端末別のインターネットの利用状況をみると、「パソコン」が56.8%と最も高く、次に「スマートフォン」が54.3%、「タブレット型端末」が18.3%となっています。
パソコンとスマートフォンの差はわずか2.5%となり、スマートフォンでネットを閲覧するケースが増加していることが読み取れます。

子供から高齢者まで多くの世代がスマートフォンを持つようになってきていますが、年齢によって普及率に差があるというデータも見られます。
メディア環境研究所の「メディア定点調査2016」によれば、2016年の東京地区におけるスマートフォンの所有率に関して、男女ともに15歳~30代までの若い世代が所有率80%以上となっており、40代以降は所有率が下がっていく傾向が見られます。
スマートフォンを利用する人は働き盛りの世代が多く、スマホ広告はそれだけ若い層を狙えるということがいえます。

2017年のスマートフォン広告市場規模

このような国民的なスマートフォン普及の影響を受けて、スマートフォン広告市場規模が拡大しています。
電通の「2016年 日本の広告費」によると、2016年の日本の総広告費は6兆2,880億円、うちインターネット広告媒体費は前年比113.0%アップの1兆378億円となっています。

また、サイバー・コミュニケーションズ(以下CCI)とD2Cの調査によると、インターネット広告媒体費1兆378億円のうち、スマートフォン向け広告費は6,476億円と全体の62%となり、スマホ向け広告が初めて全体の6割を超えたと発表しました。それだけでなく、スマホ向け広告費の前年比は130%と、前年比93%となったパソコン広告費に比べ大きく増えていることが分かります。

さらに、2017年のスマートフォン広告費について、前年比124%の8,010億円になると推計もされています。

参考データ

2016年 インターネット広告市場規模推計調査

2017年は動画広告費が伸びる

前述したCCIとD2Cの調査では、近年急速に拡大していると考えられている、動画広告の市場規模についても推計が出ていました。
それによれば、2016年の動画広告費は869億円でしたが、2017年の動画広告費は前年比141%の1,224億円となると予測され、インターネット広告費全体の10.6%を占めるようになるとされています。

動画広告が成長している背景には、以下のような理由が考えられます。

  • 通信インフラの整備により通信速度が向上し、スムーズに動画が閲覧できるようになった
  • デバイスの多様化、動画配信サイトの急増により、動画視聴が身近な存在になった
  • 静止画よりユーザーの心を動かす広告を作りやすい
  • YoutubeやFacebook・Twitterなど、動画広告の配信枠が増えた

まとめ

以上のように、伸び続けるインターネット広告費の中でも、動画広告が注目されています。しかし、動画広告を効果の高いものとするためには、それだけのパワーを持った動画広告を作ることはもちろん、広告配信のノウハウと、動画閲覧後にランディングした先のWebコンテンツの中身が重要です。
つまり、広告の種類は日進月歩で増えていくものですが、大事なのはその広告種類に対応した広告を出すことにとどまらず、「全体を俯瞰したWebマーケティング戦略やコンテンツ制作力」が重要なのです。

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現在、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発とインターネット・アカデミーのカリキュラム開発を担当する。

海外支店責任者として、アメリカとインド、日本を行き来する。5年間、マサチューセッツ工科大学のW3C本部に在籍し、HTML開発と普及活動を行ってきた経歴を持つ。

日本の新宿校、渋谷校インストラクター。主にWebマー ケティングとクリエイティブ系の授業を担当。

バンガロール校インストラクター。デジタルマーケティング が専門分野。

Google認定Webマーケティング講座の企画・開発に携わる。「PHPカンファレンス2011」で講演。「PHP公式資格教科書」の執筆など

バンガロール校支店長。Webプロデューサー、インストラクター、エリアマネージャを経て、現在はグローバル展開のビジネスディベロップメントを担当。

「W3C"HTML5 Tour"」での講演や、インド校にてWebデザイナーおよびチーフインストラクターを勤めた経歴を持つ、人気キャリアプロデューサー。

フランスにあるW3CのEUホスト、ERCIM(欧州情報処理数学研究コンソーシアム)に常駐し、Webの研究を行うインド人インストラクター。Webマーケティングに精通している。

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